東亜メディア・デザイン研究会/Study Group of Media Design in East Asia /东亚媒体设计研究会(2020年度)

院生代表者

  • 張 憲

教員責任者

  • 竹中 悠美

概要

 前年度に引き続き、本プロジェクトは日本、中国、台湾、韓国を中心とした東アジア地域における多様な美術、工芸、ファション、デザイン、サブカルチャーを各々メディアでありかつデザインとしての観点から学際的・包括的に研究することを目的としている。研究内容は前年度の研究内容である、ジャンルを越えて現在の情報化社会と深刻な経済の国際化と伴い、欧米との連関から見る当代の東アジアのメディア表象がどのように伝統的な視覚文化と融合あるいは断絶しているのかに加え、中国から講師を招き中国における伝統的な媒体と新媒体デザインについて交流し、理論と実践を交互に補完した研究を行う。方法として、中国、台湾の研究者を招き、オンライン国際的ワークショップを開催する。東亜の最先端なメデイア・デザイン活動について情報を共有し、そしてそれアジアの伝統とどう関わっているのかについて明らかにしていく。
 このような国際的なワークショップを行うことによって、国際交流・情報交換ができ、東アジアといった地域を越境した総合的な視野と理論を提示し、各分野・地域の研究連携が促進されることが本研究プロジェクトの意義である。

活動内容

 2021年2月23日(火)に中国から講師3人を招き、ハルピン師範大学メディア学院と共催し、「時空を超越したメディアデザイン」をテーマとした国際的オープンワークショップをZoomで開催した。本研究会の代表者の張憲が司会および翻訳を勤め、指導教員の竹中悠美教授が挨拶をした後、ハルピン師範大学メディア学院の王絵教授により「東清鉄道による融合−20世紀前半のハルピンにおける東洋芸術と西洋芸術の流布とその影響」、四川農業大学の楊清髪准教授により「Cover Girl: The Most Beautiful Consumer Goods」、浙江万里学院 Sino-German Institute of Design and Communicationの張宜平副院長により「 Emancipation of Creativity in A.I. Age: How Artificial and Data Intelligence Empowers Digital Media Design」の順番でそれぞれ1時間〜1時間半ほどの講演を行い、講演後参加者たちによる意見交換と討論を行なった。ハルピン師範大学メディア学院の院生たちも参加し、参加人数が20人余人だった。

成果及び今後の課題

 3名の講師がそれぞれの領域からメディア・デザインについて講演を行い、国際的交流・情報交換ができ、総合的な視野と理論を提示し、各分野・地域の研究連携が促進され、新たな研究交流の開拓を進めるためのプラットフォームとなった。
 このプラットフォームをベースにさらに交流を深め、研究のネットワークを築く、東亜の最先端なメデイア・デザイン活動について情報を共有し、そしてそれアジアの伝統とどう関わっているのかについて明らかにしていく。

構成メンバー

張憲
枝木妙子
XU TING
李怡君
浦野智佳
張芸馨

活動歴

2019年度の活動はコチラ
2018年度の活動はコチラ

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