院生代表者
- 大橋 一輝
教員責任者
- 後藤 基行
概要
【目的】
本研究会の目的は、障害者の働くことに関する研究を行う院生が共同研究を通じて、博士論文執筆に必要な研究力を向上させることにある。所属メンバーが調査対象とする障害種別は、身体障害(視覚・聴覚)、精神障害、知的障害の3区分に及ぶ。各院生の問題意識に基づいて、障害者の「働くこと」を実践する場を調査することで、個々の障害種別に特化する傾向にある各個研究を「job&work」のテーマに即して編集し、独創的な共同研究を切り拓く。
【内容・方法】
本研究会では、各院生による研究動向の発表・討論をおこなう定例会を対面またはZoomで毎月開催することで、学術研究の発展に寄与できる実践力を養う。また、本研究会では、「働くこと」を実践する複数の団体を調査する。主な調査先として、「①NPO法人ちゅうぶ」、「②NPO法人わっぱの会」、「③社会福祉法人素王会」を想定している。具体的には、①と③は生活介護事業所、②は就労継続支援B型の場を対象とした聞き取りなどの質的調査を行う。
また、必要に応じて、就労継続支援に関するその他団体を対象としたフィールドワークの実施も検討している。以上の団体の活動を比較検討することによって、障害者の「働くこと」をめぐる今日的状況の一端を明らかにする。
【意義】
障害種別によって合理的配慮を含めた労働条件、雇用方法は大きく異なる。現在、特別支援教育を受けている児童生徒や不登校児童の増加により障害者雇用の拡大は予想されるが、それに伴ってその状況は大きく変わっている。例えば、障害者雇用の特例子会社、A型・B型就労継続支援事業所は急増し、ビジネスとして成長している。この状況下で、各院生がそれぞれの視点を持ち寄ることは、個々の障害種別にとらわれない多角的な議論の発展に資する。
活動内容
構成メンバー
竹村 文子
宮本 敬太
大矢 雅之
種村 光太郎
山口 和紀
山本 由紀子
原田 武彦