日本現代批評史研究会(2025年度)

院生代表者

  • 今井 友哉

教員責任者

  • 千葉 雅也

概要

 本研究会は、日本現代批評史における重要文献の講読を通して、日本現代批評の歴史意識や現代の批評状況を捉えることにより、批評的な問題意識を醸成することを目的とする。また、学術と批評の横断可能性を意識づけ、多角的な視点を身につけることで、学術/批評をまたぐ「知」のあり方を模索する。
 学術/批評にまたがる「知」に接近するために、日本現代批評に関心をもつ院生とともに文献講読を行う。前年度の講読文献であった福尾匠『非美学――ジル・ドゥルーズの言葉と物』(河出書房新社、2024年)における問題意識を引き継ぎつつ、講読する文献は平倉圭『ゴダール的方法』(インスクリプト、2010年)とする。
文献講読と併せて、7月4日(金)~8月31日(日)の期間開催されるジャン=リュック・ゴダール《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》展を鑑賞する。そうすることで、「ゴダール的方法」を経験的に把握することを目指す。
 本研究会の意義は主に三つある。第一に、さまざまな学問分野の「知」を包含する日本現代批評史を追うことで、文学・哲学・ゲーム研究・メディア論・表象文化論等々の諸分野に関わる横断的な「知」を獲得すること。第二に、批評の歴史意識のなかに存する、学術に還元することを可能とする「知」を探ることを通して、批評的かつアクチュアルな問題意識を形成すること。第三に、さまざまなコンテクストが交差する日本現代批評の文献を講読することにより、複数的な思考を同時的に駆動するようなテクスト読解の能力を向上すること。以上の三点を通して、学術/批評の「知」を血肉化する。

活動内容

構成メンバー

今井 友哉
高畑 和輝
立川 宗一郎
徳永 怜
間宮 琴子
水口 陽太

活動歴

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