障害学研究会(2012年度)

院生代表者

  • クァク ジョンナン

教員責任者

  • 立岩真也

企画目的・実施計画

本研究会の目的は、「障害と社会」に関する理論および実証研究を推進することである。具体的には、障害当事者の視点に根ざす、障害をめぐる「福祉」や「教育」という学問分野を包含し、それらの議論の基礎となるような理論・学問分野を確立・発展させる。本研究会では、研究成果の報告や討議を通して、参加者が自らの問題関心をより一層深め、障害学の発展に寄与することを目指す。
 本研究会の意義は、サービス供給者中心の学問とは異なる、障害当事者の視点に立脚した「障害学」という新たな学問分野の発展に寄与することができる点である。障害学に関心をもつ者が互いに議論することで、参加者の有する問題関心と能力を最大限に引き出すことができる。

活動内容

■2012年度 第1回研究会
日時:4月18日(水) 14:00~
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館416生存学書庫
内容:利光 恵子「日本における受精卵診断導入をめぐる論争――産婦人科医団体と障害者団体・女性団体の議論を中心に」

■2012年度 第2回研究会
日時:5月30日(水) 14:30~
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館416生存学書庫
内容(1):坂井 めぐみ「ライフサイエンスと当事者組織の関係性――日本せきずい基金をめぐって」
内容(2):青木 千帆子「「働けない身体」の労働へのまなざし」

■2012年度 第3回研究会
日時:6月20日(水) 14:30~
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館416生存学書庫
内容:渡辺 克典 「医療史の分析枠組みを再検討する――『病院の世紀の理論』を読む」

■2012年度 第4回研究会
日時:7月10日(火) 14:30~
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館416生存学書庫
内容:あべ やすし(日本自立生活センター非常勤職員・愛知県立大学非常勤講師) 「識字問題の障害学」
共催:立命館大学大学院先端総合学術研究科院生プロジェクト「障害学研究会」、立命館大学生存学研究センター若手研究者研究力強化型「障害学研究会」、文部科学省 学術研究助成基金助成金 若手研究(B) 「病者・障害者における当事者運動組織のネットワーク形成と「国際化」に関する研究」(代表:渡辺克典)

■2012年度 第5回研究会
日時:8月25日(土) 15:30~
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館416生存学書庫
内容:有吉 玲子 「博士論文「人工腎臓をめぐる分配と選択」の報告と書籍化をめざしての検討会」

■2012年度 第6回研究会
日時:9月20日(木) 14:30~
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館416生存学書庫
内容:後藤悠里(日本学術振興会・特別研究員)「ユニバーサルモデルの可能性の検討――香港及び韓国の障害者差別禁止法制定過程を事例として」
共催:立命館大学大学院先端総合学術研究科院生プロジェクト「障害学研究会」、立命館大学生存学研究センター若手研究者研究力強化型「障害学研究会」、文部科学省 学術研究助成基金助成金 若手研究(B) 「病者・障害者における当事者運動組織のネットワーク形成と「国際化」に関する研究」(代表:渡辺克典)

■2012年度 第7回研究会
日時:10月17日(水) 14:30~
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館416生存学書庫
内容:本郷正武(和歌山県立医科大学・専任講師)「「薬害HIV」をめぐる社会運動――血液事業・当事者・良心的支持者の観点から」
共催:立命館大学大学院先端総合学術研究科院生プロジェクト「障害学研究会」、立命館大学生存学研究センター若手研究者研究力強化型「障害学研究会」

■2012年度 第8回研究会
日時:12月6日(木) 14:30~
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館416生存学書庫
内容(1):牛若 孝治 「障碍のある人とない人との芸術活動における援助者・非援助者の関係性の問題点」
内容(2):桐原 尚之 「歴史と障害学――「精神病」者団体の全国組織の系譜」(仮)
内容(3):植村 要 「「なおる」ことをめぐるライフストーリー研究」

■交流会企画
日時:2月23日(土) 13:00~16:30
場所:立命館大学 朱雀キャンパス 1階多目的室1
内容:テグ自立生活センター 交流会 [別頁]
共催:立命館大学生存学研究センター、立命館大学生存学研究センター若手研究者研究力強化型/立命館大学大学院先端総合学術研究科院生プロジェクト「障害学研究会」、立命館大学生存学研究センター若手研究者研究力強化型「草分け時代を生きた「精神病」者運動家の個人史保存」

■2012年度 第9回研究会
日時:3月21日(木) 14:00~
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館416生存学書庫
内容(1):クァク・ジョンナン「日本におけるデフ・フリースクールの誕生――「龍の子学園」の成立の背景を中心に」(仮)
内容(2):坂井 めぐみ 「日本の脊髄損傷者運動の歴史――日本せきずい基金の設立まで」(仮)
内容(3):青木 秀光 「両価的な思いのなかで生きる統合失調症の子を持つ母親のライフストーリー」

成果及び今後の課題

本研究会では、2012年度を通して、9回の研究会と1回の日韓交流会を実施した。特に、障害学の若手研究者を呼んで、議論し、障害学の方向性を改めて考えることができた。また、本研究会の活動を通してメンバーが各々の研究活動においてその成果を発信することができた。今後は、外国語文献の講読や精読に力を入れたい。

構成メンバー

  • 青木秀光  先端総合学術研究科・公共領域・2012年度
  • 有松 玲   先端総合学術研究科・公共領域・2010年度
  • イム・ドクヨン 先端総合学術研究科・公共領域・2011年度
  • 植村 要    先端総合学術研究科・公共領域・2006年度
  • 金澤 真実   先端総合学術研究科・公共領域・2010年度
  • 川口 有美子  先端総合学術研究科・公共領域・2004年度
  • 岸田 典子   先端総合学術研究科・公共領域・2009年度
  • 小辻 寿規   先端総合学術研究科・公共領域・2010年度
  • 権藤 眞由美  先端総合学術研究科・公共領域・2011年度
  • 中村 雅也   先端総合学術研究科・公共領域・2009年度
  • 坂井 めぐみ  先端総合学術研究科・公共領域・2011年度
  • 酒井 美和   先端総合学術研究科・公共領域・2011年度
  • 佐藤 浩子   先端総合学術研究科・公共領域・2008年度
  • 天畠 大輔   先端総合学術研究科・公共領域・2010年度
  • 牛若 孝治   先端総合学術研究科・公共領域・2012年度
  • 八木 慎一   先端総合学術研究科・公共領域・2009年度
  • 桐原 尚之   先端総合学術研究科・公共領域・2012年度
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