「認知」研究会

院生代表者

  • 佐藤 伸彦

教員責任者

  • 井上 彰

企画目的・実施計画

 私たちは、日々、意識するかどうかに関わらず、何らかの意思決定を行っている。こうした意思決定をするにあたり、様々な事象を考慮し判断を下している。しかし、私たちは常に合理的に判断を下せるわけではなく、認知バイアスに陥り、度々判断に誤りが生じる。このような認知心理学的知見が、経済学や社会学など多分野で扱われている意思決定に関する研究に影響を与えている。これは、個人の意思決定の様々な場面が想定され、医師や裁判官など専門家の判断においても不確実な事象下では同様に誤りが生じるとされている。
 本院生プロジェクトでは、構成員の研究テーマに参考となる基礎的な認知心理学上の知見を学ぶことを目的とする。実施計画は、①『認知心理学』(有斐閣、2010)の輪読、②個別研究発表および外部講師を招いた研究会、③学会発表、の3つの方法により、研究を進めるものした。

活動内容

 活動は、10月の法と心理学会へ向けての話し合いや報告等③学会発表(およびそれへ向けての活動)がその中心となった。
 また、2月22日にNPO法人セカンドチャンス!理事長の才門辰史氏を講師として招き、公開研究会を開催した。この公開研究会に先行して、少年法の概観、反社会的行動における「認知のゆがみ」と道徳性の遅滞、セカンドチャンスの来歴、「立ち直り」の社会学、について研究会の構成メンバーの報告による事前勉強会を行った。
 輪読については、後期に入り日程を何度か設けたが、調整が上手くいかず、参加者が十分にそろわず、ほとんど回数を取れなかった。

成果及び今後の課題

 構成メンバーのうち、2名が他研究科院生とともに上記・法と心理学会にて報告を行っている。
 また、外部講師を招いた研究会では、「少年院出院者からみた社会」をテーマに、議論を通じた「現場」と「研究」の架橋の試みを行った。犯罪や非行の「立ち直り」について、少年院出院者とその出院者自身の経験や現状、今後の課題を伺いながら、意見交換・議論を行えたことは大きな成果であったと思われる。
 一方で、輪読を当初の計画では予定していたものの、十分に輪読の機会を設けることができなかったことは課題として残った。

構成メンバー

佐藤伸彦 公共領域・2015年度入学
中村亮太 公共領域・2013年度入学
伊東香純 公共領域・2015年度入学
高木美歩 公共領域・2015年度入学
北野廣平 公共領域・2016年度入学
※本研究科院生のみ記載

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