SOGI研究会

院生代表者

  • SHEN CHIN

教員責任者

  • Paul G. Dumouchel

企画目的・実施計画

【目的】SOGI(Sexual Orientation and Gender Identity)とは、性的指向とジェンダー・アイデンティティのことを意味する。本研究会はSOGIの視点で幅広い課題を検討することを目指している。2019年度研究会の目的は、性的少数者が対面する医療や福祉の現場で「誰がどんな困難を持っているのか」という問題意識のもとに、先行研究を整理した上で、これからの研究課題を検討することである。
【内容と方法】本研究会の内容および方法は3つの活動で構成される。
①読書会を開催し、「医療福祉とSOGI」に関する重要文献・論文の輪読を行うことを活動の基本とする。その場、担当メンバーがレジュメを作って発表する。
②外部講演会に参加し、その場で得た知識と自分なりの感想などを研究会で検討する。
③読書会で検討したテキストの著者を招きして公開研究会を行う。

活動内容

1)文献の講読
春学期に7回、秋学期に3回に分けて、毎回メンバー2名を担当し、以下の論文または文献を章ごとで議論を行った。
①藤井ひろみ,2018,「レズビアンである患者と医療者の相互作用:事例からの検討」母性衛生 59(1):181-188. 
②QWRC,2016,『LGBTと医療福祉』Queer and women’s Resource center.
③イヴ・セジウィック,上原早苗・亀澤美由紀訳,2001,『男同士の絆──イギリス文学とホモソーシャルな欲望』名古屋大学出版会.
④小西真理子,2017,『共依存の倫理──必要とされることを渇望する人びと』晃洋書房.

2)外部学習会の参加
①2019年6月7日,「LGBTQと法-同性愛の弁護士の視点から」講演会立命館大学産業社会学会.
②2019年6月8日,「SOGIと〇〇を考えるプロジェクト」第2回,G20―LGBTQ主催.

3)学習会と公開研究会の開催
①2019年2月20日に、東アジアの性的マイノリティ研究、ジェンダー研究を専門としている福永玄弥氏をゲストスピーカーとして、「LGBTフレンドリーな東アジアの誕生」というテーマで学習会を開催した。
②2019年2月20日に、「ケア・BDSM・親密性」と題して、公開研究会を開催した。講演は小西真理子氏「ケア・BDSM・親密性──BDSMにおける規範をぬぐって」である。院生発表は、メンバーである長島史織「アセクシュアルから考える親密性──多様な関係性、多様な自己の可能性」、OUYANG Shanshan「障害者におけるセクシュアル化される身体に関する考察」であり、その後、来場者を含めた総合討論を行った。

成果及び今後の課題

今年度は、公開研究会を通じて、医療福祉とSOGI、クィア研究と関連する幅広い議論ができた。また、メンバーであるOUYANG Shanshanはこれまでの研究会活動から得た知見を活かして、2020年01月11日に「セクシュアルマイノリティと医療・福祉・教育を考える全国大会2020 分科会」で、学外の研究者と共同発表をした。今後もこうした交流と学際的な研究活動を継続していくことを望んでいる。

構成メンバー

・SHEN CHIN 
・OUYANG Shanshan
・長島 史織
・Sya Sei Gi
・QU Honglin

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