SOGI研究会(2020年度)

院生代表者

  • OUYANG Shanshan

教員責任者

  • 立岩 真也

概要

【目的】SOGI(Sexual Orientation and Gender Identity)とは、性的指向とジェンダー・アイデンティティのことを意味する。本研究会はSOGIの視点で幅広い課題を検討することを目指している。2020年度研究会の目的は、ジェンダー、性愛規範と健常主義を批判する焦点を置き、フェミニズム、クィア理論とディサビリティ・スタディーズの交差する理論的な検討を行う。先行研究(英文献を中心に)を学習した上で、日本の社会問題を着目し、これからの研究課題を検討することである。
【内容と方法】本研究会の内容および方法は3つの活動で構成される。
①読書会を開催し、フェミニズム、クィア理論、ディサビリティ・スタディーズの交差に関する文献・論文の輪読を行うことを活動の基本とする。その場、担当メンバーがレジュメを作って発表する。
②外部講演会や外部の研究会に参加し、その場で得た知識と自分なりの感想などを研究会で検討する。
③読書会で検討したテキストの著者を招きして公開研究会を行う。
【意義】本プロジェクトは、多様な専門領域とSOGIの接点を探ることによって、性的マイノリティ研究に関心を持つメンバーは各自の研究を進捗させると考える。また、プロジェクトを通じて、英語力の向上、学年・専門領域・国を超えた交流が国際的な研究視野の形成に促進する。

活動内容

1)文献の講読
春学期に4回、秋学期5回に分けて、毎回メンバー2名を担当し、以下の論文または文献を章ごとで議論を行った。
① 井芹真紀子,2013,「フレキシブルな身体–クィア・ネガティヴィティと強制的な健常的身体性」『論叢クィア』6:37-57.
② McRuer,Robert,2006,“Introduction,”Crip Theory: Cultural Signs of Queerness and Disability, New York University Press,1-31.
③ Kafer,Alison,2013,“Introduction,”Feminist,Queer,Crip, Indiana University Press,1-24.
④ 竹田恵子,2020,『生きられる「アート」』ナカニシヤ出版.

2)学習会と公開研究会の開催
①2021年2月13日に、「「性・アート・リレーションシップ」」と題して、公開研究会を開催した。講演は竹田恵子氏「生アート《S/N》・アイデンティティ・コミュニティ」である。院生発表は、メンバーである長島詩織「DSM-5における性機能不全批判序論――アセクシュアルを通じて正常な性を問い」、OUYANG Shanshan「残酷児(Disabled Queer)であるアクティビストの活動に関する考察――ラジオ・コミュニケーションを中心に」であり、その後、来場者を含めた総合討論を行った。
②2019年2月25日に、「SOGIと宗教を考える」と題して、公開研究会を開催した。講演は朝香知己氏「クィアとキリスト教神学」である. 院生発表は、メンバーであるOUYANG Shanshan「台湾における性的マイノリティ運動と宗教団体の諸関係に関する考察」であり、その後、堀江有里氏のコメントと総合ディスカッションを行った。

成果及び今後の課題

 今年度は、SOGIとディサビリティ・スタディーズ、クィア研究に関連する議論ができた。公開研究会を通じて、アート、または宗教という視点を考察することによって幅広い勉強ができた。今後、コロナで従来の研究会と異なる運営の試みを見直し、次年度はより良い研究会活動を継続していくことを望んでいる。

構成メンバー

OUYANG Shanshan
SHEN CHIN
長島 史織
QU Honglin
LIU Xinyue
LIU Ke
岸本 玲奈
岡本 亜矢子
飯島 万裕

活動歴

2019年度の活動はコチラ

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