メッセージ 渡辺公三 教授・研究科長(2003~05年度)

新しい世紀にふさわしい大学院教育のために

 20世紀の科学技術は、生活水準を上げ、人びとの寿命を延ばし、また極微の世界から宇宙まで知識を広げてきました。しかしその一方で、自然環境の破壊と資源の枯渇、情報格差に代表される負の遺産も残されています。こうした正負の遺産をうけつぎつつ、新しい世紀にふさわしい、より公正で豊かな人間関係を生み出す社会をいかに創るか。互いの差異を認めあいながら深く交感しあえる文化をいかに築いてゆくのか。そのための叡智を探求し学ぶ場になりうるか、今、大学は問われています。
立命館大学は、先端総合学術研究科という新しい時代へ向けた大学院―叡智を探求し学ぶ場―を創出します。それぞれの学生が、どのような社会、文化を創出するのかという、人間の生き方、もっとも広い意味での倫理の核心にふれる問いに応えるために、領域を横断する問題設定によるプロジェクト研究に参加し、その「現場」で、みずからのプランにしたがって研究を深めてゆきます。自然科学、社会科学、人文科学の最先端の成果を、誰のために、何のために、どのように生かしてゆくのかを、最前線で活動する研究者、制作者とともに探求しましょう。

(『大学院教育の新しい次元へ』(2002.12)より)

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