表象―文化と芸術の表象論的分析

表象

文化と芸術の表象論的分析
文化と芸術の諸事象を表象論的観点から読解・分析します。技術、歴史、思想、実践への理解を主軸とし、創造と受容の場、諸々の文脈、メディアといった問題系へとアプローチします。

美術史の再構築―島田康寛(美術史学)

島田康寛の写真
美術史学を基礎に島田が中心となって、歴史や文化、文学、思想などさまざまな隣接する学問を活用しこれと関わりながら、従来 の美術史で取り上げられてきた対象については新資料の調査、発掘を試みて再考すること
はもちろん、それらの周辺において未だ手付かずの問題として放置されている領域についても新たに研究対象として取り上げ、これらを総合することにより、人間学としての新たな総合的術史の構築を試みる。方法としては、
先行研究を十分に理解しつつも、それらの研究に囚われることなく、自己の感性を可能な限り駆使して独自の思考を展開する場としたい。

社会におけるアートの意義を問いなおす――竹中悠美(芸術学)

芸術学を基礎とした上で、特定の社会の中でアートに託された機能とそれを実践するための制度的・技術的システムを検討する。アートがパブリックな文化財として「消費」される現代の資本主義社会においては、われわれとアートを取り持つ主たるシステムは美術館やアートセンターという場所とメディアによる情報である。そこで、キュレーション、アートマネジメント、文化政策が企図する文化活動の目標と課題、および個々の作品が表彰する感性や倫理的問題の行方を検証することによって、アートの意義を問い直す。

<感性学>の構築に向けて―吉田寛(感性学)

吉田寛の写真

エステティックスを「感性学」として再定義するために、哲学や人文系諸科学を基礎にしつつ、認知科学や人間工学、インターフェイス研究、心理学、生理学、医学などの知見を取り入れた学際的ディシプリンを構想する。ユーザーインターフェイスやユニヴァーサルデザイン、ゲームデザイン、サウンドデザインといった実践的フィールドでその分析的ルーツとしての使用価値を磨きつつ、ヴァーチャルリアリティやバリアフリー、アディクション(依存)といった今日的課題に立ち向かうための理論としての感性学を目指す。

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