フランス現代思想研究会

フランス現代思想研究会 

<公開研究会テーマ>
ドゥルーズ+ガタリのマイナー文学的戦略から問う人文知の「出口」

<開催日時・会場>
【第一弾:思想編】

2023年11月5日(日)13:00~16:00(開場:12:30)
会場:立命館大学 衣笠キャンパス 究論館 プレゼンテーションルーム
ゲスト講師:小林卓也氏(ソトのガクエン代表)
講演「知と実践を(再び)結びつけるもの ——ドゥルーズ+ガタリ『カフカ』的マニエリズムから」

【第二弾:創作編】
2023年11月25日(土)13:00~16:00(開場:12:30)
会場:立命館大学 衣笠キャンパス 究論館 プレゼンテーションルーム
ゲスト講師:髙橋耕平氏(アーティスト)
講演「切断のあとで ——2000年代の自作をめぐって」

<公開研究会のコンセプト>
【第一弾:思想編】

 冷戦の終結以降の時代において、人文知は実践的な価値を見失い、今日では役立たない知識に成り下がったと見なされることも少なくありません。そのような現代の状況下でもなお人文系の道を選ぶ者は、この時代の変化に適応するための生存戦略を探らざるを得ないと言えるでしょう。

 つまり、私たち大学院生は、「博士論文を書く」という目標をクリアするだけにとどまらず、「その研究内容を社会にどのように還元するか」を考えることが求められているわけです。

 そのような時代状況の要請に応えるのはもちろんのことですが、さらに私たちが所属しているのは一般的な大学院ではなく、「先端総合学術研究科」です。したがって、一般的な大学で行われているような、研究テーマとなる分野の専門的かつ最新=「先端」の情報に精通するだけでなく、情報を領域横断的=「総合」的に判断する能力を鍛え、さらにそこから新たなフロンティア=「出口」(D+G『カフカ』でキーワードとなる語です)を開拓し、社会的な実践を思考することが、ここ、「先端」「総合」学術研究科では求められているわけです。

 では、そのような「出口」を見出すにはどうしたら良いのか。
 今回の公開研究会第一弾では、ドゥルーズ研究者として現在は京都産業大学で教鞭を執りつつも、その「ソト」で、私塾「ソトのガクエン」を運営している小林卓也さんをお呼びし、自身の「出口」である私塾の活動と、研究の関係性についてお話ししていただきます。その上で全体討議として、これまでに研究会で行った『カフカ』の議論をもとに、「自身の研究成果を社会的に役立つ形でどのように活用していくのか」という問題を、さらに深掘りします。

【第二弾:創作編】
 ドゥルーズとガタリは『カフカ』において、カフカの創作について議論しており、特に、(例えばラカンにおける「ファルス」のような)特権的な意味作用から逃走すること、つまりは、(芸術)作品に対して一つの固定的な解釈を生み出そうとするあらゆる試みを妨害することがひとつのテーマになっています。

 ドゥルーズとガタリによれば、カフカ作品というのは、例えば「カフカ=不条理文学」といったレッテルを貼り、一義的に解釈することを求めているのではないと言います。そうではなく、カフカ作品が私たちに提案しているのは、むしろ「解釈」という凝り固まった意味作用の結びつきをほどき、新たな「地図」を見つけ出す実験をしている(=「マイナー文学」と呼ばれます)と言うのです。

 このドゥルーズとガタリのカフカ読解から、本研究会で議論になったのは、カフカのような「一義的な解釈や意味作用からの逃走」という実践は、カフカ以外であればどのようなものが当たるのか? また、この戦略というのは実際にはどのように応用可能か?ということです。ここでは特に、時間芸術である映像作品に着目し、議論しました。

 そこで、今回の公開研究会第二弾では、京都を拠点に活動するアーティストの高橋耕平さん(映像を反復・複製することから発生するズレをテーマにした作品で知られる)をお呼びし、高橋さんのご自身の作品や、創作活動のプロセス等についてレクチャーをしていただきます。その上で、これまでの研究会で行ってきた『カフカ』の議論をまとめて発表し、カフカ以外の「マイナー文学的戦略」として、現代ではどのような「創作」が可能なのか、実際の芸術実践の側面から探ります。

〇参加申込
イベント当日までに下記フォームから参加の申し込みをお願いします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScnFb2lQ05x98syHyLMMB6_6Da-GkAVkbbSAVz1C_MPdZGA4Q/viewform

〇主催
立命館大学大学院 先端総合学術研究科 「フランス現代思想研究会」
問い合わせ:北村公人
gr0583pr@ed.ritsumei.ac.jp

(※2025年1月28日に文言を一部修正しました)

公開ワークショップ「東アジア美術の〈 家 〉領域における表と奥」

【日時】
2023. 11. 16(木)13:00~18:00

【会場】
立命館大学衣笠キャンパス 学而館2階 研究会室1

【言語】
日本語発表(英語要旨あり)と英語発表(和訳原稿あり)

【概要】
立命館大学アート・リサーチセンターの研究プロジェクト「ARCデータベースを活用した家庭内視覚文化研究」は、Public Sphere(公共圏)に並置するDomestic Sphereとして、住居、家庭、家族、家系を含む東アジアの〈家〉の領域に関わる芸術と視覚文化の研究を目的としています。今回の公開ワークショップはテーマを「表と奥」とし、「表面」と「奥行き」という空間表現の問題や、外部に開かれた「表」と内部で閉ざされた「奥」と持つ〈家〉の物理的、社会的、そして心理的な二重構造に注目して、各自の研究を発表するとともに、海外から招聘したゲストスピーカーの講演も含めて、オープンな議論を行います。

【プログラム】
13:00-13:05 開会の挨拶 
Opening Remarks
赤間亮 Ryo Akama
立命館大学アート・リサーセンターセンター長
Director of The Art Research Center, Ritsumeikan University

13:05-13:40 趣旨説明、絵の中の窓─空間の枠付と装飾性から
Keynote, Windows in Pictures : On the Framing of Space and the Decorativeness
竹中悠美 Yumi Kim Takenaka
立命館大学大学院先端総合学術研究科教授/プロジェクト代表者
Professor, Graduate School of Core Ethics and Frontier Sciences,Ritsumeikan University / Project Leader

13:45-14:25 長江家旧蔵写真資料にみる「内」と「外」の二重性
The Duality of “Inside” and “Outside” Seen in the Nagae Family’s Photographs
高橋千晶 Chiaki Takahashi
同志社大学文学部嘱託講師
Lecturer, Faculty of Letters, Doshisha University

14:30-15:10 近代歌舞伎における家族の群像―豊臣家終幕の錯乱と正気
Family Portraits in Modern Kabuki : Sanity and Insanity at the Downfall of the Toyotomi Family
嶋津麻穂 Maho Shimazu
立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程/NEXT学生フェロー
Doctoral Student at Graduate School of Core Ethics and Frontier Sciences,
Ritsumeikan University / NEXT Student Fellow

15:10-15:30 休憩 Tea Break

15:30-16:10 屛風の中の内なる世界:韓休墓の墓室壁画における論理
The Inner World inside the Folding Screen : A Study on the Underling Logic of Tomb Chamber Murals in Han Xiu’s Mu (韓休墓)
西林孝浩 Takahiro Nishibayashi
立命館大学大学院文学研究科教授
Professor, Graduate School of Letters, Ritsumeikan University

16:15-17:45 招聘講演、幸福と繁栄への願い――ベルリン美術館のチェッコリ屏風における本と物をめぐる研究
Invited Lecture, Dreaming of Happiness and Fertility : A Study on Books and Objects on the Chaekgeori Folding Screen in the Berlin Museum
ジョンヒ・リー=カリッシュ Jeong-hee Lee-Kalisch
ベルリン自由大学歴史文化学部美術史研究所名誉教授
Professor Emeritus, Institute of Art History, Department of History and
Cultural Studies, Freie Universität Berlin

17:45-18:00 ディスカッション Discussion

18:00 閉会 Closing

 

【主催】
立命館大学アート・リサーチセンター研究拠点形成支援プログラム
「ARCデータベースを活用した家庭内視覚文化研究」

【共催】
立命館大学大学院先端総合学術研究科

2023年度博士論文・博士予備論文構想発表会

2023年度 博士論文/博士予備論文構想発表会

先端研では、博士予備論文(修士論文に相当)・博士論文の構想発表会を行なっています。
構想発表会は、プロジェクト型教育・学際的研究を推進する先端研ならではの、多様な関心をもつ院生・教員・研究者らが集う貴重な機会です。ぜひこの場に参加して、先端研の魅力を体感してみてください。

2023年度 秋学期 博士論文/博士予備論文構想発表会
論題・スケジュール

開催概要
対面+Zoomのハイブリット形式。実施者は全員対面実施です。
日時:2024年2月6日(火)~2月7日(水)
会場:立命館大学衣笠キャンパス創思館1階カンファレンスルーム

2024年2月6日(火)

  • 14:00~14:35 <予備> (公共) 日本「ものづくり大国」イメージの起源と流布過程
  • 14:35~15:10 <予備> (共生) 食から見る野生性とドメスティケーション―中国広州市における「了能菜」の例を中心に(仮)
  • 15:20~15:55 <予備> (公共) 外国人研修・技能実習制度とその秩序
  • 15:55~16:30 <予備> (表象) 生成としての遊び」を学習活動に応用する基礎的検討 ――無気力学習者向けの自主型授業設計の可能性
  • 16:40~17:30 <博士> (共生) 高次脳機能障害のある人が選択する自己開示ーー受傷から就労までの戦略と葛藤

2024年2月7日(水)

  • 10:00~10:50 <博士> (共生) 障害とセクシュアリティの交差――台湾における障害のある性的少数者の経験から
  • 11:00~11:50 <博士> (表象) 20 世紀における中国年画の変容 ―民衆美術とプロパガンダ美術のはざま─
  • 13:00~13:50 <博士> (共生) 平等主義的暴力の存在論:トゥワ・ピグミーのマルチモーダル民族誌
  • 14:00~14:50 <博士> (表象) 日本における映画からテレビへのメディア・コンテンツの変遷-東映を中心に-
  • 15:00~15:50 <博士> (公共) 「脳性麻痺」に行なわれた手術――1940年代~1970年代に着目して――(仮)
  • 16:00~16:50 <博士> (表象) 1930年代日本の「音画」思想
  • 17:00~17:50 <博士> (生命) 日本の自閉症施設とその周辺の歴史――戦前からの自閉症処遇前史と1960年代以降の専門施設の出現過程、そして施設設立とその支援にかかる制度化をめぐる動き――

2023年度 秋学期 博士論文/博士予備論文構想発表会
論題・スケジュール

開催概要
対面+Zoomのハイブリット形式。実施者は全員対面実施です。

2023年10月24日(火)

    会場:衣笠キャンパス平井嘉一郎記念図書館カンファレンスルーム
  • 13:30~14:20 <博士>(公共)日本の自閉症施設とその周辺の歴史――戦前からの自閉症処遇前史と1960年代以降の専門施設の出現過程、そして施設設立とその支援にかかる制度化をめぐる動き――
  • 14:30~15:20 <博士>(表象)ダンス作品の存在論――虚実の二重性としてのパフォーマンスと作品――

2023年10月31日(火)

    会場:衣笠キャンパス 創思館407、408教室
  • 13:00~13:50 <博士>(公共)障がい者制度改革の研究――公共政策形成における当事者参画の意義と課題――

2023年度 春学期 博士論文/博士予備論文構想発表会
論題・スケジュール

開催概要
日時:2023年7月22日(土)~7月24日(月)
会場:立命館大学衣笠キャンパス創思館1階カンファレンスルーム

2023年7月22日(土)

  • 10:00~10:35 <予備>(表象)『League of Legends』のランク戦における「強制敗北」言説の考察
  • 10:40~11:15 <修士>(共生)中国における仏教系高齢者福祉施設による心のケアに関する考察 (仮)
  • 11:25~12:00 <修士>(公共)クリエイティブ労働による職業生活の形成と継続──プロバンドマンを事例に
  • 12:05~12:40 <予備>(表象)デジタルゲームにおける批判的で逸脱的な遊び〜「あつまれどうぶつの森」のアバターを中心に
  • 14:10~14:45 <予備>(公共)盲ろう者たちの運動史 ――「複雑な困難」をめぐるもうひとつの障害者運動
  • 14:50~15:25 <予備>(表象)データベースでは満足しないプレイヤー:ファンの考察から見る新しい消費
  • 15:35~16:10 <修士>(表象)中西夏之、1960年代の制作と思考─物質と概念の結び目としての中西夏之論─
  • 16:20~17:10 <博士>(公共)沖縄的共同体論とジェンダー―シングルマザーの生活史から

2023年7月23日(日)

  • 10:00~10:35 <予備>(共生)繋がりを切断する実践についての考察― 楽器修理における 「即興的な修理技法」 を対象として―
  • 10:40~11:15 <予備>(表象)武満徹における〈夢〉と〈数〉の詩学―1980年代の言葉と管弦楽曲を中心に
  • 11:25~12:00 <予備>(表象)プレイヤーに与えられる手がかりの多様さ 〜ビデオゲーム攻略の類型論〜
  • 12:05~12:40 <予備>(公共)現代中国における「自発的」長時間労働をめぐる社会学的研究
  • 14:10~14:45 <修士>(公共))障害者施設コンフリクトを解消できなかった要因と背景にあるもの――京都府長岡京市の事例から
  • 14:50~15:40 <博士> (共生)都市インナーエリアで紡がれる零細自営業のサブシステンスに関する社会学的研究――京都市出町における商実践を事例として

2023年7月24日(月)

  • 10:40~11:15 <予備>(共生)現代中国における婚姻の転換 ――上海人民公園の「相親角」からの民族誌的研究
  • 11:25~12:00 <予備>(表象)ジャック・ラカンにおける精神分析的主体の再検討─「喜劇的主体モデル」の構築に向けて─
  • 12:05~12:40 <予備>(生命)現代中国における喫煙環境の変遷-法律と政策から見る現状-
  • 14:10~14:45 <修士>(共生)「一人子」時代に生まれた若者たちの留学オデッセイ 中国人留学生サークル「M 会」のライフストーリーから
  • 14:50~15:25 <修士>(公共)中国の健康診断制度より軽度肢体障害者の自己認識に与える影響
  • 15:35~16:10 <修士>(共生)在日中国人の「顔が見える団購」を通した新たな「つながり」創出に関する人類学的研究
  • 16:20~17:10 <博士>(公共)障害者制度改革の研究―公共政策形成における当事者参画の課題―
  • 17:20~18:10 <博士>(表象)明治時代の日本音楽界における「エキスプレッション」の変遷――第一高等学校および東京音楽学校出身者の「音楽批評」をもとに

 

注意事項

発表者の方へ

  • 時間配分
    <博士論文構想発表会> 発表時間30分、質疑応答20分(合計50分)
    <博士予備論文構想発表会> 発表時間15分、質疑応答20分(合計35分)
    <修士論文構想発表会> 発表時間15分、質疑応答20分(合計35分)
  • 発表は、論文のテーゼ・論旨に絞って、簡潔かつ明確に述べること。
  • 発表時のレジュメ(A3片面印刷1枚)を、必ず予め50部用意して持参すること。
    博士論文の構想発表でもA3判両面1枚までに必ずおさめてください。
    また、レジュメのデジタルデータ(.docx あるいはPDF)をメールに添付して提出してください。
    提出期限:7/20(木)17:00
    送り先:doku-ken[at]st.ritsumei.ac.jp([at]を半角@に変更)
    件名:「先端研 構想発表会資料(氏名)」としてください。
    特に決まった書式はありません。
  • レジュメには以下の事項を簡潔に記載すること。
    ・論文の主旨
    ・論文の章立て
    ・研究史上の意義
    ・主要参考文献
    ・必要なら図表
  • 発表用原稿またはメモはレジュメとは別に各人において用意すること。
  • 発表者で欠席する場合は、必ず件名に「先端研」と入れて下記まで連絡してください。doku-ken[at]st.ritsumei.ac.jp ([at]を半角@に変更)
  • 発表用に使用する機器類については事前に事務室に申し出ること。

先端研院生の方へ

  • やむを得ぬ事情のあるときを除き、先端総合学術研究科の大学院生は全員参加を原則としています。特に新入生の方は、次年度の発表に向けて (授業との重複を除き)ご参加ください。

 

過去の博士論文・博士予備論文構想発表会

2022年度 博士論文・博士予備論文構想発表会
2021年度 博士論文・博士予備論文構想発表会
2020年度 博士論文・博士予備論文構想発表会
2019年度 博士論文・博士予備論文構想発表会
2018年度 博士論文・博士予備論文構想発表会
2017年度 博士論文・博士予備論文構想発表会
2016年度 博士論文・博士予備論文構想発表会
2015年度 博士論文・博士予備論文構想発表会
2014年度 博士論文・博士予備論文構想発表会
2013年度後期 博士論文・博士予備論文構想発表会
2013年度前期 博士論文・博士予備論文構想発表会
2012年度後期 博士論文・博士予備論文構想発表会
2012年度前期 博士論文・博士予備論文構想発表会
2011年度後期 博士論文・博士予備論文構想発表会
2011年度前期 博士論文・博士予備論文構想発表会

2023年度大学院ウィーク

2023年度 先端総合学術研究科大学院ウィーク

先端研では大学院ウィークに合わせていくつかの企画を開催します。先端研の多様な研究の一端を垣間見ることができるよい機会になるのではないでしょうか。

*先端総合学術研究科進学説明会の日程はこちら
 

大学院ウィーク企画

チラシ(UDフォント版/デザイン版)
 
大学院ウイーク企画UDフォント版

大学院ウイーク企画デザイン版
 
 

  • 2023年11月10日(金) 19:00-20:30
    トークイベント (Zoom配信) 「過去、未来、大学院のいまを語る」
  • 先端研(先端総合学術研究科)は2003年に、学部から独立した一貫制の大学院としてスタートし、領域を横断する「プロジェクト型」研究を進めてきました。
    しかし、その実態は? 
    プロジェクト型研究でどんなスキルが学べるのか、ディシプリンを超えた協同は難しくないのか、大学院で博士になるメリットや現在の状況は……
    20周年を迎えた先端研の教員がすべて答えます。次世代研究大学での学びと研究についてのスリリングな意見交換をお楽しみに。
     

  • ご参加はこちら → Zoom
  • ミーティングID: 947 2926 3263
    ◆多くの方が参加できるよう、接続するデバイスは1つでお願いします。

 

大学院ウィーク中の見学可能な授業一覧

*これらの授業はすべて、本学学生以外の参加も可能です。お気軽にご参加ください。
2023年度大学院ウィークの授業見学は、対面により開催いたします。

  • 11月7日(火)10:40-12:10 応用講読演習Ⅲ 後藤基行 先生
    (創思館SO312)
  • 11月7日(火)10:40-12:10  表象論Ⅱ 竹中悠美 先生
    (創思館SO303・304)
  • 11月8日(水)10:40-12:10 生命論Ⅱ 小泉義之 先生
    (創思館SO312)
  • 11月8日(水)10:40-12:10 共生論Ⅰ 小川さやか 先生
    (創思館SO401・402)
  • 11月9日(木)10:40-12:10 応用講読演習Ⅴ 西成彦 先生
    (創思館SO401・402)
  • 11月14日(火)10:40-12:10 応用講読演習Ⅲ 後藤基行 先生
    (創思館SO312)
  • 11月14日(火)10:40-12:10 表象論Ⅱ 竹中悠美
    (創思館SO303・304)
     休講 
  • 大学院ウィーク中に授業見学を希望される方は、以下のイベントにご参加ください。
    http://www.r-gscefs.jp/?p=14434

  • 11月15日(水)10:40-12:10 生命論Ⅱ 小泉義之 先生
    (創思館SO312)
  • 11月15日(水)10:40-12:10 共生論Ⅰ 小川さやか 先生
    (創思館SO401・402)
  • 11月16日(木)10:40-12:10 応用講読演習Ⅴ 西成彦 先生
    (創思館SO401・402)
マイノリティとマジョリティのディスコミュニケーション研究会 「ただ存在するだけでいい/他者との関わりの 中に自分の生きるをつないでいく」

「ただ存在するだけでいい/他者との関わりの 中に自分の生きるをつないでいく」

 
開催日時・会場
2023年9月30日(土)14:00~16:00
会場:Zoom ※13時45分以降入室可能
※文字情報保障を行います
 

講師:福田暁子(ふくだ あきこ)氏
東京在住の盲ろう者。現在内閣府障害者政策委員会委員、東京女子大学非常勤講師(「ダイバーシティとコミュニケーション」)などを務める。コミュニケーション方法は触手話が中心。使用文字は点字。多発性硬化症のため人工呼吸器と電動車イスを使用。

<講演会の内容>
見えず聞こえない盲ろう者は他者とのコミュニケーションをどのように経験しどのように捉えているのか。通訳・介助者やヘルパー、他の障害者との関わりの中で感じることを福田氏に語ってもらう。

<プログラム>
14:00 開会挨拶 大谷いづみさん(立命館大学生存学研究所 所長)
14:05 講演 講師・福田暁子さん
テーマ「ただ存在するだけでいい/他者との関わりの中に自分の生きるをつないでいく」
質疑応答
15:55 閉会挨拶 飯田奈美子さん(立命館大学衣笠総合研究機構 専門研究員)

〇参加申込
9月28日(木)までに下記フォームから参加の申し込みをお願いします。
https://forms.gle/uCxxd5xrg3FhAHEQ6
登録後、ZoomのURLを後日メールにて送付いたします。

〇共催
立命館大学生存学研究所

問い合わせ:種村光太郎
gr0529kp@ed.ritsumei.ac.jp

ドミニク・ウィルキンソン教授とのラウンドテーブル

ドミニク・ウィルキンソン教授とのラウンドテーブル

 
◇開催日時
 2023年10月12日(木)16:20~18:40(最大19:00)
 
◇開催場所
 立命館大学創思館3階(303・304)+Zoom配信

会場および資料準備の都合がありますので、現地で参加される方は、10月6日(金)までに下記にお申し込みください。
https://forms.gle/uLFgcePfkmqmRfhZ7
 
▼Zoomで参加の方は、当日、以下からお入りいただけます。
https://ritsumei-ac-jp.zoom.us/j/99556028492?pwd=Y1A1T1RZMEVvVEp4NDlJK2RLaEE4dz09
ID: 995 5602 8492  パスコード 000000

▼日本語での要約的な通訳あり

 

◇プログラム
座長 美馬達哉

第1部 “日本の終末期医療”
16:20 –
田中美穂(日本医師会総合政策研究機構主任研究員・立命館大学大学院博士後期課程学生)
“The feeling of being a burden to others at the end of life: focusing on policy and social/cultural characteristics in Japan”
「終末期における他者への負担感:日本の政策と社会・文化的特徴に着目して」
16:40 –
ディスカッション

第2部:”苦しむ子どもの倫理”
17:10 –
ウィルキンソン教授によるショートプレゼンテーション
参加者は、対象論文である下記に目を通しておいてください。
対象論文
Wilkinson, D. and Zayegh, A. (2020) Valuing life and evaluating suffering in infants with life-limiting illness. Theoretical Medicine and Bioethics 41:179-196. https://doi.org/10.1007/s11017-020-09532-x
「生命を脅かす病気を有する乳幼児における生命の価値と苦痛の評価」
参考文献
Turnham, H. and Wilkinson, D. (2022) Chapter 24 Ethical Issues and Decision Making for Children: A European Perspective, in K. Wasson, M. Kuczewski (eds.), Thorny Issues in Clinical Ethics Consultation, Philosophy and Medicine 143. https://doi.org/10.1007/978-3-030-91916-0_24
Brick C, Kahane G, Wilkinson D, et al. (2020) Worth living or worth dying? The views of the general public about allowing disabled children to die. J Med Ethics 46:7–15. https://doi:10.1136/medethics-2019-105639

17:30 –
ディスカッション
コメント
笹月桃子(西南女学院大学保健福祉学部)
高橋花子(同志社女子大学看護学部看護学科・立命館大学大学院博士後期課程学生)

18:30 –
閉会の辞
田坂さつき (立正大学文学部)
 

◇ウィルキンソン教授の略歴
ドミニク・ウィルキンソン氏はオックスフォード大学の医療倫理学教授であり、オックスフォード上廣実践倫理センターの医療倫理学部長兼副所長である。オックスフォード大学ジョン・ラドクリフ病院新生児集中治療コンサルタント。ジーザス・カレッジ・オックスフォード上級研究員。
 

◇謝辞
本会議は、科学研究費補助金・学術変革(A)「尊厳学の確立」(2023-2027)の助成を受けて開催する。
 

主催:学術変革領域A「尊厳学の確立」(領域代表者:加藤泰史)
共催:基盤B「生命操作の倫理ー生と死の自己決定をめぐって」(研究代表者:田坂さつき)、立命館大学先端総合学術研究科、立命館大学生存学研究所

シンポジウム・社会防衛と自由の哲学をめぐって


プログラム

※クリックでPDFファイルダウンロード

企画趣旨

 コロナ禍によって前景にせり出した公衆衛⽣と個⼈の⾃由との相克という問題は、古くて新しい哲学的問いである。古代から繰り返されてきた疫病を前にして、「社会を防衛しなくてはならない」という思想はいかにして⽣まれ、集団での予防と個⼈の⾃由のせめぎあいはどのように論じられたのか。さらには、病原体、マスク、ワクチン、治療薬、患者、健康⼈、医療者、統計データが織りなす世界の多様性を、哲学はいかにして思考できるか。倫理学的であると同時に、存在論的な問題設定のアリーナがそこに開かれる。
 この企画では、丸善から出版予定の『講座新哲学8巻 社会防衛と⾃由の哲学』(責任編集:美⾺達哉、総編集:森下直貴先⽣)の著者(⽟⼿先⽣、⻄迫先⽣、佐々⽊先⽣、浜⽥先⽣)に加えて、児⽟先⽣にもご参加いただいて、公衆衛⽣について⼈⽂社会学的な議論を深めることを⽬的としている。
 シンポジウムに先⽴って、関連した内容の研究を⾏っている⽴命館⼤学先端総合学術研究科の院⽣による発表も⾏う。

日時・場所

日時:2023年8月31日(木)13:40開始 18:00終了予定
会場: 立命館大学衣笠キャンパス 創思館4F 407・408
ハイブリッド方式開催・対面参加要申込
キャンパスマップ
https://www.ritsumei.ac.jp/campusmap/kinugasa/
対面参加申込フォーム(〆切:8月30日21時)
|閉会後情報交換会に参加希望の場合、申込
フォームにご一報ください|
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ZOOM参加のみ事前申込不要。
ミーティングID: 992 0296 4703
パスコード: 000000

主催:医療社会学研究会
共催:立命館大学大学院先端総合学術研究科、立命館大学生存学研究所

 

プログラム

Ⅰ 研究発表
13:40
キョク コウリン[立命館先端研 院生]
「語られる黴毒」

14:10
オウ ユウシン[立命館先端研 院生]
「中国における献⾎事情」

Ⅱ シンポジウム
15:00
美馬達哉[立命館大学・教授]
「趣旨説明」

15:10
玉手慎太郎[学習院大学・教授]
「公衆衛生の倫理」

15:40
西迫⼤祐*[沖縄国際大学・准教授]
「公衆衛生の哲学」

Ⅲ 指定コメント
16:10
浜⽥明範* (⼈類学)
[東京大学・准教授]

16:25
児玉聡* (倫理学)
[京都大学・教授]

16:40
佐々木香織 (STS・社会学)
[札幌医科大学・教授]

Ⅳ 総合議論
17:00-18:00

*Zoom参加

立岩真也先生関連情報

「立岩真也先生を偲ぶ会」アーカイブ

 立岩真也氏は先端総合学術研究科で22年間にわたり教員として活躍し、2023年7月31日に62歳という若さで亡くなりました。大学院教育への貢献は大きく、病床にいながらも院生の指導に尽力されていました。
 研究面では、グローバルCOE「生存学創成拠点(2007-2011)」の拠点リーダーを務め、その後継となる生存学研究センターのセンター長、生存学研究所(2019-)の初代所長としても活躍されました。また、2023年には、立命館大学を代表する先進的研究者RARAフェローとしての活動を新たに始められたばかりでした。
 立岩真也氏にご縁のあった方々が集い、氏のご功績を偲びたいと存じます。

 
◇開催日時・会場
2024年1月27日(土) 11時00分 (開場10時30分)~12時10分
於:立命館大学朱雀キャンパス 5F 大講義室
 
◇会次第
●開会の辞
〈司会〉 立命館大学 後藤基行(先端総合学術研究科・准教授)
●あいさつ
〈主催者代表〉同 生存学研究所所長 大谷いづみ(産業社会学部・教授)
〈共催者代表〉同 副学長      徳田昭雄(経営学部・教授)
〈同僚代表〉 同 副学長     松原洋子(先端総合学術研究科・教授)
〈修了生・大学院生代表〉      戸田真里(先端総合学術研究科修了)
●名誉教授称号授与
●閉会の辞
〈当会実行委員会代表〉同 美馬達哉(先端総合学術研究科・教授)
 
◇配信アーカイブ
 こちらからご視聴ください。
 
 
主催:立命館大学大学院先端総合学術研究科、立命館大学生存学研究所
共催:立命館大学研究部
 
 

障老病異アーカイブズ・プロジェクト
立岩真也所長の遺志を未来に

 立岩先生が所長を務めた生存学研究所では、現在クラウドファンディングを実施しています。
 こちらからご覧ください。

『現代思想2024年3月臨時増刊号 総特集=立岩真也』

『現代思想』2024年3月臨時増刊号 総特集=立岩真也 -1960-2023-
『現代思想20243月臨時増刊号 総特集立岩真也』
ISBN 978-4-7917-1460-5
「生存学」の思想と実践

「障老病異」を抱え、人びとがともに生きて在ることを思考してきた社会学者・立岩真也。「生存学」を基盤とする、アカデミアと当事者、支援者が手に手を取り合う基盤はどのようにつくられ発展していったのか。『生の技法』や『私的所有論』に始まる立岩自身の、また立岩との協働によって練り上げられた仕事を総括し、またそのバトンを引き継ぐための総特集。
先端研関係者も多数寄稿しております。

院生プロジェクト2023スタートアップ報告会

Public-Inclusion-Research-Project

Public-Inclusion-Research-Project
 

マイノリティとマジョリティのディスコミュニケーション研究会(MMD研)

日中社会の生と死ポスター
 

フランス現代思想研究会

フランス現代思想研究会
 

「少数者と教育」研究会

「少数者と教育」研究会
 

「障害者と労働」研究会

「少障害者と労働」研究会
 

ゲーム研究基礎文献講読会

ゲーム研究基礎文献講読会
 

「アート/クラフト」研究会

「アート/クラフト」研究会
 

近現代芸術論研究会

近現代芸術論研究会
 

ソーシャル・プラクティスとアート研究会

ソーシャル・プラクティスとアート研究会
 

映画・テレビドラマ映像分析研究会

映画・テレビドラマ映像分析研究会
 

incurable研究会

incurable研究会
 

家庭内・親族間等における人権問題研究会

家庭内・親族間等における人権問題研究会
 

食の文化変容研究会

食の文化変容研究会
 

SOGI研究会

SOGI研究会
 

2022年度博士論文・博士予備論文構想発表会

2022年度 博士論文/博士予備論文構想発表会

先端研では、博士予備論文(修士論文に相当)・博士論文の構想発表会を行なっています。
構想発表会は、プロジェクト型教育・学際的研究を推進する先端研ならではの、多様な関心をもつ院生・教員・研究者らが集う貴重な機会です。ぜひこの場に参加して、先端研の魅力を体感してみてください。

2022年度 秋学期 博士論文/博士予備論文構想発表会
論題・スケジュール

開催概要
日時:2023年2月8日(水)
会場:立命館大学 衣笠キャンパス 創思館カンファレンスルーム

2023年2月8日(水)

  • 13:00~13:50 <博士>(公共)「教育・労働における「多様性と包摂」を阻むもの──日本の障害教員運動の歴史から」
  • 14:00~14:50 <博士>(公共)「生活の場における看護師の専門性」
  • 15:00~15:35 <予備>(表象)「“動かない”肥満表象の再検討」

2022年度 春学期 博士論文/博士予備論文構想発表会
論題・スケジュール

開催概要
日時:2022年7月23日(土)~7月25日(月)
会場:立命館大学 衣笠キャンパス 創思館カンファレンスルーム

2022年7月23日(土)

  • 10:40~11:15 <予備>(公共)「外国人労働者問題と外国人技能実習制度の変遷─制度の展開と受容のされ方─」
  • 11:20~11:55 <予備>(表象)「『監獄の誕生』における監獄の失敗とその存続――監獄の批判者達の真理と権力への従属に着目して――」
  • 12:05~12:40 <予備>(公共)「知的障害者の高校進学-北村小夜のたたかい-」
  • 14:10~14:45 <予備>(表象)「九鬼の「可能性」に着目し、九鬼哲学の美と目的の両義性を統合的に解釈する」
  • 14:50~15:25 <予備>(公共)「聴覚障害学生支援は、聾者の困難をどのように軽減させているのか」
  • 15:35~16:10 <予備>(共生)「人間同士の触れ合いにおける性的快楽の生成」
  • 16:20~17:10 <博士>(公共)「希少性皮膚難病を抱えて生きるということ―表皮水疱症者たちを巡る社会構造の実態―」

2022年7月24日(日)

  • 10:00~10:35 <予備>(生命)「中国における血液政策と組織の変遷(1949-2020)」
  • 10:40~11:15 <予備>(公共)「子供を産む意味 -中国の代理母を例として-」
  • 11:25~12:15 <博士>(生命)「近代日本における結核管理――病原菌と人間との関係をめぐる歴史研究」
  • 13:45~14:20 <予備>(公共)「トランスジェンダー男性の子を持つ親の“経験”と社会的背景」
  • 14:25~15:15 <博士>(公共)「神経難病の人びとの暮らし――入所施設を出て地域で暮らす」

2022年7月25日(月)