「日中社会の死生学」研究会(2024年度)

院生代表者

  • 岳 培栄

教員責任者

  • 阿部 朋恒

概要

 高齢化が進行する中、中国は年間死亡者数が増加し続ける「多死社会」へと移行しつつある。感染症による大量死、高齢者ケア、社会保障、終末期ケア、葬儀など、死に関連する議論は重要性を増している。本研究会は、先端研の「中国社会における死」に関連する研究を行っている院生を集め、定期的に読書会や研究成果報告会を開催し、積極的に国際交流も行うことで、共同研究を促進することを目指している。これにより、各メンバーの研究水準の向上とともに、日本における中国社会の死にまつわる研究のコモンズを創出することが期待される。
 本研究会は、社会学、哲学、文化人類学、宗教学など複数の専門分野から集まった5名のメンバーで構成されている。さらに、ゲスト・メンバーとして学外からの4名の若手研究者が加わっている。彼らは、病の文化と死生観に関する研究を行っている呉薇氏(東京大学人文社会系研究科死生学応用倫理研究室博士後期課程)、中国都市部葬儀空間・サービスの創出に関する研究を行っている陳旻氏(筑波大学人文社会科学研究科歴史・人類学専攻博士後期課程)、中国都市部の葬儀における遺体観に関する研究を行っている唐沈琦氏(中国復旦大学社会発展公共政策研究科人類学民族学研究所博士後期課程)、近年中国の仏教団体が高齢者ケアに参入する現象を研究している徐天愛氏(中国中央民族大学民族学および社会学研究科人類学博士前期課程)である。

活動内容

院生プロジェクト「日中社会の死生学」研究会・オンライン講演会:
「死亡に遭遇する際――生と死の現場でのフィールドワーク」

【日時】2025年1月19日(日)14:30〜16:30

【開催方式】Zoomによるオンライン開催

【講師】沈燕先生(上海大学社会学院人類学民俗学研究所講師 専門分野:医療人類学)

【プログラム】
14:30〜14:35 はじめの挨拶
14:35〜16:10 沈燕先生による講義
16:10〜16:30 質疑応答

【情報保障】日中逐次通訳あり

【連絡先】岳培栄(共生領域) gr0505xf@ed.ritsumei.ac.jp

構成メンバー

岳 培栄
談 拉成
範 宸宇
呉 海鴎
王 雨楊

活動歴

2022年度の活動はコチラ

SOGI研究会(2024年度)

院生代表者

  • OUYANG Shanshan

教員責任者

  • 小川 さやか

概要

【目的】SOGI(Sexual Orientation and Gender Identity)とは、性的指向とジェンダー・アイデンティティのことを意味する。本研究会はSOGIの視点で幅広い課題を検討することを目指している。2024年度研究会の目的は、性愛規範、ジェンダー規範と健常主義に対する批判的な焦点を置き、地域研究、障害研究、クィア研究、またはメディア研究などの横断的な課題を考察することである。

【内容と方法】本研究会の内容および方法は3つの活動で構成される。
①読書会を開催し、文献の輪読(時には文献に関連する映画の鑑賞も行う)を行うことを活動の基本とする。担当メンバーはレジュメを作って発表する。
②クィア・コミュニティ活動に参加し、その場で得た知識と感想などを研究会で検討する。
③読書会で検討したテキストの著者、または海外の研究者を招きして公開研究会を行う。

【意義】本プロジェクトは、多様な専門領域とSOGIの接点を探ることによって、マイノリティ研究に関心を持つメンバーが各自の研究を進捗させる。また、プロジェクトを通じて、海外の研究者との交流を促進する。
 

活動内容

2024年度 SOGI研究会 公開研究会「障害者における性のエンパワーメント」

公開研究会テーマ><br />2024年度 SOGI研究会 公開研究会「障害者における性のエンパワーメント」  <br />  <開催日時・会場><br /> 2025年2月21日(金)19:30~22:00  (19:20に開場)<br />  会場:Zoom<br />  ゲスト講師:箱鄭智偉・台灣同志諮詢熱線協會社工主任(台湾LGBT+ホットライン協会)・障礙性權團體(手天使)發起人暨社工督導(障害者性的権利団体「手天使」)<br />

【日時】
2025年2月21日(金)19:30~22:00 (19:20に開場)
【参加方法】
事前申し込みなし、入退室自由、先着100名
【場所】
Zoom meeting
ID: 919 9955 6226
Passwords: VP7ANb
https://ritsumei-ac-jp.zoom.us/j/91999556226?pwd=a3xhiBI2uu6TjLiSyLobSA5Waa43Us.1

【講演者】
鄭智偉
・台灣同志諮詢熱線協會社工主任
(台湾LGBT+ホットライン協会)
・障礙性權團體(手天使)發起人暨社工督導
(障害者性的権利団体「手天使」)

※講演:台湾華語
日本語通訳・字幕通訳あり

【プログラム】
19:20 Zoom開場
19:30~19:35 開始:挨拶
19:35~21:35 鄭智偉氏の講演
21:35~22:00 質問とディスカッション 

【主催】
立命館大学大学院先端総合学術研究科・院生プロジェクト「SOGI 研究会」

【協賛】
立命館大学国際言語文化研究所ジェンダー研究会

【お問い合わせ】
gr0371ri@ed.ritsumei.ac.jp(OUYANG)
 

SOGI研究会・公開研究会「Research on Disability & Sexuality」

【日時】 2025年1月11日(土) 10時~12時 

【参加方法】 ZOOM (入退室自由、事前申し込みなし)

https://ritsumei-ac-jp.zoom.us/j/4607325624?pwd=eExLVlpoSW5qNi9SMVBjZnhlZW5iQT09&omn=91792342161

ミーティングID: 460 732 5624
パスコード: VP7ANb

使用言語:英語

【Speaker】 

Dr. Alan Santinele Martino (he/him) is a tenure-track Assistant Professor (Teaching) in the Community Rehabilitation and Disability Studies program in the Department of Community Health Sciences at the University of Calgary. His main research interests are in critical disability studies, gender and sexualities; feminist and critical disability studies theories; qualitative and community-based research (particularly participatory and inclusive research methodologies).

https://www.researchgate.net/profile/Alan-Santinele-Martino/research

【Programs】 

9:50- zoom opening

10:00-10:05 Start: Introduction of the Speaker
10:05-11:00  Lecture by Dr. Martino

11:00-11:10  Break times

11:10-*12:00 at the latest Q&A Discussion

 
2024年度 SOGI研究会 公開研究会 「非二元的な性の概念の歴史を辿る――博士論文執筆のプロセス」

立命館大学大学院先端総合学術研究科 2024年度院生プロジェクトSOGI研究会 講演者:武内今日子 (関西学院大学社会学部助教) 非二元的な性の概念の歴史を辿る 博士論文執筆のプロセス 2024年8月24日(土)14時~16時 対面:立命館大学衣笠キャンパス 究論館Room A zoom13時半開場 会議 ID:860 5586 8274 パスコード:062677 情報保障などについてのお問合せgr0371ri@ed.ritsumei.ac.jp 事前申込なし途中入退場自由

【日時】
2024年8月 24日(土)14:00~16:00

【参加方法】
入退室自由、事前申し込みなし
対面:立命館大学衣笠キャンパス 究論館Room A
オンライン:zoom 13時半開場

会議 ID: 860 5586 8274
パスコード: 062677

【講演者】
武内今日子(関西学院大学 社会学部助教)

【プログラム】
13:30開場

14:00~14:05 開始:挨拶、研究会の主旨、先生の紹介

14:05~15:25 武内先生の講演

15:25~15:35 休憩

15:35~16:00 総合ディスカッション

【主催】
立命館大学大学院先端総合学術研究科・院生プロジェクト「SOGI 研究会」

【お問い合わせ】
gr0371ri@ed.ritsumei.ac.jp(OUYANG)
SOGI研究会
欧陽珊珊

構成メンバー

OUYANG Shanshan
QU Honglin
長島 史織
TAN Lacheng
宮内 沙也佳
勝又 栄政
CHEN Ruijing
YANG Yushuang(応用社会学専攻)

活動歴

2023年度の活動はコチラ
2022年度の活動はコチラ
2022年度の活動はコチラ
2021年度の活動はコチラ
2020年度の活動はコチラ
2019年度の活動はコチラ

2023年度博士論文・博士予備論文構想発表会

2023年度 博士論文/博士予備論文構想発表会

先端研では、博士予備論文(修士論文に相当)・博士論文の構想発表会を行なっています。
構想発表会は、プロジェクト型教育・学際的研究を推進する先端研ならではの、多様な関心をもつ院生・教員・研究者らが集う貴重な機会です。ぜひこの場に参加して、先端研の魅力を体感してみてください。

2023年度 秋学期 博士論文/博士予備論文構想発表会
論題・スケジュール

開催概要
対面+Zoomのハイブリット形式。実施者は全員対面実施です。
日時:2024年2月6日(火)~2月7日(水)
会場:立命館大学衣笠キャンパス創思館1階カンファレンスルーム

2024年2月6日(火)

  • 14:00~14:35 <予備> (公共) 日本「ものづくり大国」イメージの起源と流布過程
  • 14:35~15:10 <予備> (共生) 食から見る野生性とドメスティケーション―中国広州市における「了能菜」の例を中心に(仮)
  • 15:20~15:55 <予備> (公共) 外国人研修・技能実習制度とその秩序
  • 15:55~16:30 <予備> (表象) 生成としての遊び」を学習活動に応用する基礎的検討 ――無気力学習者向けの自主型授業設計の可能性
  • 16:40~17:30 <博士> (共生) 高次脳機能障害のある人が選択する自己開示ーー受傷から就労までの戦略と葛藤

2024年2月7日(水)

  • 10:00~10:50 <博士> (共生) 障害とセクシュアリティの交差――台湾における障害のある性的少数者の経験から
  • 11:00~11:50 <博士> (表象) 20 世紀における中国年画の変容 ―民衆美術とプロパガンダ美術のはざま─
  • 13:00~13:50 <博士> (共生) 平等主義的暴力の存在論:トゥワ・ピグミーのマルチモーダル民族誌
  • 14:00~14:50 <博士> (表象) 日本における映画からテレビへのメディア・コンテンツの変遷-東映を中心に-
  • 15:00~15:50 <博士> (公共) 「脳性麻痺」に行なわれた手術――1940年代~1970年代に着目して――(仮)
  • 16:00~16:50 <博士> (表象) 1930年代日本の「音画」思想
  • 17:00~17:50 <博士> (生命) 日本の自閉症施設とその周辺の歴史――戦前からの自閉症処遇前史と1960年代以降の専門施設の出現過程、そして施設設立とその支援にかかる制度化をめぐる動き――

2023年度 秋学期 博士論文/博士予備論文構想発表会
論題・スケジュール

開催概要
対面+Zoomのハイブリット形式。実施者は全員対面実施です。

2023年10月24日(火)

    会場:衣笠キャンパス平井嘉一郎記念図書館カンファレンスルーム
  • 13:30~14:20 <博士>(公共)日本の自閉症施設とその周辺の歴史――戦前からの自閉症処遇前史と1960年代以降の専門施設の出現過程、そして施設設立とその支援にかかる制度化をめぐる動き――
  • 14:30~15:20 <博士>(表象)ダンス作品の存在論――虚実の二重性としてのパフォーマンスと作品――

2023年10月31日(火)

    会場:衣笠キャンパス 創思館407、408教室
  • 13:00~13:50 <博士>(公共)障がい者制度改革の研究――公共政策形成における当事者参画の意義と課題――

2023年度 春学期 博士論文/博士予備論文構想発表会
論題・スケジュール

開催概要
日時:2023年7月22日(土)~7月24日(月)
会場:立命館大学衣笠キャンパス創思館1階カンファレンスルーム

2023年7月22日(土)

  • 10:00~10:35 <予備>(表象)『League of Legends』のランク戦における「強制敗北」言説の考察
  • 10:40~11:15 <修士>(共生)中国における仏教系高齢者福祉施設による心のケアに関する考察 (仮)
  • 11:25~12:00 <修士>(公共)クリエイティブ労働による職業生活の形成と継続──プロバンドマンを事例に
  • 12:05~12:40 <予備>(表象)デジタルゲームにおける批判的で逸脱的な遊び〜「あつまれどうぶつの森」のアバターを中心に
  • 14:10~14:45 <予備>(公共)盲ろう者たちの運動史 ――「複雑な困難」をめぐるもうひとつの障害者運動
  • 14:50~15:25 <予備>(表象)データベースでは満足しないプレイヤー:ファンの考察から見る新しい消費
  • 15:35~16:10 <修士>(表象)中西夏之、1960年代の制作と思考─物質と概念の結び目としての中西夏之論─
  • 16:20~17:10 <博士>(公共)沖縄的共同体論とジェンダー―シングルマザーの生活史から

2023年7月23日(日)

  • 10:00~10:35 <予備>(共生)繋がりを切断する実践についての考察― 楽器修理における 「即興的な修理技法」 を対象として―
  • 10:40~11:15 <予備>(表象)武満徹における〈夢〉と〈数〉の詩学―1980年代の言葉と管弦楽曲を中心に
  • 11:25~12:00 <予備>(表象)プレイヤーに与えられる手がかりの多様さ 〜ビデオゲーム攻略の類型論〜
  • 12:05~12:40 <予備>(公共)現代中国における「自発的」長時間労働をめぐる社会学的研究
  • 14:10~14:45 <修士>(公共))障害者施設コンフリクトを解消できなかった要因と背景にあるもの――京都府長岡京市の事例から
  • 14:50~15:40 <博士> (共生)都市インナーエリアで紡がれる零細自営業のサブシステンスに関する社会学的研究――京都市出町における商実践を事例として

2023年7月24日(月)

  • 10:40~11:15 <予備>(共生)現代中国における婚姻の転換 ――上海人民公園の「相親角」からの民族誌的研究
  • 11:25~12:00 <予備>(表象)ジャック・ラカンにおける精神分析的主体の再検討─「喜劇的主体モデル」の構築に向けて─
  • 12:05~12:40 <予備>(生命)現代中国における喫煙環境の変遷-法律と政策から見る現状-
  • 14:10~14:45 <修士>(共生)「一人子」時代に生まれた若者たちの留学オデッセイ 中国人留学生サークル「M 会」のライフストーリーから
  • 14:50~15:25 <修士>(公共)中国の健康診断制度より軽度肢体障害者の自己認識に与える影響
  • 15:35~16:10 <修士>(共生)在日中国人の「顔が見える団購」を通した新たな「つながり」創出に関する人類学的研究
  • 16:20~17:10 <博士>(公共)障害者制度改革の研究―公共政策形成における当事者参画の課題―
  • 17:20~18:10 <博士>(表象)明治時代の日本音楽界における「エキスプレッション」の変遷――第一高等学校および東京音楽学校出身者の「音楽批評」をもとに

 

注意事項

発表者の方へ

  • 時間配分
    <博士論文構想発表会> 発表時間30分、質疑応答20分(合計50分)
    <博士予備論文構想発表会> 発表時間15分、質疑応答20分(合計35分)
    <修士論文構想発表会> 発表時間15分、質疑応答20分(合計35分)
  • 発表は、論文のテーゼ・論旨に絞って、簡潔かつ明確に述べること。
  • 発表時のレジュメ(A3片面印刷1枚)を、必ず予め50部用意して持参すること。
    博士論文の構想発表でもA3判両面1枚までに必ずおさめてください。
    また、レジュメのデジタルデータ(.docx あるいはPDF)をメールに添付して提出してください。
    提出期限:7/20(木)17:00
    送り先:doku-ken[at]st.ritsumei.ac.jp([at]を半角@に変更)
    件名:「先端研 構想発表会資料(氏名)」としてください。
    特に決まった書式はありません。
  • レジュメには以下の事項を簡潔に記載すること。
    ・論文の主旨
    ・論文の章立て
    ・研究史上の意義
    ・主要参考文献
    ・必要なら図表
  • 発表用原稿またはメモはレジュメとは別に各人において用意すること。
  • 発表者で欠席する場合は、必ず件名に「先端研」と入れて下記まで連絡してください。doku-ken[at]st.ritsumei.ac.jp ([at]を半角@に変更)
  • 発表用に使用する機器類については事前に事務室に申し出ること。

先端研院生の方へ

  • やむを得ぬ事情のあるときを除き、先端総合学術研究科の大学院生は全員参加を原則としています。特に新入生の方は、次年度の発表に向けて (授業との重複を除き)ご参加ください。

 

過去の博士論文・博士予備論文構想発表会

2022年度 博士論文・博士予備論文構想発表会
2021年度 博士論文・博士予備論文構想発表会
2020年度 博士論文・博士予備論文構想発表会
2019年度 博士論文・博士予備論文構想発表会
2018年度 博士論文・博士予備論文構想発表会
2017年度 博士論文・博士予備論文構想発表会
2016年度 博士論文・博士予備論文構想発表会
2015年度 博士論文・博士予備論文構想発表会
2014年度 博士論文・博士予備論文構想発表会
2013年度後期 博士論文・博士予備論文構想発表会
2013年度前期 博士論文・博士予備論文構想発表会
2012年度後期 博士論文・博士予備論文構想発表会
2012年度前期 博士論文・博士予備論文構想発表会
2011年度後期 博士論文・博士予備論文構想発表会
2011年度前期 博士論文・博士予備論文構想発表会

『シリアスゲームの社会的受容を問う 韓国の事例にみる「ゲーム」と「教育」の社会文化的研究』(福村出版)公開書評会

先端研修了生・シン・ジュヒョン著
『シリアスゲームの社会的受容を問う 韓国の事例にみる「ゲーム」と「教育」の社会文化的研究』(福村出版)の公開書評会

 

日時

2024年6月27日(木) 15時-17時15分

場所

キャンパスプラザ京都 6階1講義室

参加方法:参加費無料・事前申込不要

プログラム

15:00-15:05 趣旨説明

15:05-16:05 著者による発表

16:05-16:15 休憩

16:15-16:45 コメンテーターのコメント

16:45-17:15 全体ディスカッション

司会:立命館大学衣笠総合研究機構生存学研究所 特別招聘准教授・川端美季
コメンテーター:山梨大学名誉教授・香川知晶

主催:科研費獲得推進プログラム「障害のある学生・教員の教育および研究活動を支えるアクセシビリティ」
共催:立命館大学生存学研究所

著者経歴
シン・ジュヒョン
立命館大学大学院先端総合学術研究科修了。立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員。
専門はゲーム研究、地域研究。社会文化的観点から、シリアスゲーム、ゲームをプレイする「場」やインディーゲームについて研究している。科学技術融合振興財団 第10回FOST新人賞、日本デジタルゲーム学会 2021年度若手奨励賞受賞。

公聴会(2023年度)

2023年度秋学期博士学位審査(甲号)公聴会

以下のとおり公聴会を実施いたします。
なお、やむを得ぬ事情のあるときを除き、
先端総合学術研究科大学院生は全員参加を原則としています。

  • 【終了】学位審査申請者:髙木 美歩
    学位申請論文名:開かれる自閉――医者・心理学者・当事者のポリフォニー
    日時:1月9日(火)11:00-12:00
    場所:平井嘉一郎記念図書館カンファレンスルーム
    【主査】美馬 達哉 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】松本 卓也 准教授(京都大学大学院人間・環境学研究科)
    【副査】小泉 義之 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】ロート マーティン 准教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
  • 【終了】学位審査申請者:中西 京子
    学位申請論文名:訪問介護をめぐる看護政策の変遷と課題
    日時:1月9日(火)13:00-14:00
    場所:平井嘉一郎記念図書館カンファレンスルーム
    【主査】美馬 達哉 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】山下 麻衣 教授(同志社大学商学部)
    【副査】松原 洋子 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】後藤 基行 准教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
  • 【終了】学位審査申請者:塩野 麻子
    学位申請論文名:近代日本における結核管理——病原菌と人間との関係をめぐる歴史研究
    日時:1月9日(火)14:10-15:10
    場所:平井嘉一郎記念図書館カンファレンスルーム
    【主査】美馬 達哉 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】鈴木 晃仁 教授(東京大学大学院人文社会系研究科)
    【副査】松原 洋子 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】後藤 基行 准教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
  • 【終了】学位審査申請者:安田 智博
    学位申請論文名:分水嶺を歩む思想家イヴァン・イリイチ
    日時:1月10日(水)13:00-14:00
    場所:創思館401・402教室
    【主査】美馬 達哉 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】箱田 徹 准教授(天理大学人間学部)
    【副査】小泉 義之 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】ロート マーティン 准教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
  • 【終了】学位審査申請者:柳田 千尋
    学位申請論文名:退院援助に潜在する社会問題―地域完結型医療時代の医療ソーシャルワーカー―
    日時:1月11日(木)13:00-14:00
    場所:創思館カンファレンスルーム
    【主査】美馬 達哉 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】松嶋 健 准教授(広島大学大学院人間社会科学研究科)
    【副査】小川 さやか 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】小泉 義之 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
  • 【終了】学位審査申請者:平田 恭子
    学位申請論文名:視覚に障がいのある女性が子どもを妊り産み育てる経験
    日時:1月11日(木)15:00-16:00
    場所:創思館カンファレンスルーム
    【主査】美馬 達哉 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】土屋 葉 教授(愛知大学文学部)
    【副査】竹中 悠美 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】阿部 朋恒 准教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
  • 【終了】学位審査申請者:鹿島 萌子
    学位申請論文名:視覚障害者の美術鑑賞体験に関する考察:美術館における歴史的経緯と方法論の分析から
    日時:1月19日(金)16:00-17:00
    場所:創思館407・408教室
    【主査】竹中 悠美 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】服部 正 教授(甲南大学文学部)
    【副査】阿部 朋恒 准教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】後藤 基行 准教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
  • 【終了】学位審査申請者:橋本 真佐子
    学位申請論文名:同人雑誌『月映』の青年画家たち―生と死の分有による共同的創造―
    日時:1月19日(金)18:00-19:00
    場所:創思館407・408教室
    【主査】西 成彦 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】エリス 俊子 教授(名古屋外国語大学世界教養学部)
    【副査】小川 さやか 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】竹中 悠美 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)Zoomによる同時配信も行います。
    ZoomのミーティングIDは、先端研のメーリングリストでお知らせします。

    ★ 公聴会発表者へ
    公聴会発表にあたっての留意事項です。

    ●発表時間は30分、質疑応答30分とする。
    ●A3判片面印刷(両面でも可)1枚以内 50部用意して持参のこと。
    ●レジュメのデジタルデータをメール(doku-ken@st.ritsumei.ac.jp)に添付して提出すること。
    ●発表用原稿またはメモはレジュメとは別に各人において用意すること。
    ●発表用に使用する機器類については事前に相談すること。
    ●2010年度よりmanaba+Rでの音声配信も先端研内で公開としていますが、
    なんらかの理由により公開しない場合はその旨届けること。

2023年度春学期博士学位審査(甲号)公聴会

以下のとおり公聴会を実施いたします。
なお、やむを得ぬ事情のあるときを除き、先端総合学術研究科大学院生は全員参加を原則としています。

  • 【終了】学位審査申請者: 秋葉 峻介
    学位申請論文名: 生/死をめぐる意思決定の倫理
    日時: 2023年 7月 4日(火)15時00分~16時00分
    場所: 平井嘉一郎記念図書館カンファレンスルーム
    【主査】美馬 達哉 教授  (立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】奥田 太郎 教授 (南山大学人文学部)
    【副査】小泉 義之 教授 (立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】阿部 朋恒 准教授 (立命館大学大学院先端総合学術研究科)
  • 【終了】学位審査申請者: 後山 剛毅
    学位申請論文名: 原爆体験の集合的記憶と原民喜――広島原爆の文学的な「言葉」の想起をめぐって
    日時: 2023年 7月 10日(月)11時00分~12時00分
    場所: 平井嘉一郎記念図書館カンファレンスルーム
    【主査】西 成彦 教授  (立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】柿木 伸之 教授 (西南学院大学国際文化学部)
    【副査】福間 良明 教授 (立命館大学産業社会学部)
    【副査】竹中 悠美 教授 (立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】後藤 基行 准教授 (立命館大学大学院先端総合学術研究科)
  • 【終了】学位審査申請者: 戸田 真里
    学位申請論文名: 希少難病と生きる―表皮水疱症者の皮膚を巡る生活・医療・福祉―
    日時: 2023年 7月 13日(木)14時00分~15時00分
    場所: 創思館407・408
    【主査】立岩 真也 教授  (立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】村上 靖彦 教授 (大阪大学人間科学研究科)
    【副査】美馬 達哉 教授 (立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】後藤 基行 准教授 (立命館大学大学院先端総合学術研究科)Zoomによる同時配信も行います。
    各公聴会のレジュメとZoomのミーティングIDは、開催日前日に送信する予定です。★ 公聴会発表者へ
    公聴会発表にあたっての留意事項です。●発表時間は30分、質疑応答30分とする。
    ●A3判片面印刷(両面でも可)1枚以内 50部用意して持参のこと。
    ●レジュメのデジタルデータをメール(doku-ken@st.ritsumei.ac.jp)に添付して提出すること。
    ●発表用原稿またはメモはレジュメとは別に各人において用意すること。
    ●発表用に使用する機器類については事前に相談すること。
    ●2010年度よりmanaba+Rでの音声配信も先端研内で公開としていますが、
    なんらかの理由により公開しない場合はその旨届けること。以上

    過去の公聴会

    公聴会(2022年度分)
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2023年|立命館大学大学院 先端総合学術研究科

2023年度 行事

2023年4月

  • 2日(日) 新入生オリエンテーション
  • 4日(火) 入学式
  • 6日(木) 春セメスター授業開始

2023年5月

  • 25日(木) 7月実施入学試験 出願開始

2023年6月

2023年7月

  • 1日(土) 7月実施入学試験 試験日
  • 20日(木) 7月入試合否発表、9月入試出願開始
  • 22日(土) 博士論文/博士予備論文構想発表会
  • 23日(日) 博士論文/博士予備論文構想発表会
  • 24日(月) 博士論文/博士予備論文構想発表会
  • 26日(水) 春セメスター授業終了
  • 29日(土) 『コア・エシックス』投稿原稿検討会
  • 30日(日) 『コア・エシックス』投稿原稿検討会
  • 31日(月) 『コア・エシックス』投稿原稿検討会

2023年8月

  • 3日(木) 9月実施入学試験 出願締切

2023年9月

  • 10日(日) 9月実施入学試験 試験日
  • 24日(日) 学位授与式(博士)
  • 26日(火) 秋セメスター授業開始
  • 29日(金) 9月実施入学試験 合格発表

2023年10月

2023年11月

2023年12月

  • 14日(木) 2月実施入試出願開始

2024年1月

  • 11日(木) 2月実施出願締切
  • 22日(月) 秋セメスター授業終了

2024年2月

  • 4日(日) 2月実施入学試験 試験日
  • 7日(水) 博士論文/博士予備論文構想発表会
  • 22日(木) 2月実施入学試験 合格発表

2024年3月

  • 23日(土) 学位授与式(博士)
Core Ethics vol.20

立命館大学大学院先端総合学術研究科
『Core Ethics』Vol.20 2024年

目次 PDF<173KB>
奥付 PDF<64KB>


論文

ハンセン病療養所入所者が望む最期の場の選択
伊波 弘幸 p.1
PDF<431KB>

要約筆記事業と難聴者運動の歴史的検討
―パソコン要約筆記をめぐる意見の相違を手がかりとして―
押元 麻美 p.13
PDF<381KB>

台湾におけるパーソナル・アシスタンスの法制化プロセスにみる課題
高  雅郁 p.25
PDF<426KB>

「うんざりで不毛な仕事」が特別支援教育の実践にもたらす影響
―公立中学校教師へのインタビュー調査をもとに―
北見 由美 p.37
PDF<456KB>

専門化された世界への抵抗
―ミネラルコレクティングにおけるコレクターが持つ専門知を事例に―
孫  倩然 p.51
PDF<559KB>

将棋名人の地位の相対化
―終身制名人から実力制名人への移行に関する位置づけの変遷から―
松元 一織 p.63
PDF<456KB>

地元を離れて就労する
―暴力団離脱者の社会復帰を可能にする場をめぐって―
森  康博 p.75
PDF<462KB>

障害者に対する高等教育機関設置とその背景
―筑波技術短期大学設置を巡る経緯を通して―
山口 和紀 p.89
PDF<446KB>

「家庭保育が最善」であるとされるなか、保育所はどのような役割を付与されたのか
―1965 年版「保育所保育指針」制定過程の検討を通して―
山本 由紀子 p.103
PDF<409KB>

オンラインゲームにおける〈イレギュラープレイ〉
―中国における『Battlefield V』のプレイヤー行為の分析を通じて―
楊  思予 p.117
PDF<521KB>

理学療法士の国家資格化
―業務独占と開業権―
渡邊 宏樹 p.129
PDF<405KB>


批評

加藤旭人 著
『障害者と健常者の関係形成の社会学―障害をめぐる教育、福祉、地域社会の再編成と障害のポリティクス―』(花伝社2023 年)
大橋 一輝 p.141
PDF<191KB>

前之園和喜 著
『性暴力をめぐる語りは何をもたらすのか ―被害者非難と加害者の他者化―』勁草書房、2022 年、279 頁
加藤 このみ p.145
PDF<181KB>

川﨑寧生 著
『日本の「ゲームセンター」史 ―娯楽施設としての変遷と社会的位置づけ―』(福村出版、2022 年)
間宮 琴子 p.149
PDF<198KB>


大学院ウィーク企画

2023 年度 先端総合学術研究科大学院ウィーク 企画
『過去、未来、大学院の今を語る』 2023 年11 月10 日(金) 6 名の教員による座談会
出席者:美馬達哉、マーティン・ロート、小川さやか、後藤基行、竹中悠美、阿部朋恒 p.153
PDF<336KB>

2023年度 行事

2023年度 行事

2023年4月

  • 2日(日) 新入生オリエンテーション
  • 4日(火) 入学式
  • 6日(木) 春セメスター授業開始

2023年5月

  • 25日(木) 7月実施入学試験 出願開始

2023年6月

2023年7月

  • 1日(土) 7月実施入学試験 試験日
  • 20日(木) 7月入試合否発表、9月入試出願開始
  • 22日(土) 博士論文/博士予備論文構想発表会
  • 23日(日) 博士論文/博士予備論文構想発表会
  • 24日(月) 博士論文/博士予備論文構想発表会
  • 26日(水) 春セメスター授業終了
  • 29日(土) 『コア・エシックス』投稿原稿検討会
  • 30日(日) 『コア・エシックス』投稿原稿検討会
  • 31日(月) 『コア・エシックス』投稿原稿検討会

2023年8月

  • 3日(木) 9月実施入学試験 出願締切

2023年9月

  • 10日(日) 9月実施入学試験 試験日
  • 24日(日) 学位授与式(博士)
  • 26日(火) 秋セメスター授業開始
  • 29日(金) 9月実施入学試験 合格発表

2023年10月

2023年11月

2023年12月

  • 14日(木) 2月実施入試出願開始

2024年1月

  • 11日(木) 2月実施出願締切
  • 22日(月) 秋セメスター授業終了

2024年2月

  • 4日(日) 2月実施入学試験 試験日
  • 7日(水) 博士論文/博士予備論文構想発表会
  • 22日(木) 2月実施入学試験 合格発表

2024年3月

  • 23日(土) 学位授与式(博士)
戸谷 洋志(とや・ひろし)

戸谷写真

領域

生命・共生

職位

准教授

専門

哲学
倫理学

担当科目

共生論I/共生論CA
応用講読演習III/生命講読演習CA
プロジェクト演習(生命)
プロジェクト演習(共生)

業績

戸谷洋志 – 研究者 – ReaD & Researchmap

研究者学術情報データベース

  • 研究者学術情報データベース
  • メッセージ 美馬達哉 教授・研究科長(2020~2023年度)

    美馬達哉
     先端総合学術研究科は二〇〇三年四月に発足した大学院のみの独立研究科で、五年一貫性の博士課程というのが特徴だ。じっくり腰を落ち着けて五年、ときにはそれ以上の時間をかけて骨太の研究を達成することを目標としている。
     一七年目を迎え、私がはじめての、創設時を知らない世代の研究科長となる。これまでの「学風」をどう継承するか、どう変革するか、あるいは、そもそもどんな学風だったっけ?と、COVID-19のため家にこもりながら考えている。
     私自身は本研究科に着任して五年目だが、知る範囲での志願者・現役大学院生・修了生の印象を一言でいえば、「ダイバーシティ(多様性)」になる。
     新卒で進学した院生のとなりに後期高齢者の社会人院生が座ったり、すでに他の研究機関やNPO法人や企業に所属している人びとがキャリアを中断して博士課程での学術研究に挑んだり、学問を志す出発点のもつダイバーシティに、しばしば驚かされた。こうした事情を反映して、修了生の進路は、いわゆるアカデミック・ポスト、つまり研究・教育機関への就職だけには留まらない。社会人としての元の活動の場所でのキャリアアップや博士号を有する社会人としての新しい視点からの活動を発展させていったりしている。
     さらに、博士論文として公表されたり、いままさに進行していたりする研究のテーマや方法論の面では輪をかけて多様だ。エスニシティ、ジェンダー、健常/障害などでマイノリティとされてきた人びとが自らそれを研究テーマにするというのは一つのトレンドだったが、それだけではない。この面でのダイバーシティはもう紙面では表現のしようもないほどなので、本研究科が出している年報「コア・エシックス」や大学リポジトリに公開されている博士論文を検索して入手したり、それを元にして出版された書籍を手にとったりしていただくほかない。
     いま、立命館学園は2030年に向けたビジョンワード「挑戦をもっと自由に~Challenge your mind Change our Future」を策定し、その大きな柱として「ダイバーシティ&インクルージョン(包摂)を実現する学園」との理念を掲げている。それをゼロ年代から実践してきたのが本研究科なのだ、ととりあえずは胸を張っておこう。

     さて、私は着任して初めて知ったのだが、「先端総合学術研究科」(略称は先端研)という舌をかみそうな学科名は英語では”The Graduate School of Core Ethics and Frontier Sciences”(コア・エシックス・アンド・フロンティア・サイエンスィズ)である。
     サイエンスという語は現代では理系の学問領域を主に指しているが、もともとは知識一般を表していたので、複数形の「サイエンスィズ」は「総合学術」に対応しているという趣旨でよい。
     私の語感では、「先端」よりも「フロンティア」のほうが本研究科を表す言葉として適していると思う。なぜなら、「先端」は物事を分析して一つの狭い分野(尖端)に集中することに通じるが、「フロンティア」は既存の学問と学問の境界、学問と非学問の境界を越えて前に進むプロセスを意味するからだ。そのことを実践する院生や修了生の研究テーマと方法論の多様性は、本研究科の誇りであり宝である。
     学問の対象とは思われてこなかった事象や物になるかどうかわからないテーマを研究したい学生には、ときに「立命館大学に先端某という大学院があって・・・」との進路指導が行われているとの真偽不明の噂が一部にある。まったく上等だ。そう言われた人も自己診断でそう思っている人も、先端研に大歓迎である。もちろんそれだけではなく、本研究科の擁する教員陣——各学問領域での先端的な研究者たち——に憧れて、専門的な研究をバリバリ進めたい学生も大歓迎である。
     さて、最後に残ったのは「コア・エシックス」、つまり「中核としての倫理」ないし「現代社会のコアをなす倫理問題」であるが、これは日本語の研究科名には存在しない。だが、この点を言葉を尽くして研究科長から説明する必要はない、と私は確信している。コア・エシックスが目指すものは、二〇一九年三月までに本研究科から巣立った一二七名の博士号取得者たちと彼/彼女らが達成した研究成果に示されているからだ。

    2020年4月1日
    美馬達哉