シンポジウム・社会防衛と自由の哲学をめぐって


プログラム

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企画趣旨

 コロナ禍によって前景にせり出した公衆衛⽣と個⼈の⾃由との相克という問題は、古くて新しい哲学的問いである。古代から繰り返されてきた疫病を前にして、「社会を防衛しなくてはならない」という思想はいかにして⽣まれ、集団での予防と個⼈の⾃由のせめぎあいはどのように論じられたのか。さらには、病原体、マスク、ワクチン、治療薬、患者、健康⼈、医療者、統計データが織りなす世界の多様性を、哲学はいかにして思考できるか。倫理学的であると同時に、存在論的な問題設定のアリーナがそこに開かれる。
 この企画では、丸善から出版予定の『講座新哲学8巻 社会防衛と⾃由の哲学』(責任編集:美⾺達哉、総編集:森下直貴先⽣)の著者(⽟⼿先⽣、⻄迫先⽣、佐々⽊先⽣、浜⽥先⽣)に加えて、児⽟先⽣にもご参加いただいて、公衆衛⽣について⼈⽂社会学的な議論を深めることを⽬的としている。
 シンポジウムに先⽴って、関連した内容の研究を⾏っている⽴命館⼤学先端総合学術研究科の院⽣による発表も⾏う。

日時・場所

日時:2023年8月31日(木)13:40開始 18:00終了予定
会場: 立命館大学衣笠キャンパス 創思館4F 407・408
ハイブリッド方式開催・対面参加要申込
キャンパスマップ
https://www.ritsumei.ac.jp/campusmap/kinugasa/
対面参加申込フォーム(〆切:8月30日21時)
|閉会後情報交換会に参加希望の場合、申込
フォームにご一報ください|
https://forms.gle/Rx8V6PhRKP78DeUx8

ZOOM参加のみ事前申込不要。
ミーティングID: 992 0296 4703
パスコード: 000000

主催:医療社会学研究会
共催:立命館大学大学院先端総合学術研究科、立命館大学生存学研究所

 

プログラム

Ⅰ 研究発表
13:40
キョク コウリン[立命館先端研 院生]
「語られる黴毒」

14:10
オウ ユウシン[立命館先端研 院生]
「中国における献⾎事情」

Ⅱ シンポジウム
15:00
美馬達哉[立命館大学・教授]
「趣旨説明」

15:10
玉手慎太郎[学習院大学・教授]
「公衆衛生の倫理」

15:40
西迫⼤祐*[沖縄国際大学・准教授]
「公衆衛生の哲学」

Ⅲ 指定コメント
16:10
浜⽥明範* (⼈類学)
[東京大学・准教授]

16:25
児玉聡* (倫理学)
[京都大学・教授]

16:40
佐々木香織 (STS・社会学)
[札幌医科大学・教授]

Ⅳ 総合議論
17:00-18:00

*Zoom参加

立岩真也先生関連情報

「立岩真也先生を偲ぶ会」アーカイブ

 立岩真也氏は先端総合学術研究科で22年間にわたり教員として活躍し、2023年7月31日に62歳という若さで亡くなりました。大学院教育への貢献は大きく、病床にいながらも院生の指導に尽力されていました。
 研究面では、グローバルCOE「生存学創成拠点(2007-2011)」の拠点リーダーを務め、その後継となる生存学研究センターのセンター長、生存学研究所(2019-)の初代所長としても活躍されました。また、2023年には、立命館大学を代表する先進的研究者RARAフェローとしての活動を新たに始められたばかりでした。
 立岩真也氏にご縁のあった方々が集い、氏のご功績を偲びたいと存じます。

 
◇開催日時・会場
2024年1月27日(土) 11時00分 (開場10時30分)~12時10分
於:立命館大学朱雀キャンパス 5F 大講義室
 
◇会次第
●開会の辞
〈司会〉 立命館大学 後藤基行(先端総合学術研究科・准教授)
●あいさつ
〈主催者代表〉同 生存学研究所所長 大谷いづみ(産業社会学部・教授)
〈共催者代表〉同 副学長      徳田昭雄(経営学部・教授)
〈同僚代表〉 同 副学長     松原洋子(先端総合学術研究科・教授)
〈修了生・大学院生代表〉      戸田真里(先端総合学術研究科修了)
●名誉教授称号授与
●閉会の辞
〈当会実行委員会代表〉同 美馬達哉(先端総合学術研究科・教授)
 
◇配信アーカイブ
 こちらからご視聴ください。
 
 
主催:立命館大学大学院先端総合学術研究科、立命館大学生存学研究所
共催:立命館大学研究部
 
 

障老病異アーカイブズ・プロジェクト
立岩真也所長の遺志を未来に

 立岩先生が所長を務めた生存学研究所では、現在クラウドファンディングを実施しています。
 こちらからご覧ください。

『現代思想2024年3月臨時増刊号 総特集=立岩真也』

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『現代思想20243月臨時増刊号 総特集立岩真也』
ISBN 978-4-7917-1460-5
「生存学」の思想と実践

「障老病異」を抱え、人びとがともに生きて在ることを思考してきた社会学者・立岩真也。「生存学」を基盤とする、アカデミアと当事者、支援者が手に手を取り合う基盤はどのようにつくられ発展していったのか。『生の技法』や『私的所有論』に始まる立岩自身の、また立岩との協働によって練り上げられた仕事を総括し、またそのバトンを引き継ぐための総特集。
先端研関係者も多数寄稿しております。