東京出張トークイベント「アカデミック・サバイバル──アナザーワールドを楽しむ勉強法」

日時・場所

 日時:2017年11月12日(日) 15:00~17:45
 場所:立命館東京キャンパス サピアタワー8F
 参加無料・予約不要

登壇者

 小川 さやか(先端研教員) 
 小泉 義之 (先端研教員)
 竹中 悠美 (先端研教員)
 立岩 真也 (先端研教員)

趣旨

 「アカデミズムをサバイバルするための方法を教えます」はもう古い? 文献の読み方、論文の書き方、フィールドワークの方法論、専門分野の垣根を越えた学際的な研究プロジェクトの進め方…。巷にあふれる指南書は目から鱗の気持ちにさせてくれるけれども、肝心な疑問には答えてくれない。こんなテーマでも研究になるの? 独創性はどこから生まれてくるの? 研究しすぎて変人になっても生きていける!? そんなあなたに「現在とこれからの世界をアカデミックにサバイブしていくための方法を教えます」。

主催

立命館大学大学院先端総合学術研究科

お問い合わせ

立命館大学衣笠独立研究科事務室(doku-ken(at)st.ritsumei.ac.jp)





立命館大学大学院ウィーク先端研主催企画トークライブ「意思と介入」(荻上チキ×岸政彦×立岩真也)

日時・場所

 日時:2017年11月18日(土) 14:00~17:00
 場所:創思館カンファレンスルーム
 参加無料・予約不要

登壇者

 荻上チキ (シノドス編集長)
 岸 政彦 (先端研教員)
 立岩真也 (先端研教員)

趣旨

 メディアでは、単純で力強い言葉が爆発的に拡大し、強力に支持されている。そしてその多くは、排外主義やレイシズムと結びついている。私たちは、何を欲望し、何をめざしているのだろうか。/安楽死はそれ自体で人々の固有の権利だ、とする議論がある。しかしそれは、誰から、どのような状況で望まれているのだろうか。その制度化は、どのような帰結をもたらすのだろうか。/沖縄では、保守政治の真ん中から、基地反対を掲げる知事が誕生した。その支持母体は「オール沖縄」と呼ばれている。日本の右と左の図式では解けない人々の意識の在り方が、ここにある。
 人々の在り方は、あまりにも多様だ。「それでも人々の側に立つ」ために、意思について、他者性について、理解について、そして「民主主義」について、もういちど考えよう。

主催

立命館大学大学院先端総合学術研究科

お問い合わせ

先端総合学術研究科事務室(doku-ken(at)st.ritsumei.ac.jp)





2017年度大学院ウィーク関連企画

2017年度 先端総合学術研究科大学院ウィーク

先端研では大学院ウィークに合わせていくつかの企画を開催します。こちらへの参加は事前申し込みせずにお気軽にご参加ください。先端研の多様な研究の一端を垣間見ることができるよい機会になるのではないでしょうか。

先端総合学術研究科入試説明会日程

  • 2017年11月12日(日)衣笠キャンパス 研究科合同入試説明会
      研究科別相談会 (1)12:50~13:50 (2)14:00~15:00
      参加教員:西 成彦、岸 政彦、松原洋子
  • 2017年11月23日(木・祝日)大阪いばらきキャンパス(OIC) 研究科合同入試説明会
      研究科別相談会 (1)18:50~19:50 (2)18:50~19:50
      参加教員:岸 政彦、竹中悠美
  • 2017年12月10日(月)衣笠キャンパス 研究科合同入試説明会
      研究科別相談会 (1)17:10~18:10 (2)18:20~19:20
      参加教員:小川さやか、松原洋子、美馬達哉、吉田 寛

 

大学院ウィーク企画


 

大学院ウィーク中の見学可能な授業一覧

*これらの授業はすべて、本学学生以外の参加も可能です。事前申込み不要ですので、お気軽にご参加ください。

  • 11/6(月)
  • 10:40~12:10 共生論Ⅰ(小川さやか) 創思館411
    13:00~14:30 生命論史(小泉義之) 創思館412
    14:40~16:10 応用講読演習Ⅱ(美馬達哉) 創思館412
    16:20~17:50 公共論Ⅱ(美馬達哉) 創思館412

  • 11/8(水)
  • 13:00~14:30 表象論Ⅱ(竹中悠美) 創思館411

  • 11/9(木)
  • 10:40~12:10 生命論Ⅰ(松原洋子) 創思館411
    13:00~14:30 共生論Ⅱ(Paul Dumouchel) 創思館410
    14:40~16:10 アカデミックライティングⅢ(Paul Dumouchel) 創思館410

  • 11/10(金)
  • 13:00~16:10 応用講読演習ⅠB(立岩真也) 創思館411
    16:20~19:30 特殊講義ⅣB(立岩真也) 創思館411

  • 11/13(月)
  • 10:40~12:10 共生論Ⅰ(小川さやか) 創思館411
    13:00~14:30 生命論史(小泉義之) 創思館412
    14:40~16:10 応用講読演習Ⅱ(美馬達哉) 創思館412
    16:20~17:50 公共論Ⅱ(美馬達哉) 創思館412

  • 11/15(水)
  • 13:00~14:30 表象論Ⅱ(竹中悠美) 創思館411

  • 11/16(木)
  • 10:40~12:10 生命論Ⅰ(松原洋子) 創思館411
    13:00~14:30 共生論Ⅱ(Paul Dumouchel) 創思館410
    14:40~16:10 アカデミックライティングⅢ(Paul Dumouchel) 創思館410

  • 11/17(金)
  • 13:00~16:10 公共論ⅠB(岸政彦) 創思館410





「分析哲学と芸術」研究会(2017年度)

院生代表者

  • 西川 秀伸

教員責任者

  • 吉田 寛

企画目的・実施計画

 本研究プロジェクトは、哲学と芸術学(本年度は音楽学)の最新の議論を研究することを通じて、美学、表象文化論の理解を深めることを目的としている。本年度は、現象学と音楽学で近年出版された二つの著作の輪読を通じて、哲学研究(現象学、とりわけフッサール)および作曲家研究(シューベルト)に習熟することを目標としている。
 加えて、両著作の著者である哲学者の植村玄輝氏(岡山大学専任講師)と音楽学者の堀朋平氏(国立音楽大学ほか非常勤講師)をお招きし、哲学および音楽学の研究と美学が出会う場面を講義いただく。植村氏には「現象学的態度と美的体験の関係(フッサールとホフマンスタール)」を、堀氏には「シューベルト歌曲分析の一視座――親友による新プラトン主義的古代観の形成」を、それぞれ論じていただく予定である。
 本プロジェクトの意義は複数ある。まず、各メンバーにとって、文献読解力を培うとともに、哲学と芸術学の最新の議論を理解する力を養うことである。次に、美学・表象文化研究というアカデミズムにとって、隣接領域の研究者の視点を導入することで、従来とは異なった視点から現象学的美学、歌曲分析をそれぞれ展開することである。

活動内容

  • 公開研究会

    日時:2017年11月19日(日) 14:00 – 17:00
    場所:立命館大学衣笠キャンパス 創思館403/404

    【当日のプログラムと要旨】

    14:00~14:50 堀朋平「音楽と反復――シューベルトとマゾヒスムの接点から」

    音楽において反復という事象は、文脈によって無際限の広がりを持つ。古典音楽のフィールドでいえば、シューベルトほど――創作・受容の双方で――反復の遍在が指摘されてきた作曲家は稀である。そこにはおよそ、(1)ミクロな音型の(演奏困難な)反復、(2)形式にかかわるマクロな(発展を阻害する)反復、(3)(おもに歌詞とかかわる)美的な反復、という3つのレベルが存在するといえよう。音楽解釈の学際化が著しいここ30年来、これら3層にわたって広く再検討が進んでいる。とくにレベル(3)では、「宙吊り」や「痛みの持続」といった観点からドゥルーズのマゾヒズム論を絡めた研究も提出されている。それらの研究への批判を足がかりとして、「反復強迫」を含めた美的な反復の意味論について風呂敷を広げ、ディスカッションの題材としたい。

    15:00~15:50 植村玄輝「現象学的態度と美的体験:フッサールと美学の接点?」

    まとまった著作というかたちでこそ議論を残してないものの、フッサールは美的体験にも哲学的な関心を示し、講義や草稿、そして書簡のなかで、それについていくらか立ち入って論じている。では、フッサールの美的体験論に興味深いところがあるとすれば、それは何か。本発表ではこの疑問に、以下の二つの話題を手掛かりにして暫定的な答えを与えたい。

    1. 1904/05年講義における像意識の現象学的分析(Hua XXIII, Nr. 1)。
    2. 1907年1月12日付ホフマンスタール宛書簡における、美的態度と現象学的態度の類似性の指摘(Hua Dok III/7, 133–136)

    16:00~17:00 全体討議

    (その後、懇親会を予定しております)

成果及び今後の課題

本研究会を通じて、現象学と音楽学における方法論を習得するとともに、ディスカッションの作法や研究会のオーガナイズ方法を各人が学ぶことができた。

構成メンバー

◎西川秀伸 先端総合学術研究科 3 表象
竹中悠 先端総合学術研究科 5 表象
後山剛毅 先端総合学術研究科 3 表象
安田智博 先端総合学術研究科 7 生命
森敬洋 先端総合学術研究科 1 表象
根岸貴哉 先端総合学術研究科 4 表象
西澤忠志 先端総合学術研究科 2 表象