ご退職・ご転籍された先生方

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まちの居場所研究会(2012年度)

院生代表者

  • 小林 宗之

教員責任者

  • 後藤 玲子

企画目的・実施計画

 無縁社会をめぐる諸問題(年間3万人を超えるとされる孤独死、地縁血縁社会の崩壊、プライバシー保護問題、高齢者の社会的孤立問題、所在不明高齢者問題、貧困低所得者問題など)について、特に人と人とがつながりを作る場所「まちの居場所(まちの縁側)」の効果に注目し、それが社会と人との接点としてどのような効果を持っているのかを検討し研究することを目的とする。

活動内容

  • 上野千鶴子教授とハルハウス(まちの縁側)訪問
  • 富山調査
  • 2013年2月20・21日の両日、全国各地から居場所に関する研究者、実践者を招聘し、国際カンファレンスの開催に携わった。

成果及び今後の課題

 まちの居場所に研究において、運営者達の協力が得られ、今までは分かっていなかったまちの居場所の問題点を明らかにすることができた。この問題点は、資金及び利用者によるもので、今後は、それがいかにすれば解消できるかを明らかにしたい。

構成メンバー

  • モリ・カイネイ
  • クァク ジョンナン
  • イム ドクヨン
  • 坂井めぐみ
  • 諸岡聖
  • 小辻寿規
  • 小林宗之
老い研究会(2012年度)

院生代表者

  • 小林 宗之

教員責任者

  • 天田 城介

企画目的・実施計画

本研究会の目的は,現代の日本において,ひとびとが「老い」ゆくこと,それをめぐって惹起されるさまざまな「問い」を吟味・考察していくことを目的としている。「老い」自体について「あるべき姿」を考察する作業であるとともに,「老い」から「現代社会」を逆に照射し,そこにある問題を考察することとつながっていると考える。
今年度は,調査も積極的に行ない,日本各地に出向くことにより,研究結果の裏付けを行ないより,研究の精度を高める。メーリングリストなどを活用して情報や考察・研究の進捗状況,論文の執筆状況などについて共有し,また本研究会からそれ以外の院生や学外に対してもそれらを発信していく。

活動内容

 本研究会は今年度、3回の研究会を行った。
第23回老い研究会 2012年04月15日(日)10:00~17:00
第24回老い研究会 2012年10月07日(日)09:00~13:15
第25回老い研究会 2012年11月23日(金)09:00~15:00
各回とも、各自のテーマを発表し,出席者で検討する形で進められた。さらに、旅費を用いてメンバーが1人、東京へ出張調査を行った。

成果及び今後の課題

 今年度までの成果として、小林宗之・谷村ひとみ編『戦後日本の老いを問い返す』(生存学研究センター報告第19号)を2013年2月に刊行した。

構成メンバー

  • 荒木 重嗣
  • イ ウク
  • 小辻 寿規
  • 小林 宗之
  • 渋谷 光美
  • 徳山 貴子
  • 西沢 いづみ
障害学研究会(2012年度)

院生代表者

  • クァク ジョンナン

教員責任者

  • 立岩真也

企画目的・実施計画

本研究会の目的は、「障害と社会」に関する理論および実証研究を推進することである。具体的には、障害当事者の視点に根ざす、障害をめぐる「福祉」や「教育」という学問分野を包含し、それらの議論の基礎となるような理論・学問分野を確立・発展させる。本研究会では、研究成果の報告や討議を通して、参加者が自らの問題関心をより一層深め、障害学の発展に寄与することを目指す。
 本研究会の意義は、サービス供給者中心の学問とは異なる、障害当事者の視点に立脚した「障害学」という新たな学問分野の発展に寄与することができる点である。障害学に関心をもつ者が互いに議論することで、参加者の有する問題関心と能力を最大限に引き出すことができる。

活動内容

■2012年度 第1回研究会
日時:4月18日(水) 14:00~
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館416生存学書庫
内容:利光 恵子「日本における受精卵診断導入をめぐる論争――産婦人科医団体と障害者団体・女性団体の議論を中心に」

■2012年度 第2回研究会
日時:5月30日(水) 14:30~
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館416生存学書庫
内容(1):坂井 めぐみ「ライフサイエンスと当事者組織の関係性――日本せきずい基金をめぐって」
内容(2):青木 千帆子「「働けない身体」の労働へのまなざし」

■2012年度 第3回研究会
日時:6月20日(水) 14:30~
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館416生存学書庫
内容:渡辺 克典 「医療史の分析枠組みを再検討する――『病院の世紀の理論』を読む」

■2012年度 第4回研究会
日時:7月10日(火) 14:30~
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館416生存学書庫
内容:あべ やすし(日本自立生活センター非常勤職員・愛知県立大学非常勤講師) 「識字問題の障害学」
共催:立命館大学大学院先端総合学術研究科院生プロジェクト「障害学研究会」、立命館大学生存学研究センター若手研究者研究力強化型「障害学研究会」、文部科学省 学術研究助成基金助成金 若手研究(B) 「病者・障害者における当事者運動組織のネットワーク形成と「国際化」に関する研究」(代表:渡辺克典)

■2012年度 第5回研究会
日時:8月25日(土) 15:30~
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館416生存学書庫
内容:有吉 玲子 「博士論文「人工腎臓をめぐる分配と選択」の報告と書籍化をめざしての検討会」

■2012年度 第6回研究会
日時:9月20日(木) 14:30~
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館416生存学書庫
内容:後藤悠里(日本学術振興会・特別研究員)「ユニバーサルモデルの可能性の検討――香港及び韓国の障害者差別禁止法制定過程を事例として」
共催:立命館大学大学院先端総合学術研究科院生プロジェクト「障害学研究会」、立命館大学生存学研究センター若手研究者研究力強化型「障害学研究会」、文部科学省 学術研究助成基金助成金 若手研究(B) 「病者・障害者における当事者運動組織のネットワーク形成と「国際化」に関する研究」(代表:渡辺克典)

■2012年度 第7回研究会
日時:10月17日(水) 14:30~
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館416生存学書庫
内容:本郷正武(和歌山県立医科大学・専任講師)「「薬害HIV」をめぐる社会運動――血液事業・当事者・良心的支持者の観点から」
共催:立命館大学大学院先端総合学術研究科院生プロジェクト「障害学研究会」、立命館大学生存学研究センター若手研究者研究力強化型「障害学研究会」

■2012年度 第8回研究会
日時:12月6日(木) 14:30~
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館416生存学書庫
内容(1):牛若 孝治 「障碍のある人とない人との芸術活動における援助者・非援助者の関係性の問題点」
内容(2):桐原 尚之 「歴史と障害学――「精神病」者団体の全国組織の系譜」(仮)
内容(3):植村 要 「「なおる」ことをめぐるライフストーリー研究」

■交流会企画
日時:2月23日(土) 13:00~16:30
場所:立命館大学 朱雀キャンパス 1階多目的室1
内容:テグ自立生活センター 交流会 [別頁]
共催:立命館大学生存学研究センター、立命館大学生存学研究センター若手研究者研究力強化型/立命館大学大学院先端総合学術研究科院生プロジェクト「障害学研究会」、立命館大学生存学研究センター若手研究者研究力強化型「草分け時代を生きた「精神病」者運動家の個人史保存」

■2012年度 第9回研究会
日時:3月21日(木) 14:00~
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館416生存学書庫
内容(1):クァク・ジョンナン「日本におけるデフ・フリースクールの誕生――「龍の子学園」の成立の背景を中心に」(仮)
内容(2):坂井 めぐみ 「日本の脊髄損傷者運動の歴史――日本せきずい基金の設立まで」(仮)
内容(3):青木 秀光 「両価的な思いのなかで生きる統合失調症の子を持つ母親のライフストーリー」

成果及び今後の課題

本研究会では、2012年度を通して、9回の研究会と1回の日韓交流会を実施した。特に、障害学の若手研究者を呼んで、議論し、障害学の方向性を改めて考えることができた。また、本研究会の活動を通してメンバーが各々の研究活動においてその成果を発信することができた。今後は、外国語文献の講読や精読に力を入れたい。

構成メンバー

  • 青木秀光  先端総合学術研究科・公共領域・2012年度
  • 有松 玲   先端総合学術研究科・公共領域・2010年度
  • イム・ドクヨン 先端総合学術研究科・公共領域・2011年度
  • 植村 要    先端総合学術研究科・公共領域・2006年度
  • 金澤 真実   先端総合学術研究科・公共領域・2010年度
  • 川口 有美子  先端総合学術研究科・公共領域・2004年度
  • 岸田 典子   先端総合学術研究科・公共領域・2009年度
  • 小辻 寿規   先端総合学術研究科・公共領域・2010年度
  • 権藤 眞由美  先端総合学術研究科・公共領域・2011年度
  • 中村 雅也   先端総合学術研究科・公共領域・2009年度
  • 坂井 めぐみ  先端総合学術研究科・公共領域・2011年度
  • 酒井 美和   先端総合学術研究科・公共領域・2011年度
  • 佐藤 浩子   先端総合学術研究科・公共領域・2008年度
  • 天畠 大輔   先端総合学術研究科・公共領域・2010年度
  • 牛若 孝治   先端総合学術研究科・公共領域・2012年度
  • 八木 慎一   先端総合学術研究科・公共領域・2009年度
  • 桐原 尚之   先端総合学術研究科・公共領域・2012年度
生存学と文学(2012年度)

院生代表者

  • 田中 壮泰

教員責任者

  • 西 成彦

企画目的・実施計画

文学作品に描かれた「ままならぬ身体」を再考する。具体的には、ゴンブローヴィッチ、シュルツ、カフカ、古井由吉、安部公房、寺山修司といった作家の作品から、身体を束縛する社会的拘束力と、それに対抗し逸脱する身体の様相を検討することを主な目的とする。
2012年6月から、隔週ペースで研究会を開催する。毎回二名程度が、各自の関心と生存学を結ぶ研究構想を発表していく。互いの関心を共有するとともに、意見交換を通して問題意識を深め、知識を涵養していく。その間も研究会の内外で互いに連絡を取り合い、資料と情報の交換を行っていく。研究成果は本プロジェクトの研究会のほか、国内外の学会およびシンポジウム等で随時口頭発表し、そこで得られた批判と提言を基に再構成して、各種媒体に論文成果を公表する。

活動内容

当初予定していた隔週ペースとまではいかなかったものの、年に3回、定例研究会を開催し、各自の関心と生存学を結びつけた研究構想を発表した。研究会ではいずれも活発な議論が飛び交い、意見交換を通じて問題意識を深めた。
さらに学外の研究者を招聘して、企画研究会を二回に渡って開催した。8月に「文学と戦争の記憶」というタイトルのもと、東京大学大学院博士後期課程の村上陽子氏をお招きし、嶋津与志の短編小説「骨」を中心に、沖縄文学と沖縄戦の記憶の問題について発表していただき、それを受けて大野光明、友田義行の二名がコメントを行い、全体討議を行った。また、2013年2月に、「文学とケアの現代性」というタイトルのもと、東京大学大学院総合文化研究科の岩川ありさ氏をお招きして、大江健三郎『﨟たしアナベル・リイ総毛立ちつ身まかりつ』を中心に、トラウマやケアの問題など多岐に渡るお話をしていただき、それを受けて、泉谷瞬から鹿島田真希の「冥土めぐり」について話をしていただき、全体討議を行った。

成果及び今後の課題

今年度は、外部から若手の研究者二名を招いて、企画研究会を二度開催できたことが大きな成果であった。そこでは文学と戦争の記憶の問題をはじめ、介護やセクシュアリティー、トラウマの記憶の伝達や当事者性の問題などが議論されたが、本研究会が向きあい考察すべき問題として掲げた「ままならない身体」と文学との関わりについて、文学研究者だけでなく専門を異にする多くの研究者と問題意識を共有し、議論を深めることができた。今後も、これらの研究会で築いた内外の研究者との交流も積極的に活用しながら、生存学と文学を結ぶ学際的な共同研究を、より広く展開していくことを予定している。

構成メンバー

  • 大野 光明
    先端総合学術研究科 一貫制博士課程5回生 研究分担者(院生)
  • 櫻井 悟史
    先端総合学術研究科 一貫制博士課程6回生 研究分担者(院生)
  • 濱本 真男
    先端総合学術研究科 一貫制博士課程4回生 研究分担者(院生)
  • 北見 由美
    先端総合学術研究科 一貫制博士課程1回生 研究分担者(院生)
  • 泉谷 瞬 
    日本文学専修 博士後期課程3回生 研究分担者(院生)
  • 秋吉 大輔
    日本文学専修 博士後期課程3回生 研究分担者(院生)
ドイツ語文献講読会(2012年度)

院生代表者

  • 田中 壮泰

教員責任者

  • 吉田 寛

企画目的・実施計画

先端的な研究を行う上で、語学力は必要不可欠である。本研究会は、研究遂行上、ドイツ語文献の読解を要する院生を中心に、ドイツ語の基礎を学び、読解力の向上を目指すものである。また、本研究会で培った語学力を用いて、各自、ドイツ語文献を用いた研究を深め、学会での発表、論文執筆に励み、積極的に発表していくことを予定している。

活動内容

年度前半は各自の基礎的なドイツ語力を鍛えることを目指し、テキスト『ニュー・エクスプレス ドイツ語』(白水社)を毎週読み進める形で進めた。3ヶ月ほどでテキストを読了し、中級用のテキストとして、『独文解釈の秘訣―大学入試問題の徹底的研究 (1)』(郁文堂)を読み進めた。後期は美学、論理学を研究する院生メンバーからの要望で、L. Wittgensteinの Logisch-Philosophische Abhandlungの精読を行った。

成果及び今後の課題

 研究会のメンバーは、各自の研究を進める上でドイツ語の読解力を必要とする院生たちから構成されている。研究会をスタートさせた当初は、ドイツ語を読めない院生もいたが、研究会を進めるうちにコツをつかみ、『論考』を読み進める後期には、誤読も減り、各自の研究を進める上で十分なドイツ語力が養われたと考える。今後は、ドイツ語文献を読むだけでなく、研究会での学習を活かす形で、論文執筆や学会報告などを行い、外部に成果を発信していきたい。

構成メンバー

  • 番匠健一 生命領域・2005年度入学
  • 小西真理子 生命領域・2011年度入学
  • 角田あさな 表象領域・2009年度入学
フェミニズム研究会(2012年度)

院生代表者

  • 安田 智博

教員責任者

  • 天田 城介

企画目的・実施計画

 本研究会は、フェミニズム(あるいはジェンダー/セクシュアリティ)に関する基礎的な知見を共有し、協議・検討をすることを目的としている。領域や研究科を横断した研究会メンバーの多彩な視点を通じて、様々な角度からフェミニズム問題に取り組むことができる。
 2012年度前期は、講師に立命館大学文学部非常勤講師、堀江有里氏を招聘し、フェミニズムにおける基礎文献の講読(江原由美子『ジェンダーと権力作用』『ジェンダー秩序』等を予定)を行うことでファミニズムにおける基礎的教養の獲得を目指すと同時に、文献について議論する。2012年度後期は、前期に引き続き、堀江有里氏を招聘し、基礎文献の講読を図る。加えて、フェミニズム関連の学外講師を招聘し、公開研究会を実施する。公開研究会の実施時期は、2013年1月頃を予定している。研究会の開催は、年間を通じて月1~2回のペースで行なう。

活動内容

●日時: 2012年04月04日(水)15:30―18:00
場所: 修学館ラウンジ
参加: 小西真理子、谷村ひとみ、堀江有里、山口真紀、吉田幸恵
内容: (1)研究会の方針会議

●日時: 2012年4月25日(水)18:30-22:00
場所: 学而館202
内容: (1)江原 由美子, 2001, 『ジェンダー秩序』の第一部講読(レジュメ担当:小西真理子、谷村ひとみ、山口真紀)

●日時: 2012年5月16日(水)18:30-21:30
場所: 学而館202
内容:(1)江原 由美子, 2001, 『ジェンダー秩序』の第4章と第5章講読(レジュメ担当:青木千帆子、大谷道高)

●日時: 2012年6月27日(水)19:00-21:30
場所: 学而館202
参加: 大谷道高、ケイトリン・コーカー、小西真理子、山口真紀、安田智博、堀江有里
内容:(1)江原由美子『ジェンダー秩序』(2001年、勁草書房)第6章講読
   (2)研究会運営に関する協議

●日時:2012年7月18日(水)19:45-21:30
場所:生命部屋
参加:青木千帆子、植村要、大谷道高、小西真理子、山口真紀、堀江有里、安田智博
内容:(1)「先端研まつり」用ポスターについての協議と作成(作成担当:大谷道高、小西真理子、山口真紀)
   (2)文献講読:『ジェンダー秩序』第7章(レジュメ担当:堀江有里)
   (3)生存学HPへ研究会の情報アップすることについて(担当:大谷道高)

●日時:2012年7月31日(火)16:00-19:00
場所:生命部屋(学而館202)
参加:大谷道高、小西真理子、谷村ひとみ、山口真紀、吉田幸恵、堀江有里
内容:今後について
・文献講読: 江原由美子、1988、『フェミニズムと権力作用』勁草書房 に決定。

●日時:2012年09月13日(木)17:30~20:00
場所:学而館202(生命部屋)
参加:谷村ひとみ、堀田義太郎、堀江有里
内容:文献講読とディスカッション
「フェミニズムを卒業した女たち」(第1部第一章)、江原由美子、1988、『フェミニズムと権力作用』勁草書房。(レジュメ担当:谷村ひとみ)

●日時:2012年10月17日(水)18:00~21:10
 場所:学而館202(生命部屋)
 参加:谷村ひとみ、村瀬真以(社研M1)、堀田義太郎、山口真紀、堀江有里
 内容:文献講読とディスカッション
 「フェミニズムと権力作用」(第1部第二章)、「解放を無みするもの」(同第三章)、江原由美子、1988、『フェミニズムと権力作用』勁草書房。(レジュメ担当:山口真紀(三章)、堀江有里(二章))

●日時:2012年11月28日(水)18:00~21:00
場所:学而館202(生命部屋)
参加:植村要、谷村ひとみ、堀田義太郎、山口真紀、堀江有里
内容:文献講読とディスカッション
講読文献:江原由美子、1988、『フェミニズムと権力作用』勁草書房。
 第1部・第3章「日常性としての性差別」(報告者:山口真紀)
 第2部・第1章 結婚の意味の変貌(報告者:谷村ひとみ)

●日時:2013年1月6日(日)14:30-19:00
場所:生命部屋(学而館202)
参加:植村要、堀田義太郎、山口真紀、堀江有里
内容:(1)文献講読:江原由美子、1988、『フェミニズムと権力作用』勁草書房。(レジュメ担当:堀田)
   (2)公開研究会について

●日時:2013年2月1日(金)15:00-18:00
場所:生命部屋(学而館202)
参加:谷村ひとみ、堀田義太郎、松田有紀子、安田智博、山口真紀、堀江有里
内容:予算執行について

●日時: 2013年2月17日(日)13:00-16:50
場所: 生命部屋(学而館202)
参加: 植村要、堀田義太郎、安田智博、山口真紀、堀江有里
内容: 公開研究会(2月23日)に向けての協議

●日時: 2013年3月8日(金)15:00-18:30
場所: 生命部屋(学而館202)
参加: 小西真理子、谷村ひとみ、堀田義太郎、松田有紀子、安田智博、山口真紀、米岡裕美、堀江有里
内容:(1)次年度に向けての協議
   (2)公開研究会(2月23日)の振り返り
   (3)次回以降の講読文献候補
     (a)各自の推薦文献を順番に読む
     (b)各自メンバーの論考を読む

公開研究会

テーマ:フェミニズムという構え ――政治・権力・表象
日時:2013年2月23日(土)14:00-18:00
場所:立命館大学(衣笠キャンパス)恒心館735号室(3階)

■タイムテーブル 
◆第1部
14:00~14:15研究会紹介と趣旨説明:谷村ひとみ(立命館大学大学院先端総合学術研究科・公共領域)
14:15~15:10発題1:女性学の「揺れ」とひろがり ―――カナダでの経験から:池田直子(カナダ・ヨーク大学大学院博士後期課程)
質疑応答
15:10~15:20 休憩

◆第2部
15:20~16:20発題2 (各20分)
・山口真紀(立命館大学大学院先端総合学術研究科・公共領域)「フェミニズムの言葉・フェミニズムの記憶――少女漫画『愛すべき娘たち』から
・植村要 (立命館大学大学院先端総合学術研究科・公共領域)「『女性学年報』投稿原稿執筆と、コメントから考える」
・堀江有里(立命館大学大学院国際関係研究科・非常勤講師)「レズビアンというポジションからフェミニズムを読むこと」
16:20~16:40 質疑応答

◆第3部
16:40~18:00 全体協議
18:00    終了(予定)
*司会:堀田義太郎(立命館大学生存学研究センター・教員)

成果および今後の課題

 今年度は、特定の文献を講読することを通じて研究会メンバーがフェミニズムの基礎知識を習得することができた。来年度は、研究会メンバーそれぞれがフェミニズムに関する独自のテーマを持っていることをいかして、メンバー各自が自身のテーマに属した文献や論文もしくは論稿を紹介する形式で進めていく予定にある(まずは、竹村和子、2000、『フェミニズム』岩波書店の講読を考えている)。

構成メンバー

  • 吉田 幸恵(先端総合学術研究科・公共領域)
  • 松枝 亜希子(先端総合学術研究科・公共領域)
  • 植村 要(先端総合学術研究科・公共領域)
  • 松田 有紀子(先端総合学術研究科・共生領域)
  • 小西 真理子(先端総合学術研究科・生命領域)
  • ケイトリン・コーカー(社会学研究科博士課程前期課程)

 

LAST UPDATE: 20130328
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2012年│立命館大学大学院 先端総合学術研究科

2012年度 行事

2012年4月

  • 1日(日) 新入生・在学生オリエンテーション/前期セメスター開始
  • 6日(金) 前期セメスター授業開始

2012年5月

  • 8日(火) 入試説明会(衣笠)
  • 19日(土) 本学創立記念日

2012年6月

  • 3日(日) 入試説明会(衣笠)
  • 10日(日) 入試説明会(大阪)

2012年7月

  • 8日(日) 入学試験(7月実施:入試方式「APUからの特別受入入学試験(2012年度9月入学)・学内進学入学試験(2013年度4月入学)」) → 合格発表日:2012年7月20日(金)
  • 20日(金) 前期セメスター授業終了
  • 21日(土)・23日(月)〜27日(金) 2012年度前期 博士論文・博士予備論文構想発表会

2012年8月

2012年9月

  • 3日(月) 夏期集中講義(第1週)開始
  • 8日(土) 入学試験予備日(2013年4月入学・9月実施:「3年次転入学試験」)
  • 9日(日) 入学試験(2013年4月入学・9月実施:入試方式「一般入学試験・社会人自己推薦入学試験・外国人留学生入学試験・学内進学入学試験・APUからの特別受入入学試験・自己推薦入学試験・3年次転入学試験」) → 合格発表日:2012年9月21日(金)
  • 10日(月) 夏期集中講義(第2週)開始
  • 25日(火) 前期セメスター終了
  • 26日(水) 後期セメスター開始/後期セメスター授業開始

2012年11月

  • 4日(日) 入試説明会(衣笠)
  • 11日(日) 入試説明会(大阪)

2013年1月

  • 21日(月) 後期セメスター授業終了

2013年2月

  • 9日(土) 入学試験(2013年4月入学・2月実施:入試方式「一般入学試験・社会人自己推薦入学試験・外国人留学生入学試験・学内進学入学試験・APUからの特別受入入学試験・自己推薦入学試験・3年次転入学試験」) → 合格発表日:2013年2月22日(金)
  • 10日(日) 入学試験予備日(2013年4月入学・2月実施:「3年次転入学試験」)

2013年3月

  • 31日(日) 後期セメスター終了
「分析哲学と芸術」研究会(2012年度)

院生代表者

  • 田邉 健太郎

教員責任者

  • 吉田 寛

企画目的・実施計画

 本研究会は、分析哲学における美学領域の先行研究を主として取り上げ、検討することを目的としている。研究活動をはじめて今年で2年目に入る。2011年度は、修了生や他大学の院生を中心に1ヶ月に1回のペースで研究会を開催し、参加メンバーの研究課題沿った文献講読を行った。
 今年度は、二つの活動を軸として研究会をすすめる。第一に、昨年度と同様に、メンバーの研究課題に応じて、分析哲学の文献を広く議論することである。1ヶ月に1回のペースで、各人が関心のある文献を持ち寄り議論する。第二に、後期に行われる山口尚氏(大阪工業大学非常勤講師)特別研究会およびそのための事前勉強会である。

活動内容

  • 第1回研究会 
    日時:2012年10月23日(火)
    場所:創思館411号室
    内容: 山口尚『クオリアの哲学と知識論証 メアリーが知ったこと』、第1章、第2章
    発表者:田邉健太郎
  • 特別研究会 
    日時:2012年12月1日(土)14時00分~
    場所:創思館303/304号室
    内容: 山口尚氏(大阪工業大学非常勤講師)をお招きし、『クオリアの哲学と知識論証』(春秋社,2012年)の著者自身による解説と美学への応用を講義していただいた。全体は三部から構成され、(1)「タイプB物理主義と現象概念戦略――『クオリアの哲学と知識論証』第5章の議論を中心として」、(2)「物理主義と美的性質」、(3)レクチャーに対する質疑応答、から成り立っていた。
  • 第2回研究会 
    日時:2012年11月19日(月)
    場所:創思館410号室
    内容: Charles Nussbaum[2003]. “Kinds, Types, and Musical Ontology,” in JAAC.
    発表者:かとうたかふみ(京都大学)
  • 第3回研究会 
    日時:2013年2月7日(木)
    場所:創思館410号室
    内容: 第2回研究会の続き

成果及び今後の課題

 今年度は活動回数が少なく、結果として少数の発表者のみが担当することになってしまった。研究会自体の内容は昨年度よりさらに充実してきているので、計画的に研究会を開きたい。

構成メンバー

  • 角田あさな 先端総合学術研究科・表象領域・2008年度
  • 奥坊由起子 先端総合学術研究科・表象領域・2012年度(三年次編入)
  • 鍾宜錚 先端総合学術研究科・生命領域・2012年度(三年次編入)
  • 成瀬泰樹 先端総合学術研究科・表象領域・2012年度
  • 諸岡聖 先端総合学術研究科・公共領域・2012年度
多様な「生」を描く質的研究会(2012年度)

院生代表者

  • 青木 秀光

教員責任者

  • 天田 城介

企画目的・実施計画

本研究の目的は、人のライフコースにおいて生じる様々な変遷を「プロセス」という観点から、より鮮明に捉えるための質的研究法の在り方について検討することにある。この目的を達成するための方法は、以下の通りである。

  1. 不定期にフィールドワークおよびインタビューを中心とした研究遂行に必要となる質的研究の方法論の体系的な修得のための研究会を行い、異なる研究フィールドにおける方法論上の課題について議論する。
  2. 並行して、「当事者研究」を一つのキーワードとして設定して、当事者研究の意義、及び可能性を探る。
  3. 年度末に公開研究会を開催し、各メンバーの一年間の研究成果を報告する。

活動内容

 各々の研究発表を行う研究会を5月10日、6月18日、1月18日の3回、当事者研究についての文献購読を行う研究会を11月30日に行った。そして、年度末の2月10日には「質的研究における当事者性について考える」というテーマの公開研究会を開催し、各々が研究成果を発表し、やまだようこ生存学研究センター特別招聘教授、山本耕平産業社会学部教授がコメントを行った。
 研究会で行われた研究発表は、里親家族の経験をインタビュー調査から検討したもの、難病患者のサポート・グループに関する研究、統合失調症の子を持つ親の経験をインタビュー調査から検討したもの、色覚検査に関する歴史研究から研究における「当事者性」を検討したものであった。

2012/05/10 13:00-18:00、至創思館409
赤阪麻由、炎症性腸疾患病者のケアのあり方:ピア・サポートに注目して
青木秀光、統合失調症を抱える子を持つということ

2012/06/11 15:00-20:00、至創思館411
由井秀樹、不妊治療を経て養育里親家族が形成されるプロセスに関する研究:就学前の里子を養育する里母の語りから
赤阪麻由、コミュニティ臨床という視点からの難病者のケア
合評会(天畠大輔,2012,『声に出せないあかさたな』生活書院.)

2012/11/30 15:00-18:00
批評会(宮内洋・今尾真弓編、「あなたは当事者ではない:〈当事者〉をめぐる質的心理学研究」北大路書房.)

2013/01/18 14:00-16:00、学而館202
赤阪麻由、「当事者性は「当事者」だけのものか ―難病サポート・グループの実践と研究を通して」
由井秀樹、「『当事者』による歴史記述の意義と課題:学校健診における色覚検査検査史を題材に」

2013/02/10 13:00-17:00 公開研究会「質的研究における当事者性について考える」 創思館301-302 
青木秀光、「自己との向き合い:統合失調症の子を抱える親へのライフストーリー研究を通して」
赤阪麻由、「当事者性は『当事者』だけのものか:難病サポート・グループの実践と研究を通して」
由井秀樹、「『当事者』による歴史記述の意義と課題:学校健診における色覚検査史を題材に」
牛若孝治、「男性性の変容についてのナラティヴ・アプローチ:『自己物語の記述』の手法を通じて、トランスジェンダーを生きる過程を分析する」

成果及び今後の課題

今後の課題として以下の2点が挙げられる。

  1. 質的研究の根本問題である科学性や客観性につき、自己との関わりを通して考察すること。
  2. まずは議論を活発化させるために、どのような査読付き媒体で結果を提示するのか(現在においてはそれこそ査読者の「主観」によって棄却される多くの質的研究を用いた論文が存在することを鑑みて)考察する。

構成メンバー

  • 青木秀光
  • 赤坂麻由
  • 窪田好恵
  • 谷村ひとみ
  • 天畠大輔
  • 中村昌也
  • 由井秀樹