公開研究会「ケアとBDSMと親密性」

2019年度 SOGI研究会 公開研究会「ケアとBDSMと親密性」

日時

2020年2月26日(水)14:00~17:00(開場13:45)

会場

立命館大学衣笠キャンパス創思館401・402
立命館大学衣笠キャンパスマップ(30番の建物)

講師

小西真理子(大阪大学)

プログラム

親密な関係を求める事がない人や、「普通」ではない性的嗜好を持つ人を、病気や異常者としてみなす傾向は未だに日本社会には存在する。だが逆に、セクシュアリティが生殖の意味だけのものであった時代はごく限られているともいいうる。日本社会においても「変態」は常に存在し、それに意味を付加していくために、性科学や精神分析が輸入され発展していったと言ってもよい(『変態性欲論』)。そうした文脈から、一部では肉体よりも精神を重視するロジックも強まり、婚前セックスや同性愛が公共的空間で共有されていく背景には、「当人同士が愛し合っていればよい」という「愛」やコミュニケーションにもとづいた関係性重視の傾向も浮上してくる。「性欲とは異なる性」としてのセクシュアリティが、人格やアイデンティティの中核にある人間的要素のバリエーションの一つとして出てくる事もある。すると、「正常」なセクシュアリティから逸脱したものは性的サディズムや性的欲求低下障害として、治療対象にされてしまうという状況も作り出される。そこから、「正常」とされるセクシュアリティに付随している性規範を、ケア、性的嗜好における嗜虐的性向(BDSM)、親密性を中心に批判的に検討していく必然性が生じる。
今回の研究会では、そうした批判的検討の一環として、BDSMを事例に小西真理子氏からご報告いただき、議論していく事にしたい。

企画趣旨

趣旨説明
長島史織(先端研院生)
招聘講師の講演
小西真理子(大阪大学)
院生の発表&ディスカッション
長島史織 (先端研院生)
欧陽珊珊(先端研院生)
コメント
酒井麻衣子(立命館大学文学部初任研究員)

・ご講演については、小西真理子『共依存の倫理』(2017年、晃洋書房)に事前にお目通しいただくと、より理解が深まるかと思います。

2018年度立命館大学大学院先端総合学術研究科パートナーシップ委員会企画

2018年度立命館大学大学院先端総合学術研究科パートナーシップ委員会企画

「対話的教養」――分野横断を越えた知的基盤とは何か


2018年度パートナーシップ委員会企画ポスター

※クリックでPDFファイルダウンロード

日時 2019年1月27日(日) 15時~18時(開場14時半)
場所 立命館大学衣笠キャンパス:アクセスはこちら
創思館1階カンファレンスホール:キャンパスマップはこちら
参加無料・事前申込不要
プログラム

第一部 
15:00-15:15 企画主旨説明
15:15-16:15 講演 
大澤聡(近畿大学准教授)
~休憩~
16:35-17:15 鼎談
登壇者
大澤聡(近畿大学准教授)
岸政彦(立命館大学大学院先端総合学術研究科教授)
小川さやか(立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授)
17:15-17:40 質疑応答
18:00- 閉会

主催 立命館大学大学院先端総合学術研究科パートナーシップ委員会
お問い合わせ:gr0263px [at]ed.ritsumei.ac.jp ([at]をアットマークに変えてください)

※ 当日の会場で配慮やサポートを必要とされる方は、開催の3日前までにメールでご相談ください。

2019年度立命館大学大学院先端総合学術研究科パートナーシップ委員会企画

2019年度立命館大学大学院先端総合学術研究科パートナーシップ委員会企画

マイクロアグレッションを考える
──研究の「多様性」をどう受け入れるか?──

日時 2020年2月21日(金) 15時~18時
場所 立命館大学衣笠キャンパス:アクセスはこちら
図書館カンファレンスホール:キャンパスマップはこちら
参加無料・事前申込不要
プログラム

15:00 開会挨拶
15:15 講演「研究の場から見るマイクロアグレッション」
金友子(立命館大学国際関係学部准教授)
15:55 講演「外国人留学生のメンタルヘルスの実態と課題」
大橋敏子(国際教育交流協議会多文化間メンタルヘルス研究会代表)
休憩
16:50 鼎談登壇者
金友子・大橋敏子・千葉雅也・Martin Roth
17:30 ディスカッション・質疑応答
18:00 閉会

主催 立命館大学大学院先端総合学術研究科パートナーシップ委員会
お問い合わせ:gr0371ri[at]ed.ritsumei.ac.jp (欧陽) ([at]をアットマークに変えてください)

※ 当日の会場で配慮やサポートを必要とされる方は、開催の3日前までにメールでご相談ください。