「スラムツーリズムの展開――その多様性と創造性」を開催します

ブラジル・南アフリカ・インドで社会学的な比較調査をしてきたレスター大学准教授ファビアン・フレンゼル氏を招聘し、公開シンポジウム「スラムツーリズムの展開――その多様性と創造性」を開催します。

第一部では、「スラムツーリズムの現在」と題して発表者たちによるアジア、アフリカ、ラテンアメリカを横断した個別具体的な調査報告を行い、スラムツーリズムの事例蓄積を目指します。第二部の「スラムツーリズムの外部から――空間・場所・他者」では、各報告者たちのフィールドにおける「他者」との出会いや空間・場所・移動にかんする考察について研究発表を行い、「スラムツーリズムでない」外部の視点を取り入れることを通じて、スラムツーリズムとは何かを議論します。第三部では、「総合討論」へと移り、あらゆる分野の既存研究におけるスラムツーリズムの位置付けや事例間の共通性・異質性、研究対象としての課題や可能性について幅広く議論を行います。

公開シンポジウム
「スラムツーリズムの展開――その多様性と創造性」

開催概要

プログラム

第一部 スラムツーリズムの現在

  • 10:00-10:10 開会挨拶
    小川さやか(立命館大学先端総合学術研究科准教授)
  • 10:10-11:00 基調講演 
    ファビアン・フレンゼル(レスター大学准教授)
  • 11:00-11:30 講演 ①
  • 11:30-12:00 講演 ② 
    須永和博(獨協大学外国語学部交流文化学科准教授)
  • 12:00-13:00 昼食休憩

  • 13:00-13:20 研究発表① 
    八木達祐(立命館大学先端総合学術研究科一貫制博士課程)

第二部 スラムツーリズムの外部から――空間・場所・他者

  • 13:20-13:40 研究発表② 
    佐久間香子(立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員)
  • 13:40-14:00 研究発表③ 
    福田浩久(立命館大学先端総合学術研究科一貫制博士課程)

第三部 総合討論

  • 14:00-14:50 総合討論
  • 14:50 閉会挨拶
ビデオエスノグラフィー・会話分析研究会(2018年度)

院生代表者

  • 松浦 智恵美

教員責任者

  • 立岩真也

企画目的・実施計画

 本研究プロジェクトは、会話分析及びビデオ・エスノグラフィーの手法について学び、自らの研究に役立てることを目的とする。
 会話分析とは、ガーフィンケルとサックスに由来するエスノメソドロジーを基盤とし、人びとの相互行為の連鎖的・順序的な社会の秩序の成り立ち方を探求していくものである。また、ビデオ・エスノグラフィーは、その理論を用いてビデオデータを分析する研究手法である。
 学外ではEMCA(エスノグラフィー・会話分析)の研究会が複数あり、データセッションが盛んに行われているが、学内では開催されていない。会話分析、ビデオ・エスノグラフィーは分野を選ばない研究方法であるため、学際的に研究を行う院生に受け入れやすく、各人の研究の一役なることができるものである。
 本年度は、ビデオ・エスノグラフィー、会話分析の手法について、文献購読や学外講師を招いた学習会を行うこととして学習を深め、研究手法を習得していくことを目指す。そして、来年度はそれらの研究手法で得たデータをデータセッションし、研究発表の開催を企画したと考えている.

活動内容

 第1回研究会を2018年7月29日(日曜日)9:00~12:00で、キャンパスプラザ京都、第2会議室で行った。
内容:デイヴィッド・フランシス/スティーヴン・へスター(2014)『エスノメソドロジーへの招待 言語・社会・相互行為』ナカニシヤ出版の本を用いた学習をしました。第1章から第3章までを今回の対象としました。

  • 第1回研究会
  • 日時:2018年7月29日(日曜日)9:00~12:00
    場所:キャンパスプラザ京都 第2会議室
    内容:デイヴィッド・フランシス/スティーヴン・へスター(2014)『エスノメソドロジーへの招待 言語・社会・相互行為』ナカニシヤ出版の本を用いた学習をします。第1章から第3章までを今回の対象としますが、前田泰樹・水川喜文・岡田光弘(2012)『エスノメソドロジー 人びとの実践から学ぶ』新曜社を参考にするととても学習の幅が広がると思います。

    お問い合わせ:公共領域5回生 松浦智恵美(プロジェクト委員長)
    Email: chiemi.cat■nifty.com(■を@にかえてください)
    (予約は必要ありません。)

成果及び今後の課題

 エスノメソドロジストで神戸市看護大学の准教授の樫田美雄先生にご参加いただき、助言をもらいながら第1章(社会的相互行為、言語、社会)、第2章(エスノメソドロジーをする)、第3章(エスノメソドロジ-と自己省察)の内容に沿って学び、各人が持ち寄った自分の研究内容についても討議を深めました。また、前田泰樹・水川良文・岡田光弘編(2007)『エスノメソドロジ- 人びとの実践から学ぶ』新曜社も参考にしながら読み解いていきました。

構成メンバー

松浦智恵美
伊東美智子
中田朋子
平田恭子
土元哲平

第1回研究会参加メンバー:
飯田奈美子
樫田美雄
松浦智恵美

2018年度先端総合学術研究科 オープン交流会

オープン交流会チラシ画像

2018年度先端総合学術研究科 オープン交流会では、第一線の研究者として活躍する先端研の修了生たちからご自身の現在の研究の状況について、お話しいただきます。どなたのご参加も歓迎いたします。「研究の先端にふれる、自分の未来がみえる。」

日時・場所

  • 2017年7月22日(日) 17:30~18:30
  • 衣笠キャンパス創思館カンファレンスルーム

講演スケジュール(予定)

  • 17:30-  講師 安部 彰氏 (公共領域:2008年3月修了)
          (三重県立看護大学 看護学部 准教授)
        「領域横断的な研究会をベースとした研究活動と
         一哲学・思想系研究者における流浪のキャリアパスについて」
  • 18:00-  講師 小出 治都子氏 (表象領域:2016年3月修了)
       (大阪樟蔭女子大学 学芸学部化粧ファッション学科 専任講師)
        「大学で化粧を教えるということ」
  • 18:30- 懇親会