2014年度:服飾文化研究会

院生代表者

  • 古田 賢

教員責任者

  • 千葉 雅也

企画目的・実施計画

本研究会は服飾(ファッション・民族衣装・コスチュームなど)を表象文化の観点から研究することを目的としている。構成員の研究領域は服飾研究のみならず、ゲーム、スポーツなど多岐にわたっており、服飾について多角的な検討が可能となる。また、服飾文化を研究テーマにしているメンバーも服飾以外の知見を得ることができ、構成員各自の研究にも成果がフィードバックされることが期待できる。これらの研究会活動によって表象文化研究に対して服飾という視点から貢献ができる。加えて、構成員の半分以上が1回生であり、様々な学問分野に授業以外で触れることができる利点もあるという理由から企画した。
研究会活動は月に1回のペースで計10数回行う。構成員の研究関心に沿った研究発表を行い、ディスカッションを通じてメンバーの知見を高め、自身の研究分野とファッションを結び付けたテーマを設定する。最終的には2015年2月頃に研究報告発表会を開催し、学内および学外から参加者を募り、各自が研究成果を公表することを目標とした。

活動内容

初回はアクロス編集室『ストリートファッション 1945-1995―若者スタイルの50年史―』(1995)、城一夫・渡辺直樹『日本のファッション―明治・大正・昭和・平成―』(2007)、渡辺明日香『ストリートファッション論―日本のファッションの可能性を考える―』(2011)などを用いて日本の服飾文化を紹介した。次に各自の関心を探るため、代表者以外のメンバーが発表を行い、その発表内容を考慮して代表者は研究会活動を行うにあたり、ゲームやスポーツなどとファッションを関係付けたテーマを毎回設定してディスカッションを行った。目標としていた年度末の研究会発表では、外部からの参加者も招き、先端研内で行った。

研究会発表:「服飾文化×野球×ゲーム―方法論の模索と展開―」
日時:2015年2月5日(木)14:00~17:00
場所:創思館401・402
コメンテーター:千葉 雅也
古田 賢「日本におけるコスプレ受容の拡大―1990年代を中心に考察―」
根岸 貴哉「ユニフォームの機能と制約」
枝木 妙子「型友禅における野球柄」
ショウ ガン「デジタルゲームに含まれるファッション的要素」
シン ジュヒョン「現実のファッションを装うゲームのキャラクター―リアルからゲーム、ゲームからリアル―」

成果及び今後の課題

研究会活動についてはディスカッションや研究会発表、また、そのリハーサルを含め、今年度は10回以上行うことができた。研究会発表については、各自のテーマに他メンバーの研究領域からの知見を加えることができ、研究会の企画段階から想定していた「服飾について多角的な検討」を行うことができた。本研究会は来年度の継続も考えており、次回の研究会発表は規模を拡大し、今回以上に参加者を募りたい。
今後の課題として、今年度はディスカッションを中心としたため、研究会発表の準備にあてる時間が少なかったため、継続した場合は研究会発表に向けての発表を中心に行いたい。

2014年度:美術史学的キュレーション研究

院生代表者

  • 鹿島 萌子

教員責任者

  • 竹中 悠美

企画目的・実施計画

本プロジェクトは美術史に関する文献の講読を通して先行研究をマッピングすることで、研究に必要となる基礎的・理論的知識を身につけることを目的としたものである。プロジェクトメンバーの専門分野は多岐にわたるが、共通して知識を必要とする分野に芸術学・美術史がある。しかし、これまで各自で自身の研究を進めてきたため、土台となる基礎的知識にバラつきがみられ、各研究分野への深い理解が困難だという問題点があった。そこで本プロジェクトにおいて基礎的・理論的知識に基づく共通理解を身につけることで、参加者の研究分野を互いに理解し、活発な議論を行うことを目標とした。本プロジェクトは、芸術学の基礎的な知識を得る場をつくることに意義を持つものであった。
 研究会の内容は二つに分けられる。一つは、メンバーによる報告を中心とした研究会の開催である。所属メンバーは美術館でのインターンシップや自主企画展に携わっている。そこで各メンバーの実践の報告をもとに、これまでの美術界の動向や現在の芸術学等における批判・問題点を立体的にとらえることを目指した。もう一つは、美術館の展覧会への見学会の開催である。実際に展示を見ることで、展示における作品の意味や社会性・政治性、あるいは展覧会のキュレーション方法について考える機会を得た。以上を通じ参加者は自身の見識を深め、各々の研究の深化・発展に繋げていくことを行った。

活動内容

■研究会
◆第1回研究会
日時:10月7日(火)場所:創思館4階 412号室
報告:高見澤なごみ
「国立国際美術館・インターンシップ報告―「ノスタルジー&ファンタジー 現代美術の想像力とその源泉」展を中心に―」
◆第2回研究会
日時:10月14日 場所:創思館4階 412号室
報告:古田賢「伝統工芸の展示考案―展示における「伝統工芸」と職人が語る「伝統工芸」―」
◆第3回
日時:10月28日 場所:創思館412
報告:枝木妙子「京都国立近代美術館学習支援事業「美術館の放課後」」
◆第4回研究会
日時:2015年1月13日 場所:創思館4階 412号室
報告:永井彩子(文学研究科文化情報学専修)「展示と演劇―近年の動向から―」
◆第5回研究会
日時:2015年2月27日 場所:創思館4階 412号室
報告:高見澤 なごみ「絵画作品のキャプションについて―大塚国際美術館を中心に―」
永井 彩子「複製技術の展示について」
枝木 妙子「ジャポニスムを取り扱った展示について」
古田 賢「「デュフィ展」の服の展示について―画家デュフィとファッション・デザイナーポワレの関係―」

■美術展見学会
◆第1回見学会
日時:10月25日
見学地:京都国立近代美術館「ホイッスラー展」、京都市美術館「ボストン美術館展」、記念講演会「ニューイングランドの港町と日本趣味―ボストン美術館の東洋美術収集はジャポニスムといかに交わるか-」(稲賀繁美氏)
◆第2回見学会
日時:11月30日
見学地:名古屋ボストン美術館「美術する身体-ピカソ、マティス、ウォーホル」展、名古屋市美術館「ゴー・ビトウイーンズ:こどもを通して見る世界」展、愛知県美術館「デュフィ展」
◆第3回見学会
日時:2015年1月18日
見学地:大塚国際美術館

成果及び今後の課題

本研究会は当初美術史の基礎的論文の講読を中心に行う予定であった。しかし、参加メンバーの多くがインターンシップ等で美術館・美術展に携わっていたことから、文献講読ではなく実践報告へと変更し、先行研究の知見を踏まえたうえで、各メンバーの立場から見えてくる美術展あるいは美術館の実践のありようについて報告した。また見学する美術展に関しても当初は近畿一円の美術展を予定していたが、愛知県・徳島県などの美術館へと変更した。通常容易にはいけない美術館の展覧会を見に行くことで、関西県下の美術展からは見えてこないキュレーションの方法や普及活動について考える機会とした。
その結果、大きく二つの成果を得ることができた。一つは、インターン等のメンバーの経験を共有したうえで、複眼的な思考のもとディスカッションを行うことができたことである。特に最後の研究会では、同一の展覧会を鑑賞しているにも関わらず注目するポイントが異なったことが如実に現れる結果となった。このことは、今後メンバーがキュレーションを手掛ける際に活かされるであろう。他研究科院生の参加があったことも、これまで出てこなかった新しい視点からの報告・意見が聞け、ディスカッションの幅を広げる結果となった。もう一つは、実際に展覧会に足を運んだことは、展示方法の考え方から来場者への配慮、またギャラリートークの工夫等を考える機会となった。メンバーのなかには今年度展覧会運営を行った者もおり、その際の展示デザインやトークの方法に活かされる結果となった。
今年度の研究会を通して得られた知見を、各メンバーの論文等に活かしていくことが今後の課題である。

構成メンバー

鹿島 萌子(表象領域・2008年度入学)
古田 賢(表象領域・2014年度入学)
枝木 妙子(表象領域・2013年度入学)
髙見澤 なごみ(表象領域・2014年度入学)

2014年度:生命倫理研究会

院生代表者

  • 住田 安希子

教員責任者

  • 小泉 義之

企画目的・実施計画

 本研究会は、人の生命(生死)をめぐる問題に関する先行研究を取り上げ、倫理的観点から検討することを目的としている。研究活動をはじめて7年目になった今年度は、学会発表やジャーナルへの投稿を目標にし、各々の研究を進捗させる一つの拠点として研究会を位置づけ活動を行なっていったとともに、博論執筆中のメンバーの研究発表を合わせて積極的に実施した。こうした他者との議論を通じて、新たな方法論が展開されることも考えられる。ここに、本研究会の存在意義があるといえよう。 

活動内容

◆日時、場所:2014年8月25日、14:30-17:30、学而館202
内容:鍾宜錚「台湾における『終末期退院』の慣行から捉えた治療中止の法と倫理」
西沢いづみ「住民との医療実践に取り組んだ医療者たちの役割?―京都・白峯診療所設立から堀川病院の初期活動までを対象に」
小西真理子「ケアの倫理に内在する自立主義―共依存概念を媒介にして―」
◆日時、場所:2014年10月20日、12:00-16:30、アカデメイア21、3階会議室
内容:鍾宜錚「台湾における終末期医療の議論と『自然死』の法制化?―終末期退院の慣行から安寧緩和医療法へ」
利光惠子「戦後日本における障害者への強制不妊手術に関する研究」
由井秀樹「日本における不妊医療研究の系譜」
小門穂「生殖補助医療規制の構築における『子どもを持ちたいという欲望』」
◆日時、場所:2015年3月26日、14:00-18:00、学而館202
内容:坂井めぐみ「戦中・戦後の日本における脊髄損傷の医療史」
篠原真紀子「『障害児』担当教師が実践した『私の教育課程』から見えてくる一人一人と集団形成―オリジナル作成の『教育課程表』と実践実感を綴った『私の教育方針』より―」
安田智博「イリイチの『脱学校の社会』について」

年度総括

 今年度は計3回の研究会を行なった。その内容は主に各自の研究の進捗状況を発表し、議論し、その後の学会発表や論文執筆に有用な視座が与えられた。研究会で他者の発表を聞くことで、参加者も刺激を得ることができた。
 今後も引き続き参加者が相互に刺激を与え合い、各々の研究を進捗させる一つの拠点として研究会を位置づけていきたい。

構成メンバー

住田安希子(代表者)
鍾宜錚
徳山貴子
馬場久理子
西沢いづみ
坂井めぐみ
伊藤岳史
※本研究科院生のみ記載 

2014年度:精神分析研究会

院生代表者

  • 北村 隆人

教員責任者

  • 千葉 雅也

企画目的・実施計画

本研究会は、フロイトやその他の精神分析学者の理論解釈と、その解釈を通じてメンバーの研究をさらに深めることを目的としている。研究会は、精神分析という学問において共通関心をもっているが、領域、専門分野および研究テーマは多様なメンバーで構成されている。研究会メンバーの多様な視点を通じて、様々な観点(精神分析の専門家、現代の社会学、哲学、文学)から精神分析における興味関心・問題意識を深めたり共有したりすることができる。
2014年度は二か月に一度のペースで研究会を開催する。活動は大きく分けて二部からなり、第一部ではフロイトの翻訳版テクストの講読を行い、第二部ではメンバーの学術的関心に即したフロイト以降の精神分析学者(フェレンツィ、アーブラハムなど)のテクストの講読および報告を行う。各テクストに精神分析の専門家による解説が行われ、テクストの講読および関連する研究報告を行う。また、精神分析に関係する他の研究会にも参加し、それに関する議論・意見交換も行う。

活動内容

◆第9回研究会
4月15日(火) 13時~ @生命部屋
『フロイト全集 17巻』
論文「集団心理学と自我分析」
ⅠⅡⅢ:北村隆人
ⅣⅤⅥ:馬場久理子

◆第10回研究会
6月10日(火) 13時~ @生命部屋
『フロイト全集 17巻』
論文「集団心理学と自我分析」
ⅦⅧⅨⅩ:小西真理子

『フロイト全集 14巻』
論文「喪とメランコリー」:馬場久理子

◆第11回研究会
9月2日(火) 13時~ @生命部屋
フェレンツィ『精神分析への最後の貢献』
フェレンツィ解説:北村隆人
論文「大人と子どもの間のことばの混乱」:小西真理子
論文「精神分析における積極技法のさらなる拡張」:馬場久理子

◆第12回研究会
11月18日(火) 15時30分~ @生命部屋
『アーブラハム論文集』
アーブラハム解説:北村隆人
論文「校門性格の理論のための補遺」:上尾真道

◆第13回研究会
1月20日(火) 15時30分~ @生命部屋
『アーブラハム論文集』
論文「心的障害の精神分析に基づくリビドー発達史試論」
前半(pp19-60):馬場久理子
後半(pp60-97):小西真理子

◆第14回研究会
3月17日(火) 15:30~  @生命部屋
メラニー・クライン解説:北村隆人
「精神分析と倫理」研究会概要:上尾真道

成果及び今後の課題

今年度は二か月に一度のペースで研究会を開催し、フロイトの著作(初期)の読解およびフロイト以降の精神分析理論に関する個人発表を中心として活動してきた。テクストはメンバーの学術的関心に即したものおよび各精神分析家の主要論文を取り上げた。一年間の活動を通じてメンバーが精神分析理論における基礎知識を習得したのちに、フロイト以降の精神分析の知識と理解を発展させ、個人研究にさらなる還元をすることができた。
今年度はメンバーの学術的関心に即した精神分析理論の著作を取り扱ってきたが、来年度はメンバーの個人研究に関連するより多くの精神分析学者の理論を取り上げ、精神分析の知識をより体系的に習得できる活動を行っていきたい。

構成メンバー

北村 隆人  公共領域 5回・2012年度入学
馬場 久理子 生命領域 5回・2010年度入学

2014年度:芸術経験と作品存在の哲学的解釈学研究

院生代表者

  • 山口 隆太郎

教員責任者

  • 竹中 悠美

企画目的・実施計画

本プロジェクトの目的は、ガダマー『真理と方法』の講読を通して、芸術経験や作品について論ずる際の解釈学的方法論を理解することであった。ガダマーの解釈学は20世紀ドイツにおける主要な芸術哲学であり、様々な芸術実践を例に作品の存在論を展開している。彼の解釈学的方法を理解することにより、構成員各自がそれぞれ研究対象にしている諸芸術に応用して、各自の研究を発展させることができると考えた。
本プロジェクトでは、昨年度に引き続き、講師として大阪歯科大学の石黒義昭先生を招聘して、助言を得ながらHans-Georg Gadamer; Wahrheit und Methode: Grundz?ge einer philosophischen Hermeneutik, J.C.B. Mohr, 1960(『真理と方法Ⅰ』轡田収他訳、法政大学出版局、1986)を原文に基づいて読解し、理論的背景の把握および主要な概念を理解することを目指した。また、構成員各自の研究課題にそった研究発表を行うことも予定した。

活動内容

・第一回研究会
日時:2014年7月19日(土)14時00分から18時00分
場所:朱雀キャンパス312号室
内容:石黒先生を招聘して、邦訳145頁から154頁を輪読し、関連する論点を議論した。
・第二回研究会
日時:2014年10月26日(日)14時00分から18時00分
場所:朱雀キャンパス313号室
内容:石黒先生を招聘して、邦訳154頁から166頁を輪読し、関連する論点を議論した。
・第三回研究会
日時:2014年12月8日(月)17時30分から20時30分
場所:衣笠キャンパス 創思館406号室
内容:これまでの講読箇所および関連するテーマについて議論した。鹿島がこれまでの要点について、高見澤が重要概念である「ミメーシス」について、報告した。根岸貴哉(表象領域)が「シラーの「遊戯」論」と題した報告を、焦岩(表象領域)がホイジンガの遊戯論を紹介し、ガダマーの「遊び」概念との比較がなされた。山口はガダマーが例示する演劇に関連して、「ギリシア悲劇からオペラへ」と題した報告を行った。
・第四回研究会
日時:2014年12月14日(日)14時00分から18時00分
場所:朱雀キャンパス312教室
内容:石黒先生を招聘して、邦訳166頁から175頁を輪読し、関連する論点を議論した。
・第五回研究会
日時:2015年2月16日(月)14時00分から18時00分
場所:朱雀キャンパス312教室
内容:石黒先生を招聘して、2月21日の研究会に向け、山口の発表草稿「アルフレッド・シュッツの音楽論における音楽経験――音楽作品・時間・リズム」を検討した。
・第六回研究会(文芸学研究会第57回研究発表会との共催)
日時:2015年2月21日(土)13時30分から18時00分
場所:朱雀キャンパス304教室
内容:山口「アルフレッド・シュッツの音楽論における音楽経験――音楽作品・時間・リズム」、里中俊介(大阪大学)「プラトン「詩人追放論」における快の問題」、竹中悠美「1930年代アメリカの災害表象における文学的救済と写真的呵責」の各発表が行われた。

成果及び今後の課題

本プロジェクトの成果として次の二点が挙げられる。第一に、ガダマー解釈学における基礎的な考察箇所を講読し、①「遊びSpiel」概念から芸術経験への橋渡しとして「観衆」が必要であること、②芸術作品とその経験という二分法ではなく、経験を媒介に浮かび上がってくる作品存在を考察すること、これらがガダマーの根底となる立場であることが確認できた。これらのことは、ガダマーが例示した演劇や音楽のみならず造形芸術においても重要な点であると思われるし、その点を随時ディスカッションすることができた。第二の成果として、講読で得た知見と関連するテーマを第三回および第六回研究会で議論することができたことが挙げられる。特に第三回研究会では、研究会構成メンバー以外の院生も参加し、「遊び」概念の広がりについて考える機会となった。
丁寧な読解と活発な議論が行われた反面、講読のスピードが遅かった点は反省すべきであろう。だからといって、やみくもに速く読むことが良いとは思われない。今年度の反省をふまえつつも、これまでの長所を無くさずに、解釈学の核心に迫るべく講読を続けていきたい。

構成メンバー

山 口 隆太郎(表象領域・2013年度入学・代表者)
鹿 島 萌 子(表象領域・2008年度入学)
川 﨑 寧 生(表象領域・2008年度入学)
角 田 あさな(表象領域・2008年度入学)
高見澤 なごみ(表象領域・2013年度入学)

2014年度:フィクションとリアルにおけるテクノロジー研究会

院生代表者

  • 荒木 慎太郎

教員責任者

  • 吉田 寛

企画目的・実施計画

本研究会の目的は映画・マンガ・アニメなど様々な作品と現実世界に存在するフィクションに着目し、その技術や役割に注目し比較検討することにある。映画中に見られる未来の技術の「ハイテクノロジー」と、現在の現実世界・映画中の技術における「ハイテクノロジー」とは大きく異なる。また、映画中に登場したデバイスの中には、バック・トゥー・ザ・フューチャーに登場したコンピュータに接続可能なメガネの様に現在のGoogle GlassやOculus Riftの様な技術の前身の技術と言えるほど酷似しているものも存在する。各時代、様々な媒体のフィクションに登場する技術を比較検討し、その特徴・傾向に関する理解を深めながら「フィクションとテクノロジー」の様々な相互関係を考える。

活動内容

第1回研究会:2014年6月27日
東京ビッグサイトで行われた商業展示会「3D&バーチャルリアリティ展」に参加し、現在の最新技術に対する見識を深め、情報収集を行った。

第2回研究会:2014年7月2日
 「3D&バーチャルリアリティ展」で収集した専門技術を分類し、リストを作成。今後の活動方針の検討を行った。

第3回研究会:2014年9月3日
リアルとフィクションにおけるテクノロジーを比較するにあたり、80年代、90年代、00年代、に製作されたSF映画作品の「作中年代」「作品の内容」を調べ、リストを作成。今後の方針についての協議を行った。

第4回研究会:2014年10月15日
80年代、90年代、00年代に製作されたSF映画作品のジャンル、内容の分類を分担して行った。
第5回研究会:2015年3月
作中年代が2030年±10年の作品、アンドロイドやロボットなどのハイテクノロジーが描かれている作品を抽出し比較検討を行った。

成果及び今後の課題

本年度は研究会の立ち上げ年度ということで、各メンバーの興味関心を話し合い、研究会としての方針を固め、映画などのフィクションに見られるテクノロジーと現実世界における技術や理論を比較し、その差異や共通項を見出すこととした。3D&バーチャルリアリティ展に参加し、現実の技術力を確認し、1980年代から2000年代までの映画中に見られるテクノロジー描写をまとめ、それらと現実の技術を比較検討した。
今後は引き続き商業展示会に参加し、現実の技術の動向を追いながら、さらに幅広い検討を行いたいと考えている。また、本年度が研究会の立ち上げ年度ということで、メンバーとの連絡や連携において不備があった。次年度は今年度の反省をふまえた上で計画的に研究会を運営していきたい。

構成メンバー

荒木 慎太郎   先端総合学術研究科 表象領域
伊藤 京平    先端総合学術研究科 表象領域
伊藤 岳史    先端総合学術研究科 生命領域
モリ・カイネイ  先端総合学術研究科 共生領域

2014年度:ビデオゲーム文化研究会

院生代表者

  • 彭 莱

教員責任者

  • 吉田 寛

企画目的・実施計画

本研究会は、ビデオゲームをはじめとするコンテンツ分野に関する歴史・変遷・現状を巡って、特にグローバルな視点から、既存のゲームスタディーズや視覚文化に対する理解を深めながら、将来性を検討することを目的としたものである。本研究会においては、個々分野の分析だけではなく、多数のコンテンツを横断的に概括し、今後のビデオゲームや視覚文化に関する研究の方向と課題の提出を試みる。また、申請者たちはこの研究会を媒介として、各分野に関心を持つメンバーの交流・支援のためのネットワークを構築することも目的として努めてきた。
各研究会では、他研究科や他大学の院生、学生たちも含めておよそ月一回の頻度で研究会を開催し、他研究科や他大学院の院生たち含めて幅広い見地から研究を深めていった。主な内容として、ゲームスタディーズ関連文献、特に今年度の研究会ではゲームスタディーズをこれから学んでいく参加者が多かったため、より基礎的なゲームスタディーズ、ゲームデザイン論の文献である、Katie Salen Tekinbaş, Eric Zimmerman; Rules of Play: Game Design Fundamentals: Massachusetts. The MIT Press, 2003.(『ルールズ・オブ・プレイ-ゲームデザインの基礎-上・下』(山本 貴光訳,ソフトバンククリエイティブ,上巻2011,下巻2013)を輪読、重要な章を要約して発表した。必要に応じて、原著や英語文献にも目を通した。輪読を進めつつ各研究分野に当てはめて具体的に考えることで、参加者の理解度を高めるとともに積極的に発言を行う事に勤めた。

活動内容

・第1回研究会 
日時:2014年7月17日(木)16時30分~19時00分
場所:創思館409号室
内容:初回では『ルールズ・オブ・プレイ』において特に参照される、「第7章 ゲームを定義する」(邦訳上巻収録)を中心に読み進めた。邦訳版と原著との翻訳のニュアンスの違いによる文章の読み方に気を付けて読み進めたほか、著者のジマーマンによるゲームの定義についての記述を読み進める中で、「ゲーム」と「遊び」との関係をどのように考えるべきか、「ゲーミフィケーション」といった、現実、即ち人工的でない空間に影響を与える遊び、ゲームはどのように定義すればよいかなどについて、それぞれが意見を出し合い、活発に議論を行う事が出来た。

・第2回研究会 
日時:2014年7月30日(木)13時00分~16時00分
場所:創思館411
内容:第2回目には本研究会のメンバーに加え、他大学の学生も参加した。参加者の提案により、同じくゲーム研究において参照され、また遊戯文化研究においても多分に関わるものである、「第9章 魔法円」(邦訳上巻収録)を中心に輪読した。この章における議論の原点である『ホモ・ルーデンス』(ヨハン・ホイジンガ原著,高橋英夫訳,中央公論新社 ,1973)も参照しながら読み進めつつ、魔法円という、遊びの始まりと終わりに関わる事について議論していく中で、魔法円という概念によるゲーム空間の構造に関する詳細及び、その理論を使う事の限界について理解することが出来た。

・第3回研究会 
日時:2014年10月27日(月)10時30分~13時00分
場所:創思館411号室
内容:参加者の提案により、1~2回で読み進めた内容を改めてまとめなおしたものと言える「第22章 ゲームを定義する」(邦訳下巻収録)の章を中心に読み進めた。本文中に依拠していたロジェ・カイヨワの『遊びと人間』(多田道太郎、塚崎幹夫訳、講談社、1990)の遊びの四分類の定義を参照しつつ理解を深めていった。その中で、「ゲーム」と「遊び」という言葉が持つ意味と、その定義がどのように今まで行われてきたのか、実際に我々はどのように扱えばいいのか、という問題と、「シリアスゲーム」のような教育にゲームを取り扱うといった、現実世界における「ゲーム」の利用は「遊び」と言えるのかどうかなど、「ゲーム」と「遊び」という言葉が持つ諸問題について活発に議論を深めることができた。

・第4回研究会 
日時:2014年11月25日(火)13時00分~16時00分
場所:創思館406号室
内容:参加者の提案により、今までの遊戯論、ゲームデザイン論の整理、分析が多い『ルールズ・オブ・プレイ』の中で、独自の主張を特に発信し、現代のゲームに関する言及が多いと思われる「第14章 創発システムとしてのゲーム」(邦訳上巻収録)の部分を中心に読み進めた。結果として、ジマーマンが提示した、新しいゲームやシステムが作られる中で生まれる、遊びの要素の「emergence(邦訳では創発)」に関する記述について理解を深めた。それを踏まえ、ビデオゲームにおける「遊び」の要素が如何に、どこで生まれるのか、また最終的にデジタルゲームとアナログゲームにおける創発の違いなど、ゲーム研究における、特にデジタルゲームに独自に存在するものを中心とした議論を深める事が出来た。

成果及び今後の課題

本研究会では特に原著を中心とした内容把握とともに、ゲーム研究における基礎部分を理解するため、詳細に章を要約し、またゲーム研究の前提となる遊戯論の基本文献も参照して読んでいく事を重視した。参加者が特に重視したい章を中心的に取り上げていく事で、参加者が活発に発言でき、よりゲーム研究についての理解を深める事が出来た。
当初は基本文献の中で『ルールズ・オブ・プレイ』だけではなく、様々な英語文献も読み進めて理解を進める事を予定していたが、結果としては『ルールズ・オブ・プレイ』の読解のみに留まってしまい、他の文献を読み進められなかったことが反省点に挙げられる。これからゲーム研究を進めていく参加者が、ゲーム研究の基礎を整理し、共通の理解を得た上で活発な議論を行えた事は本研究会の成果であると考えられる。
 今後もこのような研究会を行い、参加者間におけるゲーム研究に関する理解を深めつつ、これについてより議論を行う場を作る事を考えている。また、ただ読み進め、議論を進めるだけではなく、研究会での内容を踏まえた発表や、論文作成へと発展させていきたい。

構成メンバー

ホウ ライ(表象領域・2010年度入学・代表者)
リョウ ウキ (表象領域・2012年度入学・研究分担者)
川崎 寧生 (表象領域・2008年度入学)
シン ジュヒョン (表象領域・2014年度入学)
ショウ ガン (表象領域・2014年度入学)

2014年度:ドイツ語文献購読研究会

院生代表者

  • 奥坊 由起子

教員責任者

  • 吉田 寛

企画目的・実施計画

 本研究会は、前年度まで行ってきたドイツ語文献講読研究会を継承し発展させるものであり、ドイツ語文献の読解力のさらなる向上を目指すことを目的として企画された。
 実施計画は1年を通して隔週で研究会を開催することを目標とし、前期にG. AdlerのHandbuch der MusikgeschichteとF. RuppertのTrauma, Angst und Liebeの講読を行い、後期にはドイツ刑法の文献を講読する計画をたてていた。

活動内容

 今年度の研究会開催は、おおむね計画通り進めることができた。今年度に用いた主要テキストにG. AdlerのHandbuch der Musikgeschichteがあり、その精読を通じてドイツ語論文の読解力を鍛えると同時に、さらに接続法や比喩が多用される文学テキストにも慣れることを目指して、F. KafkaのBetrachtungも並行して講読を進めた。

成果及び今後の課題

 本研究会は単にドイツ語テキストを読むだけではなく、そこで培った語学力を活かした論文の執筆・発信を最終的な目標として掲げてはいるものの、今年度は残念ながら研究会での成果として挙げられるような論文を準備するまでには至らなかった。それは今後の課題とし、さらに成果の向上に励みたい。

構成メンバー

モリカイネイ  共生領域・2009年度入学
奥坊由起子  表象領域・2012年度入学
番匠健一  生命領域・2005年度入学
角田あさな  表象領域・2009年度入学

千葉雅也:2014年度業績一覧

著書

・河出書房新社編『ずるずる、ラーメン』、千葉雅也「タナトスのラーメン」、82-85頁、河出書房新社、2014年6月。
・千葉雅也『別のしかたで―ツイッター哲学』、河出書房新社、2014年7月。

論文

・千葉雅也「言語、形骸、倒錯―松浦寿輝『明治の表象空間』について」、『新潮』第111巻9号、226-230頁、2014年9月。

その他の出版物

・(被取材)千葉雅也「わかりやすさを捨てる」、『AERA』、第1443号、2014年3月。
・(討議)國分功一郎・佐藤嘉幸・千葉雅也・堀千晶「『ドゥルーズの哲学原理』と『動きすぎてはいけない』」、『表象』第8号、102-140頁、2014年4月。
・(批評)千葉雅也「タナトスのラーメン―きじょっぱいということ」、『群像』第69巻4号、122-123頁、2014年4月。
・(書評)千葉雅也「ナタリー・サルトゥー=ラジュ『借りの哲学』」、共同通信、2014年4月。
・(被取材)千葉雅也「私が大学生だったころ」、『代ゼミジャーナル』、第627号、2014年4月。
・(批評)千葉雅也「批判から遠く離れて―2010年代のツイッター」、『一冊の本』、第19巻6号、43-45頁、2014年6月。
・(対談)千葉雅也・福田和也「文壇アウトローズの世相放談「これでいいのだ!」、『SPA!』、第 63巻22号、140-143頁、2014年7月。
・(対談)千葉雅也・福田和也「文壇アウトローズの世相放談「これでいいのだ!」」、『SPA!』、第63巻24号、128-131頁、2014年7月。
・(被取材)千葉雅也「著者に会いたい:『別のしかたで―ツイッター哲学』」、『朝日新聞』、2014年7月27日号、2014年7月。
・(書評)千葉雅也「ティム・インゴルド『ラインズ―線の文化史』」、『日本経済新聞』、2014年7月13日号、2014年7月。
・(批評)千葉雅也「イケメンであるとされるということ」、『ユリイカ』、 第46巻10号、8-9頁、2014年7月。
・(討議)柴田英里・千葉雅也・星野太「イケメノロジーのハードコア」、『ユリイカ』、第46巻10号、10-25頁、2014年7月。
・(聞き手)飯伏幸太へのインタビュー(聞き手:千葉雅也)「あらゆるところにプロレスを―路上に巻き起こるディアレクティケー」、『ユリイカ』、第46巻10号、232-237頁、2014年7月。
・(被取材)千葉雅也「この人のスケジュール表」、『週刊文春』第56巻33号、 68頁、2014年8月。
・(被取材)千葉雅也「著者来店:『別のしかたで―ツイッター哲学』」、『読売新聞』、2014年9月7日、2014年9月。
・(被取材)千葉雅也「年収400万円でも幸せに生きる方法とは?」、『SPA!』、第63巻32号、45頁、2014年9月。
・(被取材)千葉雅也、ブックガイド作成(特集:選択する勇気)、『anan』、第1924号、2014年10月。
・(被取材)千葉雅也「スルーする力」、『朝日新聞』、2014年10月7日、2014年10月。
・(被取材)千葉雅也「哲学者の夢」、『BRUTUS』、第36巻2号、72頁、 2015年1月。
・(被取材)蘆田裕史・千葉雅也「均質化するファッション」、『朝日新聞』東京版、2015年1月8日夕刊、2015年1月。
・(インタビュー)千葉雅也(聞き手:岡嶋隆佑)「思弁的実在論と新しい唯物論」、『現代思想』、第43巻1号、70-88頁、2015年1月。
・(被取材)千葉雅也「イケメンブームで男性は「見られる者」になった」、『PRESIDENT』、第53巻1号、97頁、2015年1月。
・(討議)墨谷渉・千葉雅也・羽田圭介「後ろ暗さ」のエコノミー―超管理社会とマゾヒズムをめぐって」、『早稲田文学』、第10号、33-40頁、2015年2月。

学会発表

・Masaya Chiba, “Desert Island and “Friday” : An Approach to the Problem of Alterity in Deleuze,” The 2nd International Deleuze Studies in Asia Conference, Osaka University, Osaka, 8, Jun, 2014.
・千葉雅也「強度・空間・時間」、第37回日本精神病理学会シンポジウム「強度の精神病理」、東京藝術大学・上野(東京)、2014年10月5日。

講演・対談など

・(討議)東浩紀・小泉義之・千葉雅也「サイコパスの哲学へ―欲望と暴力について」、於:ゲンロンカフェ、2014年4月4日。
・(講演)千葉雅也「ポスト構造主義以後」の観点から情報社会を考察する」、NTTコミュニケーション科学基礎研究所オープンハウス2014、於:NTTコミュニケーション科学基礎研究所(京都)、2014年6月5日。
・(講演)千葉雅也「近代日本語における倒錯の問題」、岡田温司ゼミ、於:京都大学・吉田(京都)、2014年7月31日。
・(講演)千葉雅也「動きすぎてはいけない―ドゥルーズ哲学案内」、於:朝日カルチャーセンター京都、2014年9月6日。
・(討議)海猫沢めろん、斎藤哲也、鈴木謙介、千葉雅也、永田夏来、西森路代「別のしかたで弱いつながりを読み、ウェブ社会のゆくえを考える」、TBS RADIO 文化系トークラジオ Life・大阪府立大学まちライブラリー共催、於:大阪府立大学まちライブラリー(大阪)、2014年9月27日。
・(対談)江川隆男・千葉雅也「江川隆男『アンチ・モラリア―〈器官なき身体〉の哲学』」、ドゥルーズ科研合同研究会 ’14、グランフロント大阪、2014年11月30日。
・(講演)千葉雅也「文化現象としての思弁的実在論(序説)」、第18回新潟哲学思想セミナー、於:新潟大学、2015年1月23日。
・(講演)千葉雅也「意味をもちすぎない切断」、立命館大学大学院先端総合学術研究科主宰ワークショップ「踏みとどまる思考―『動きすぎてはいけない』を読む」(山口尚の発表「非意味の意味の可能性―『動きすぎてはいけない』への応答」への応答)、於:立命館大学・衣笠(京都)、2015年1月31日。
・(コメント)Sandra Laugierの講演「テレビドラマ」≪ Les series televisee ≫ に対して、第4回デジタル・ショック、於:アンスティチュ・フランセ東京、2015年3月17日。
・(コメント)Peter Hallwardの講演「ジル・ドゥルーズと政治」“Politics after Deleuze: Immanence and Transcendence Revisited” に対して、於:立命館大学・衣笠(京都)、2015年3月19日。

受賞

・表象文化論学会賞(第5回)、『動きすぎてはいけない』に対して。

学会活動

・表象文化論学会企画委員

その他の活動

・(審査員)TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD #4、於:東京都現代美術館、2014年5月31日。

竹中 悠美:2014年度業績一覧

話したこと(発表、その他)

・(コメント)第30回民族藝術学会創立30周年記念大会、2014年4月21日、於:国立民族学博物館
・(コメント)第1回「風景のイメージとその人類学的諸相」研究会 2014年6月20日、於:立命館大学修学館
・(コメント)同志社大学人文科学研究所 第18期第11研究6月例会、2014年6月21日、於:同志社大学
・(コメント)院生プロジェクト「芸術経験と作品存在の哲学的解釈学的研究」第1回研究会、2014年7月19日、於:立命館大学朱雀キャンパス312教室
・(コメント)第2回「風景のイメージとその人類学的諸相」研究例会 2014年9月17日、於:立命館大学アートリサーチセンター
・(コメント)第12回 評論を書くことを考えてみる会<写真を評論する>、2014年10月4日、於:GALLERY Ami-Kanoko
・(コメント)院生プロジェクト「美術史学的キュレーション研究」第1回研究会、2014年10月7日、於:立命館大学創思館
・(コメント)第65回美学会全国大会、2014年10月12日、於:九州大学
・(コメント)院生プロジェクト「美術史学的キュレーション研究」第2回研究会、2014年10月14日、於:立命館大学創思館
・(コメント)院生プロジェクト「美術史学的キュレーション研究」第3回研究会、2014年10月25日、於:国立京都近代美術館
・(コメント)院生プロジェクト「芸術経験と作品存在の哲学的解釈学的研究」第2回研究会、2014年10月26日、於:立命館大学朱雀キャンパス312教室
・(コメント)第3回「風景のイメージとその人類学的諸相」研究例会、2014年12月5日、 於: 立命館大学衣笠キャンパス学而館第1研究会室
・(コメント)院生プロジェクト「芸術経験と作品存在の哲学的解釈学的研究」第4回研究会、2014年12月14日、於:立命館大学朱雀キャンパス312教室
・(コメント)第4回「風景のイメージとその人類学的諸相」研究例会、2014年12月19日、 於: 立命館大学衣笠キャンパス学而館第3研究会室
・(コメント)同志社大学人文科学研究所 第18期第11研究12月例会、2014年12月27日、於:同志社大学
・(研究発表)「災害のランドスケープ ─1920-30年代の日本とアメリカ─」第5回「風景のイメージとその人類学的諸相」研究例会、2015年1月9日、 於: 立命館大学衣笠キャンパス学而館第2研究会室
・(コメント)院生プロジェクト「美術史学的キュレーション研究」第4回研究会、2015年1月13日、於: 立命館大学創思館412室
・(コメント)第6回「風景のイメージとその人類学的諸相」研究例会、2015年2月13日、 於: 立命館大学衣笠キャンパス志学館121教室
・(研究発表)「1930年代アメリカの災害表象における文学的救済と写真的呵責」文芸学研究会第57回研究発表会、2015年2月21日、於:立命館大学朱雀キャンパス304教室
・(コメント)院生プロジェクト「美術史学的キュレーション研究」第5回研究会、2015年2月27日、於: 立命館大学創思館412室
・(司会)シンポジウム 「ノマドとしてのイメージ ─ハンス・ベルティンク『イメージ人類学』再考」立命館国際言語文化研究所主催、2015年3月16日、於:立命館大学アート・リサーチセンター

学会活動・社会活動

・所属学会:美学会、 美術史学会、 日本アートマネジメント学会、 民族藝術学会、 American Society for Aesthetics(アメリカ美学会)、 International Association for Aesthetics(国際美学連盟)、College Art Association(アメリカ美術史学会)
・美学会機関誌『美学』外部査読委員

海外出張

・2014年8月11日~8月16日 ワシントンD.C.のアメリカ議会図書館のFarm Security Administration/Office of War Information Collectionとカリフォルニアのオークランド美術館のドロテア・ラング・アーカイヴの現地調査( 科研基盤研究(C)「ニューディール政策の写真プロジェクトにおける〈貧困〉と〈被災〉の表象」予算)