『シリアスゲームの社会的受容を問う 韓国の事例にみる「ゲーム」と「教育」の社会文化的研究』(福村出版)公開書評会

先端研修了生・シン・ジュヒョン著
『シリアスゲームの社会的受容を問う 韓国の事例にみる「ゲーム」と「教育」の社会文化的研究』(福村出版)の公開書評会

 

日時

2024年6月27日(木) 15時-17時15分

場所

キャンパスプラザ京都 6階1講義室

参加方法:参加費無料・事前申込不要

プログラム

15:00-15:05 趣旨説明

15:05-16:05 著者による発表

16:05-16:15 休憩

16:15-16:45 コメンテーターのコメント

16:45-17:15 全体ディスカッション

司会:立命館大学衣笠総合研究機構生存学研究所 特別招聘准教授・川端美季
コメンテーター:山梨大学名誉教授・香川知晶

主催:科研費獲得推進プログラム「障害のある学生・教員の教育および研究活動を支えるアクセシビリティ」
共催:立命館大学生存学研究所

著者経歴
シン・ジュヒョン
立命館大学大学院先端総合学術研究科修了。立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員。
専門はゲーム研究、地域研究。社会文化的観点から、シリアスゲーム、ゲームをプレイする「場」やインディーゲームについて研究している。科学技術融合振興財団 第10回FOST新人賞、日本デジタルゲーム学会 2021年度若手奨励賞受賞。

公聴会(2023年度)

2023年度秋学期博士学位審査(甲号)公聴会

以下のとおり公聴会を実施いたします。
なお、やむを得ぬ事情のあるときを除き、
先端総合学術研究科大学院生は全員参加を原則としています。

  • 【終了】学位審査申請者:髙木 美歩
    学位申請論文名:開かれる自閉――医者・心理学者・当事者のポリフォニー
    日時:1月9日(火)11:00-12:00
    場所:平井嘉一郎記念図書館カンファレンスルーム
    【主査】美馬 達哉 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】松本 卓也 准教授(京都大学大学院人間・環境学研究科)
    【副査】小泉 義之 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】ロート マーティン 准教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
  • 【終了】学位審査申請者:中西 京子
    学位申請論文名:訪問介護をめぐる看護政策の変遷と課題
    日時:1月9日(火)13:00-14:00
    場所:平井嘉一郎記念図書館カンファレンスルーム
    【主査】美馬 達哉 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】山下 麻衣 教授(同志社大学商学部)
    【副査】松原 洋子 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】後藤 基行 准教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
  • 【終了】学位審査申請者:塩野 麻子
    学位申請論文名:近代日本における結核管理——病原菌と人間との関係をめぐる歴史研究
    日時:1月9日(火)14:10-15:10
    場所:平井嘉一郎記念図書館カンファレンスルーム
    【主査】美馬 達哉 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】鈴木 晃仁 教授(東京大学大学院人文社会系研究科)
    【副査】松原 洋子 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】後藤 基行 准教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
  • 【終了】学位審査申請者:安田 智博
    学位申請論文名:分水嶺を歩む思想家イヴァン・イリイチ
    日時:1月10日(水)13:00-14:00
    場所:創思館401・402教室
    【主査】美馬 達哉 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】箱田 徹 准教授(天理大学人間学部)
    【副査】小泉 義之 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】ロート マーティン 准教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
  • 【終了】学位審査申請者:柳田 千尋
    学位申請論文名:退院援助に潜在する社会問題―地域完結型医療時代の医療ソーシャルワーカー―
    日時:1月11日(木)13:00-14:00
    場所:創思館カンファレンスルーム
    【主査】美馬 達哉 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】松嶋 健 准教授(広島大学大学院人間社会科学研究科)
    【副査】小川 さやか 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】小泉 義之 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
  • 【終了】学位審査申請者:平田 恭子
    学位申請論文名:視覚に障がいのある女性が子どもを妊り産み育てる経験
    日時:1月11日(木)15:00-16:00
    場所:創思館カンファレンスルーム
    【主査】美馬 達哉 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】土屋 葉 教授(愛知大学文学部)
    【副査】竹中 悠美 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】阿部 朋恒 准教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
  • 【終了】学位審査申請者:鹿島 萌子
    学位申請論文名:視覚障害者の美術鑑賞体験に関する考察:美術館における歴史的経緯と方法論の分析から
    日時:1月19日(金)16:00-17:00
    場所:創思館407・408教室
    【主査】竹中 悠美 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】服部 正 教授(甲南大学文学部)
    【副査】阿部 朋恒 准教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】後藤 基行 准教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
  • 【終了】学位審査申請者:橋本 真佐子
    学位申請論文名:同人雑誌『月映』の青年画家たち―生と死の分有による共同的創造―
    日時:1月19日(金)18:00-19:00
    場所:創思館407・408教室
    【主査】西 成彦 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】エリス 俊子 教授(名古屋外国語大学世界教養学部)
    【副査】小川 さやか 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】竹中 悠美 教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)Zoomによる同時配信も行います。
    ZoomのミーティングIDは、先端研のメーリングリストでお知らせします。

    ★ 公聴会発表者へ
    公聴会発表にあたっての留意事項です。

    ●発表時間は30分、質疑応答30分とする。
    ●A3判片面印刷(両面でも可)1枚以内 50部用意して持参のこと。
    ●レジュメのデジタルデータをメール(doku-ken@st.ritsumei.ac.jp)に添付して提出すること。
    ●発表用原稿またはメモはレジュメとは別に各人において用意すること。
    ●発表用に使用する機器類については事前に相談すること。
    ●2010年度よりmanaba+Rでの音声配信も先端研内で公開としていますが、
    なんらかの理由により公開しない場合はその旨届けること。

2023年度春学期博士学位審査(甲号)公聴会

以下のとおり公聴会を実施いたします。
なお、やむを得ぬ事情のあるときを除き、先端総合学術研究科大学院生は全員参加を原則としています。

  • 【終了】学位審査申請者: 秋葉 峻介
    学位申請論文名: 生/死をめぐる意思決定の倫理
    日時: 2023年 7月 4日(火)15時00分~16時00分
    場所: 平井嘉一郎記念図書館カンファレンスルーム
    【主査】美馬 達哉 教授  (立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】奥田 太郎 教授 (南山大学人文学部)
    【副査】小泉 義之 教授 (立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】阿部 朋恒 准教授 (立命館大学大学院先端総合学術研究科)
  • 【終了】学位審査申請者: 後山 剛毅
    学位申請論文名: 原爆体験の集合的記憶と原民喜――広島原爆の文学的な「言葉」の想起をめぐって
    日時: 2023年 7月 10日(月)11時00分~12時00分
    場所: 平井嘉一郎記念図書館カンファレンスルーム
    【主査】西 成彦 教授  (立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】柿木 伸之 教授 (西南学院大学国際文化学部)
    【副査】福間 良明 教授 (立命館大学産業社会学部)
    【副査】竹中 悠美 教授 (立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】後藤 基行 准教授 (立命館大学大学院先端総合学術研究科)
  • 【終了】学位審査申請者: 戸田 真里
    学位申請論文名: 希少難病と生きる―表皮水疱症者の皮膚を巡る生活・医療・福祉―
    日時: 2023年 7月 13日(木)14時00分~15時00分
    場所: 創思館407・408
    【主査】立岩 真也 教授  (立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】村上 靖彦 教授 (大阪大学人間科学研究科)
    【副査】美馬 達哉 教授 (立命館大学大学院先端総合学術研究科)
    【副査】後藤 基行 准教授 (立命館大学大学院先端総合学術研究科)Zoomによる同時配信も行います。
    各公聴会のレジュメとZoomのミーティングIDは、開催日前日に送信する予定です。★ 公聴会発表者へ
    公聴会発表にあたっての留意事項です。●発表時間は30分、質疑応答30分とする。
    ●A3判片面印刷(両面でも可)1枚以内 50部用意して持参のこと。
    ●レジュメのデジタルデータをメール(doku-ken@st.ritsumei.ac.jp)に添付して提出すること。
    ●発表用原稿またはメモはレジュメとは別に各人において用意すること。
    ●発表用に使用する機器類については事前に相談すること。
    ●2010年度よりmanaba+Rでの音声配信も先端研内で公開としていますが、
    なんらかの理由により公開しない場合はその旨届けること。以上

    過去の公聴会

    公聴会(2022年度分)
    公聴会(2021年度分)
    公聴会(2020年度分)
    公聴会(2019年度分)
    公聴会(2018年度分)
    公聴会(2017年度分)
    公聴会(2016年度分)
    公聴会(2015年度分)
    公聴会(2014年度分)
    公聴会(2013年度分)
    公聴会(2012年度分)
    公聴会(2011年度分)

2023年|立命館大学大学院 先端総合学術研究科

2023年度 行事

2023年4月

  • 2日(日) 新入生オリエンテーション
  • 4日(火) 入学式
  • 6日(木) 春セメスター授業開始

2023年5月

  • 25日(木) 7月実施入学試験 出願開始

2023年6月

2023年7月

  • 1日(土) 7月実施入学試験 試験日
  • 20日(木) 7月入試合否発表、9月入試出願開始
  • 22日(土) 博士論文/博士予備論文構想発表会
  • 23日(日) 博士論文/博士予備論文構想発表会
  • 24日(月) 博士論文/博士予備論文構想発表会
  • 26日(水) 春セメスター授業終了
  • 29日(土) 『コア・エシックス』投稿原稿検討会
  • 30日(日) 『コア・エシックス』投稿原稿検討会
  • 31日(月) 『コア・エシックス』投稿原稿検討会

2023年8月

  • 3日(木) 9月実施入学試験 出願締切

2023年9月

  • 10日(日) 9月実施入学試験 試験日
  • 24日(日) 学位授与式(博士)
  • 26日(火) 秋セメスター授業開始
  • 29日(金) 9月実施入学試験 合格発表

2023年10月

2023年11月

2023年12月

  • 14日(木) 2月実施入試出願開始

2024年1月

  • 11日(木) 2月実施出願締切
  • 22日(月) 秋セメスター授業終了

2024年2月

  • 4日(日) 2月実施入学試験 試験日
  • 7日(水) 博士論文/博士予備論文構想発表会
  • 22日(木) 2月実施入学試験 合格発表

2024年3月

  • 23日(土) 学位授与式(博士)
Core Ethics vol.20

立命館大学大学院先端総合学術研究科
『Core Ethics』Vol.20 2024年

目次 PDF<173KB>
奥付 PDF<64KB>


論文

ハンセン病療養所入所者が望む最期の場の選択
伊波 弘幸 p.1
PDF<431KB>

要約筆記事業と難聴者運動の歴史的検討
―パソコン要約筆記をめぐる意見の相違を手がかりとして―
押元 麻美 p.13
PDF<381KB>

台湾におけるパーソナル・アシスタンスの法制化プロセスにみる課題
高  雅郁 p.25
PDF<426KB>

「うんざりで不毛な仕事」が特別支援教育の実践にもたらす影響
―公立中学校教師へのインタビュー調査をもとに―
北見 由美 p.37
PDF<456KB>

専門化された世界への抵抗
―ミネラルコレクティングにおけるコレクターが持つ専門知を事例に―
孫  倩然 p.51
PDF<559KB>

将棋名人の地位の相対化
―終身制名人から実力制名人への移行に関する位置づけの変遷から―
松元 一織 p.63
PDF<456KB>

地元を離れて就労する
―暴力団離脱者の社会復帰を可能にする場をめぐって―
森  康博 p.75
PDF<462KB>

障害者に対する高等教育機関設置とその背景
―筑波技術短期大学設置を巡る経緯を通して―
山口 和紀 p.89
PDF<446KB>

「家庭保育が最善」であるとされるなか、保育所はどのような役割を付与されたのか
―1965 年版「保育所保育指針」制定過程の検討を通して―
山本 由紀子 p.103
PDF<409KB>

オンラインゲームにおける〈イレギュラープレイ〉
―中国における『Battlefield V』のプレイヤー行為の分析を通じて―
楊  思予 p.117
PDF<521KB>

理学療法士の国家資格化
―業務独占と開業権―
渡邊 宏樹 p.129
PDF<405KB>


批評

加藤旭人 著
『障害者と健常者の関係形成の社会学―障害をめぐる教育、福祉、地域社会の再編成と障害のポリティクス―』(花伝社2023 年)
大橋 一輝 p.141
PDF<191KB>

前之園和喜 著
『性暴力をめぐる語りは何をもたらすのか ―被害者非難と加害者の他者化―』勁草書房、2022 年、279 頁
加藤 このみ p.145
PDF<181KB>

川﨑寧生 著
『日本の「ゲームセンター」史 ―娯楽施設としての変遷と社会的位置づけ―』(福村出版、2022 年)
間宮 琴子 p.149
PDF<198KB>


大学院ウィーク企画

2023 年度 先端総合学術研究科大学院ウィーク 企画
『過去、未来、大学院の今を語る』 2023 年11 月10 日(金) 6 名の教員による座談会
出席者:美馬達哉、マーティン・ロート、小川さやか、後藤基行、竹中悠美、阿部朋恒 p.153
PDF<336KB>

2023年度 行事

2023年度 行事

2023年4月

  • 2日(日) 新入生オリエンテーション
  • 4日(火) 入学式
  • 6日(木) 春セメスター授業開始

2023年5月

  • 25日(木) 7月実施入学試験 出願開始

2023年6月

2023年7月

  • 1日(土) 7月実施入学試験 試験日
  • 20日(木) 7月入試合否発表、9月入試出願開始
  • 22日(土) 博士論文/博士予備論文構想発表会
  • 23日(日) 博士論文/博士予備論文構想発表会
  • 24日(月) 博士論文/博士予備論文構想発表会
  • 26日(水) 春セメスター授業終了
  • 29日(土) 『コア・エシックス』投稿原稿検討会
  • 30日(日) 『コア・エシックス』投稿原稿検討会
  • 31日(月) 『コア・エシックス』投稿原稿検討会

2023年8月

  • 3日(木) 9月実施入学試験 出願締切

2023年9月

  • 10日(日) 9月実施入学試験 試験日
  • 24日(日) 学位授与式(博士)
  • 26日(火) 秋セメスター授業開始
  • 29日(金) 9月実施入学試験 合格発表

2023年10月

2023年11月

2023年12月

  • 14日(木) 2月実施入試出願開始

2024年1月

  • 11日(木) 2月実施出願締切
  • 22日(月) 秋セメスター授業終了

2024年2月

  • 4日(日) 2月実施入学試験 試験日
  • 7日(水) 博士論文/博士予備論文構想発表会
  • 22日(木) 2月実施入学試験 合格発表

2024年3月

  • 23日(土) 学位授与式(博士)
戸谷 洋志(とや・ひろし)

戸谷写真

領域

生命・共生

職位

准教授

専門

哲学
倫理学

担当科目

共生論I/共生論CA
応用講読演習III/生命講読演習CA
プロジェクト演習(生命)
プロジェクト演習(共生)

業績

戸谷洋志 – 研究者 – ReaD & Researchmap

研究者学術情報データベース

  • 研究者学術情報データベース
  • メッセージ 美馬達哉 教授・研究科長(2020~2023年度)

    美馬達哉
     先端総合学術研究科は二〇〇三年四月に発足した大学院のみの独立研究科で、五年一貫性の博士課程というのが特徴だ。じっくり腰を落ち着けて五年、ときにはそれ以上の時間をかけて骨太の研究を達成することを目標としている。
     一七年目を迎え、私がはじめての、創設時を知らない世代の研究科長となる。これまでの「学風」をどう継承するか、どう変革するか、あるいは、そもそもどんな学風だったっけ?と、COVID-19のため家にこもりながら考えている。
     私自身は本研究科に着任して五年目だが、知る範囲での志願者・現役大学院生・修了生の印象を一言でいえば、「ダイバーシティ(多様性)」になる。
     新卒で進学した院生のとなりに後期高齢者の社会人院生が座ったり、すでに他の研究機関やNPO法人や企業に所属している人びとがキャリアを中断して博士課程での学術研究に挑んだり、学問を志す出発点のもつダイバーシティに、しばしば驚かされた。こうした事情を反映して、修了生の進路は、いわゆるアカデミック・ポスト、つまり研究・教育機関への就職だけには留まらない。社会人としての元の活動の場所でのキャリアアップや博士号を有する社会人としての新しい視点からの活動を発展させていったりしている。
     さらに、博士論文として公表されたり、いままさに進行していたりする研究のテーマや方法論の面では輪をかけて多様だ。エスニシティ、ジェンダー、健常/障害などでマイノリティとされてきた人びとが自らそれを研究テーマにするというのは一つのトレンドだったが、それだけではない。この面でのダイバーシティはもう紙面では表現のしようもないほどなので、本研究科が出している年報「コア・エシックス」や大学リポジトリに公開されている博士論文を検索して入手したり、それを元にして出版された書籍を手にとったりしていただくほかない。
     いま、立命館学園は2030年に向けたビジョンワード「挑戦をもっと自由に~Challenge your mind Change our Future」を策定し、その大きな柱として「ダイバーシティ&インクルージョン(包摂)を実現する学園」との理念を掲げている。それをゼロ年代から実践してきたのが本研究科なのだ、ととりあえずは胸を張っておこう。

     さて、私は着任して初めて知ったのだが、「先端総合学術研究科」(略称は先端研)という舌をかみそうな学科名は英語では”The Graduate School of Core Ethics and Frontier Sciences”(コア・エシックス・アンド・フロンティア・サイエンスィズ)である。
     サイエンスという語は現代では理系の学問領域を主に指しているが、もともとは知識一般を表していたので、複数形の「サイエンスィズ」は「総合学術」に対応しているという趣旨でよい。
     私の語感では、「先端」よりも「フロンティア」のほうが本研究科を表す言葉として適していると思う。なぜなら、「先端」は物事を分析して一つの狭い分野(尖端)に集中することに通じるが、「フロンティア」は既存の学問と学問の境界、学問と非学問の境界を越えて前に進むプロセスを意味するからだ。そのことを実践する院生や修了生の研究テーマと方法論の多様性は、本研究科の誇りであり宝である。
     学問の対象とは思われてこなかった事象や物になるかどうかわからないテーマを研究したい学生には、ときに「立命館大学に先端某という大学院があって・・・」との進路指導が行われているとの真偽不明の噂が一部にある。まったく上等だ。そう言われた人も自己診断でそう思っている人も、先端研に大歓迎である。もちろんそれだけではなく、本研究科の擁する教員陣——各学問領域での先端的な研究者たち——に憧れて、専門的な研究をバリバリ進めたい学生も大歓迎である。
     さて、最後に残ったのは「コア・エシックス」、つまり「中核としての倫理」ないし「現代社会のコアをなす倫理問題」であるが、これは日本語の研究科名には存在しない。だが、この点を言葉を尽くして研究科長から説明する必要はない、と私は確信している。コア・エシックスが目指すものは、二〇一九年三月までに本研究科から巣立った一二七名の博士号取得者たちと彼/彼女らが達成した研究成果に示されているからだ。

    2020年4月1日
    美馬達哉

    2024年度研修生・研究生

    2024年度研修生・研究生

    出願にあたって

    出願期間

    • 在籍を希望する期間が春学期・通年の場合

    2024年3月6日(水)9:00~2024年3月12日(火)17:00

    • 在籍を希望する期間が秋学期の場合

    2024年9月6日(金)9:00~2024年9月12日(木)17:00

    出願方法

    オンライン出願を基本とします。入力氏名は現在の氏名でお願いいたします。オンライン出願の受付URL等は以下のとおりとなります。出願期間前はアクセスできませんので注意してください。

    研修生申請について(先端総合学術研究科修了生の方は申請できません)

    ・2024年度_研修生願書(在学生用)先端総合学術研究科

    学内ユーザ(2023年度に研修生でかつ、RAINBOWID、パスワードがわかっている方)

    https://cw.ritsumei.ac.jp/campusweb/SVA40D0.html?key=LNG20240208132036629293934

    ・2024年度_研修生願書(登録会員用)先端総合学術研究科

    登録会員(今回から新規に申し込む方、あるいは、2023年度研修生でRAINBOW IDが不明な方)

    https://rw.ritsumei.ac.jp/survey/guest/SVA4FD0.html?key=LNG20240208134220777292978

     

    研究生申請について(応用人間科学研究科の修了生の方は申請できません)
    ・2024年度先端総合学術研究科 研究生(在学生用)出願受付

    学内ユーザ(2023年度に研究生でかつ、RAINBOWID、パスワードがわかっている方)

    https://cw.ritsumei.ac.jp/campusweb/SVA40D0.html?key=LNG20240202171640541196261

     

    ・2024年度先端総合学術研究科 研究生(登録会員)出願受付

    登録会員(今回から新規に申し込む方、あるいは、2023年度研究生でRAINBOW IDが不明な方)

    https://rw.ritsumei.ac.jp/survey/guest/SVA4FD0.html?key=LNG20240208111500472293879

     

    オンライン出願がむずかしい方は、要項・願書を衣笠独立研究科事務室まで取りに来ていただくか、

    PDFをダウンロードしプリントアウトしたものに必要事項を記入(入力可)して証明写真と合わせて窓口提出、

    あるいは郵送での提出をお願いいたします。

    出願受付場所・時間

    オンライン出願の方は上記時間までに入力をお願いいたします。
    持参の場合は上記日時まで、郵送の場合は上記日時必着で提出してください。

    ご不明な点がありましたら、
    〒603-8577
    京都市北区等持院北町 56-1
    立命館大学衣笠独立研究科事務室
    TEL: 075-465-8348(月~金:9:00-17:30)
    E-mail: doku-ken@st.ritsumei.ac.jp
    までお問い合わせください。

    2023年度 SOGI研究会 公開研究会
    「プライドパレードをめぐる議論と戦略の変遷」

    2023年度SOGI研究会 公開企画

    2023年度 SOGI研究会 公開研究会
    「プライドパレードをめぐる議論と戦略の変遷」

    【日時】
    2024年2月 20日(火)13:00~16:00

    【参加方法】
    入退室自由、事前申し込み不要

    【場所】
    Microsoft Teams
    ここをクリックして参加してください

    会議 ID: 466 904 257 120
    パスコード: PUX6gF

    【講師】
    斉藤巧弥 (札幌国際大学観光学部観光ビジネス学科)

    【プログラム】

    12:30 Teams開場

    13:00~13:05 開始:挨拶、研究会の主旨、先生の紹介

    13:05~14:05 斉藤先生の講演

    14:05~14:25 質問時間

    14:25~14:35 休憩

    14:35~15:00 院生発表(OUYANG)

    15:00~16:00 総合ディスカッション 

    【主催】
    立命館大学大学院先端総合学術研究科・院生プロジェクト「SOGI 研究会」

    【お問い合わせ】
    gr0371ri@ed.ritsumei.ac.jp(OUYANG)

    Open Workshop: Filmed Arts in East Asian Cinema / 東亞電影中的文化芸術

    文学・美術・音楽・野球という文化芸術を描いた東アジアの映画をめぐってトランスナショナルな主題と表現、そして映画のメディア性を論じます。

    【日時】2024年2月22日 13時~17時

    【場所】立命館大学衣笠キャンパス平井嘉一郎記念図書館 シアタールーム
    参加申込制

     

    【講演者・講演題目】

    ◆竹中悠美(立命館大学大学院先端総合学術研究科 教授 / 研究代表者)
    「日曜日の散歩者」における「七つの詩」――台湾とシュルレアリスム、 あるいは瀧口修造――

    ◆高畑和輝(先端総合学術研究科一貫制博士課程)
    武満徹の「庭」をめぐる映画音楽――『夢窓 庭との語らい』を中心に

    ◆田之頭一知(大阪芸術大学 教授)
    武満徹の音楽における想像的自然:音楽を生み出す〈隔たり〉としての〈間〉の観点から

    ◆後山剛穀(先端総合学術研究科研究生)
    賈樟柯映画における記憶の想起――『帰れない二人』を中心に

    ◆根岸貴哉(先端総合学術研究科研究指導助手)
    野球史の観点からみた『KANO――1931 海の向こうの甲子園』

    ◆荒木慎太郎(先端総合学術研究科一貫制博士課程)
    日本映画における〈不良〉の表象――ヤクザ映画との比較から

    ◆吉田馨(大手前大学 講師)
    映画にみるお伽噺の七変化――たぬき御殿今昔物語――

    ◆ゲストコメンテーター:上倉庸敬(大阪大学 名誉教授)

     

    【主催】 立命館大学アジア・日本研究所 重点プログラム
    「ポストメディア時代における東アジアの文化芸術研究」ユニット

    【協力】 立命館大学大学院 先端総合学術研究科

    【申込方法】
    以下の申し込みフォームよりお申し込みください。
    なお会場の定員数により、先着30名とさせていただきます。
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