比較文学と<共生>研究会(2016年度)

院生代表者

  • 橋本 真佐子

教員責任者

  • 西 成彦

企画目的・実施計画

【企画目的】
 文学の中にいかに〈共生〉を見出すことができるのか、時代や地域を越えて立ち現れてくる諸問題について検討する。本プロジェクトは、海外文学と日本文学の接触を通して、文学の〈共生〉の可能性を探るものである。具体的に現段階で切り口となりうるキーワードは、〈帰属〉、〈越境〉、〈海外〉である。テクスト研究を通じて、国民文学の枠を乗りこえるとともに、世界文学として存在し読まれ続けられうる作品として生き延びる文学の要素とは何であるかを考察する。時代によって変容する文学や言語のなかから垣間見える普遍的な価値について理解を深めることを目的とする。
【実施計画】
 本年度は院生プロジェクトをたちあげて初年度に当たる。メンバー全員が文学研究をしており、西成彦教授の読書会にも参加している。オブザーバーの参加を含めて、研究会の充実を図りたい。

活動内容

【通年研究会】
 月1〜月2回程度の頻度で研究会を開催した。一つの課題テクストを読み、互いに議論することで、研究会の目的に即した問いの探求を行った。前期は、〈共生〉に関するテクストを輪読してディスカッションを行った。後期は、二度の映画鑑賞を行ったほか、台湾と植民地に関する文学作品と研究書を精読した。その中でも、特に台南文学について理解を深め、指定質問の準備をする等、公開研究会にむけて取り組んだ。
(文献)
リービ秀雄『越境の声』、岩波書店、2007年
藤井省三、垂水知恵、河原功、山口守『講座 台湾文学』、国書刊行会、2003年
白先勇・山口守訳『台北人』、国書刊行会、2008年
大東和重『台南文学––日本統治期台湾・台南の日本人作家群像-–』、関西学院大学出版会、2015年
(論文)
牧野成一「村上春樹の日本語はなぜ面白いのか—文体を中心に–—」、Proceedings of Central
Association of Teachers Of Japanese Conference、2013
大東和重「植民地の地方都市における『文壇』と『文学』−−日本統治期・台南の台湾人作家たち−−」、『文学』、第17巻第3号、岩波書店、2016年5-6月
(小説)
佐藤春夫『霧社』、「定本佐藤春夫全集」第5巻、臨川書店、1998年
(映画)
『セデック・バレ』
『GF*BF』(2016年度「孔子学院の日」映画上映会に参加)

【公開研究会開催】
12月に公開研究会「〈帰属〉〈越境〉〈海外〉を考える—台湾文学からの視座–−」を開催し、関西学院大学法学部の大東和重教授を講師として招聘した。その際、「考古学と文学のはざま—戦前の台南における平地先住民研究事始め−−」というテーマでお話いただいた。本プロジェクトのメンバーは、大東和重教授の著作、報告にかんする指定質問を行った。

【報告書作成】
2月に、本年度後半の取り組みとしてその成果を、論集『〈越境〉〈帰属〉〈海外〉—文学から「植民地台湾」を考える−−』にまとめた。

  • 台湾文学に関する公開勉強会

<帰属><越境><海外>を考える
――台湾文学からの射程――


台湾文学に関する公開勉強会

※クリックでPDFファイルダウンロード。

  • 日時:2016年12月4日(日)15:00-17:30(開場14:30-)
  • 場所:立命館大学 衣笠キャンパス 創思館303・304号室
  • 講師:大東和重先生(関西学院大学法学部・法学研究科教授)
  • 大東和重先生のプロフィール:
  • 関西学院大学の法学部・法学研究科の教授で、比較文学及び文学史というアプローチから日本及び中国、台湾の文学を研究していらっしゃいます。主な著作には中国人作家・郁達夫と大正時代の日本文学の関係を記した「郁達夫と大正文学」(2012)、戦前植民地であった台湾の、地方都市である台南の文学について研究した「台南文学‐日本統治期台湾・台南の日本人作家群像」(2015)があります。

 

  • 主催:比較文学と<共生>研究会
  • 開催要旨:
  • 台湾文学、特に台湾が日本に占領されていた戦前の台湾文学を取り上げ、<内地人>である日本人と<外地人>である台湾人や民族マイノリティがどのような関係を保持し、どのような共生のしかたを築き上げてきたのかを読み解いていく。

  • タイムテーブル:
  • 14:30 開場
    15:00-15:10 開会の挨拶 司会 橋本真佐子
    15:10-16:00 大東和重先生の講演
    16:00-16:20 休憩
    16:20-16:50 指定質問およびディスカッション
            指定質問者:柏尾有祐・黄茜・大野藍梨・佐々木亮
    16:50-17:00 閉会の挨拶 西成彦先生よりコメント
    18:30- 懇親会(とりのすけ金閣寺前店)

  • 事前予約不要・参加費無料
  • お問い合わせはチラシのアドレスまでご連絡ください。

  • 研究会の紹介:
  • 比較文学と<共生>研究会で、これまでに主に取り上げた作家は、占領期に台湾に住み、台湾で日本語文学を著していた國分直一(1908-2005)や佐藤春夫(1892-1964)などがいます。使ったテキストとしては大東和重先生の「台南文学-日本統治期台湾・台南の日本人作家群像-」、特にその第5章から終章です。その他、学術雑誌「文学」2016年5-6月号に収録された大東先生の「植民地の地方都市における『文壇』と『文学』-日本統治期台湾・台南の台湾人作家たち-」もテキストとして使用しました。

成果及び今後の課題

 後期からは、メンバー各自の研究テーマ領域ではない、「台湾」の文学テクストに沈潜することになった。「台湾」に領域を限定したことには理由がある。前期での活動を顧みた際、「台湾」に関係する文学テクストを扱った点が挙げられる。これはメンバー間で意図していないにも関わらず、上記にも記したように、研究会の性格を含意することで自然と「台湾」という領域にテーマが向かっていったと思われる。台湾文学という射程のみに限定することで、各自の研究テーマとは異なりながらも、より広範且つ深度のある読み、思考を行うことができた。そして、前/後期を通して得られた知見を最終的に論集として纏めた。また、この成果は研究会当初の目的である、国民文学のみのテクストの読みからより柔軟な視座を基に、世界文学的に読むことにも関係するものであった。
 今後は、さらなる研究会の発展の為に、台湾文学以外の地域の文学テクストにも向き合い、また学会への参加などを通して、充実を図りたい。本プロジェクトのメンバーは全員、台湾ないしは台湾文学にかんしてまったくの初学者であったが、台湾の重層的な歴史、日本統治時代の文学、あるいはクイア文学も含めた現代台湾文学についての知見が得られた。そのなかでも、植民地期台湾の文学に関心を寄せた私たちは、論集『〈越境〉〈帰属〉〈海外〉—文学から「植民地台湾」を考える−−』にレポート・エッセイを寄せた。今年度の取り組みを次年度以降につなげるために、まずは論集の合評会、パネル展示などの企画をしていきたい。

構成メンバー

大野藍梨 (共生領域)2006年度入学
柏尾有祐 (共生領域)2015年度入学
佐々木亮 (共生領域)2016年度入学
黄茜(共生領域)2015年度入学
橋本真佐子(共生領域)2016年度入学

生命倫理研究会(2016年度)

院生代表者

  • 安田 智博

教員責任者

  • 小泉 義之

企画目的・実施計画

本研究会は、人の生命(生死)をめぐる問題に関する先行研究を取り上げ、倫理的観点から検討することを目的としている。研究活動をはじめて9年目になった今年度は、学会発表やジャーナルへの投稿を目標にし、各々の研究を進捗させる一つの拠点として研究会を位置づけ活動を行なったとともに、香西豊子先生を招聘して公開研究会を開催した。

活動内容

  • 第1回研究会
  • 7月2日(土)13:30~15:00
    於:立命館大学究論館プレゼンテーションルームC
    内容:自己紹介、第2回目の日程&報告者、予算(消耗品)の使途、香西企画の打合わせ

  • 第2回研究会
  • 7月16日(土) 13:30~16:00
    於:立命館大学究論館プレゼンテーションルームC
    報告者&内容:
    坂井めぐみ(「患者にとっての臨床研究とリスク――脊髄を事例として」)
    高木美歩(構想発表原稿「日本国内の心の理論研究に見る「自閉症」概念の変容」)

  • 生命倫理研究会 公開研究会

  • 生命倫理研究会 公開研究会

    ※クリックでPDFファイルダウンロード。

    日時:2016年11月26日(土)11時~17時
    場所:立命館大学 衣笠キャンパス 創思館
    タイムテーブル:

    11時~12時30分――*ランチ懇親会(会場:創思館409)

    13時――公開研究会開始(会場:創思館401・402)
    司会からの紹介(司会:安田智博)

    13時10分~14時――講演題目「「預防」医学と倫理――「天命」から「人別」へ」
    講演者:香西豊子(佛教大学)

    14時~14時30分――指定質問
    櫻井悟史(生存学センター専任研究員)
    笹谷絵里(立命館大学 先端総合学術研究科)

    14時30分~45分――質疑応答
    (休憩:15時まで)

    15時~16時30分――院生発表
    住田亜希子(立命館大学 先端総合学術研究科)
    「「角膜移植に関する法律」の制定過程――国会議事録を中心として(仮)」
    高木美歩(立命館大学 先端総合学術研究科)
    「軽度発達障害」という用語を巡る論争とその影響について」
    コメント:香西豊子

    16時30分――全体ディスカッション

    17時――終了

    参加費無料
    *ランチ懇親会のみ昼食の準備のため予約制とさせていただきます。
    ランチ:左京区白川 「青おにぎり」
    (一人500円程度の昼食代をご負担お願いいします)
    ランチ懇親会の予約は、11月20日までにチラシのアドレスまでご連絡ください。





成果及び今後の課題

今年度は計4回の研究会を行なった。その内容は各自の研究の進捗状況を発表し、議論し、その後の学会発表や論文執筆に有用な視座が与えられた。また公開研究会にむけての勉強会や公開研究会を通じて、活発な質疑応答が行われることで刺激を得ることができた。
今後も引き続き参加者が相互に刺激を与え合い、各々の研究を進捗させる一つの拠点として研究会を位置づけていきたい。

構成メンバー

安田 智博(生命領域・2010年度)
笹谷 絵里(生命領域・2014年度)
坂井 めぐみ(生命領域・2011年度)
篠原 眞紀子(公共領域・2014年度)
南 玉瓊(国際関係学研究科・2012年度)
北島 加奈子(生命領域・2015年度)
西沢 いづみ(生命領域・2008年度)
住田 安希子(生命領域・2013年度)
高木 美歩(公共領域・2015年度)

ワークショップ 「トランス・ナショナルな高齢者介護――日本とASEANの事例から」

立命館大学大学院先端総合学術研究科 公共領域 プロジェクト演習(公開)ワークショップ「トランス・ナショナルな高齢者介護――日本とASEANの事例から」

 

日時

2016年11月22日(火曜日) 16時20分〜(2時間程度)

会場

立命館大学衣笠キャンパス 創思館403・404
立命館大学衣笠キャンパスマップ(30番の建物)
 

プログラム

  • 報告
  • 上野 加代子 氏(徳島大学総合科学部・教授)
    「日本から東南アジアへの退職移動」
     
    廣瀬 豊邦 氏(向陽介護センター代表/NPO法人日本フィリピンボランティア協会・副会長)
    「フィリピン人介護士の現状」
     

  • 質疑応答
    指定質問:
    佐草 智久(立命館大学先端総合学術研究科大学院生)
    渡辺 克典(生存学研究センター)
     

  • 司会
  • 美馬 達哉(立命館大学先端総合学術研究科)

 
 

趣旨

 現代社会のグローバリゼーションはたんに経済やマスメディアの領域だけではなく、個々人の身体性や親密性の領域までも深く変容させつつある。なかでも、人口構造転換として先進国から拡大しつつあるグローバル高齢化は、私たちの目の前に、介護やケアや依存をこれまでにない形での喫緊の課題として押し上げつつある。
 こうした観点から、日本ASEAN関係における移動と高齢化を、日本から東南アジアへの退職移動(徳島大学総合科学部・教授・上野加代子)、フィリピン人介護士の現状(向陽介護センター代表/NPO法人日本フィリピンボランティア協会・副会長・廣瀬豊邦)という二つの方向性から照射する。
 
 

主催

立命館大学大学院先端総合学術研究科
 

共催

立命館大学生存学研究センター
 

お問い合わせ

先端総合学術研究科 研究指導助手
sentan01■st.ritsumei.ac.jp  *■を@にかえて送信してください。

韓国のゲームとゲーム研究を(再)発見する ──ユン・ヒョンソプ教授の講演とワークショップ──

韓国のゲームとゲーム研究を(再)発見する
──ユン・ヒョンソプ教授の講演とワークショップ──
Rediscovering Korea in Game Culture and Game Studies

本企画では、韓国の祥明(サンミョン)大学大学院ゲーム学科教授であるユン・ヒョンソプ氏をお招きし、講演とワークショップを行うことで、日本と韓国のゲーム文化とゲーム研究の歴史と現状を互いに理解・共有し、さらには両国のゲーム研究者の今後の交流と提携のあり方を探ることを目的とする。

ユン・ヒョンソプ(윤형섭、Hyungsup Yoon)教授

祥明(サンミョン)大学大学院ゲーム学科教授。2009年に、韓国で初となるゲーム学博士の学位を取得(学位論文は『MMORPGの面白さと評価モデルに関する研究』)した後、シリアスゲーム、ゲーミフィケーション、ゲームマーケティングなど、さまざまな視点で研究を行ってきた。

日時

2016年11月4日(金)16:20~19:30

会場

平井嘉一郎記念図書館 1Fカンファレンスルーム
立命館大学衣笠キャンパスマップ(1番の建物)

プログラム

第一部(16:20~17:20)
ユン・ヒョンソプ「ゲームプレイの面白さの理論」
(基本言語は日本語)

第二部(17:30~19:30)
ワークショップ「韓国と日本のゲーム研究の歴史と現状」
(基本言語は日本語、韓国語、英語などを併用)
ユン・ヒョンソプ
井上明人(立命館大学ゲーム研究センター研究員)
司会・吉田寛(立命館大学大学院先端総合学術研究科教授)

主催

「錯覚(イリュージョン)の感性哲学の基盤構築」
(科学研究費基盤研究(C)、研究課題番号26370119、研究代表者:吉田寛)

共催

立命館大学大学院先端総合学術研究科、立命館大学ゲーム研究センター

先端総合学術研究科則・設置科目の概要

先端総合学術研究科則

  • 先端総合学術研究科則[pdf]
  • 科目概要

  • 科目概要[pdf]
  • 2016年度大学院ウィーク関連企画

    2016年度 先端総合学術研究科大学院ウィーク

    先端研では大学院ウィークに合わせていくつかの企画を開催します。こちらへの参加は事前申し込みせずにお気軽にご参加ください。先端研の多様な研究の一端を垣間見ることができるよい機会になるのではないでしょうか。

    先端総合学術研究科入試説明会日程

    先端研の大学院ウィーク企画フライヤー[pdf]
     

    大学院ウィーク企画


     

    大学院ウィーク中の見学可能な授業一覧

    *これらの授業はすべて、本学学生以外の参加も可能です。事前申込み不要ですので、お気軽にご参加ください。

    • 11月7日(月) 3時限目 生命論史 小泉義之 (創思館411)
    • 11月7日(月) 5~7時限目 プロジェクト演習(共生領域) 小川さやか・西成彦・ポール・デュムシェル・渡辺公三 (創思館411)
    • 11月8日(火) 2時限目 応用講読演習VII 千葉雅也 (創思館405)
    • 11月8日(火) 5~6時限目 プロジェクト演習(公共領域)立岩真也・井上彰・美馬達哉 (創思館303・304)
    • 11月9日(水) 3時限目 表象論II 竹中悠美 (創思館411)
    • 11月9日(水) 5~7時限目 プロジェクト演習(表象領域) 竹中悠美、千葉雅也、吉田寛 (敬学館254)
    • 11月10日(木) 2時限目 生命論I 松原洋子 (創思館411)
    • 11月10日(木) 2時限目 応用講読演習V 西成彦 (創思館412)
    • 11月10日(木) 3時限目 共生論II ポール・デュムシェル (創思館410)
    • 11月10日(木) 4時限目 アカデミックライティングIII ポール・デュムシェル (創思館41o)
    • 11月10日(木) 4時限目 公共論II 美馬達哉 (創思館411)
    • 11月10日(木) 5時限目 応用講読演習II 立岩真也 (創思館411)
    • 11月10日(木) 6時限目 応用講読演習II 立岩真也 (創思館411)
    • 11月10日(木) 5~7時限目 プロジェクト演習(生命領域)小泉義之・松原洋子 (創思館303・304)
    • 11月11日(金) 3時限目 公共論IB 上野千鶴子 (創思館411)
    • 11月11日(金) 4時限目 公共論IB 上野千鶴子 (創思館411)
    • 11月14日(月) 3時限目 生命論史 小泉義之 (創思館411)
    • 11月14日(月) 5~7時限目 プロジェクト演習(共生領域) 小川さやか・西成彦・ポール・デュムシェル・渡辺公三 (創思館411)
    • 11月15日(火) 2時限目 応用講読演習VII 千葉雅也 (創思館405)
    • 11月15日(火) 5~6時限目 プロジェクト演習(公共領域)立岩真也・井上彰・美馬達哉 (創思館303・304)
    • 11月16日(水) 3時限目 表象論II 竹中悠美 (創思館411)
    • 11月16日(水) 5~7時限目 プロジェクト演習(表象領域) 竹中悠美、千葉雅也、吉田寛 (敬学館254)
    • 11月17日(木) 2時限目 生命論I 松原洋子 (創思館411)
    • 11月17日(木) 2時限目 応用講読演習V 西成彦 (創思館412)
    • 11月17日(木) 3時限目 共生論II ポール・デュムシェル (創思館410)
    • 11月17日(木) 4時限目 アカデミックライティングIII ポール・デュムシェル (創思館41o)
    • 11月17日(木) 4時限目 公共論II 美馬達哉 (創思館411)
    • 11月17日(木) 5時限目 応用講読演習II 美馬達哉 (創思館411)
    • 11月17日(木) 6時限目 応用講読演習II 美馬達哉 (創思館411)
    • 11月17日(木) 5~7時限目 プロジェクト演習(生命領域)小泉義之・松原洋子 (創思館303・304)




    公開ワークショップ 出生前診断にもとづく選択的中絶の倫理:フェミニズムと障害学の視点から

    公開ワークショップ 出生前診断にもとづく選択的中絶の倫理:フェミニズムと障害学の視点から

    ◆一般公開◆ 参加無料、申込不要

    日時

    2016年10月20日(木)16:20~18:20

    会場

    立命館大学衣笠キャンパス 創思館403・404
    立命館大学衣笠キャンパスマップ(30番の建物)

    講演

    キャサリン・ミルズ(Catherine Mills)
    モナシュ大学、H28年度 日本学術振興会 外国人招へい研究者(短期)
    講演者経歴はこちら

    The Case Of The Missing Hand: Gender, Disability And Bodily Norms In Selective Termination

    The practice of terminating a pregnancy following the diagnosis of a foetal abnormality raises questions about notions of bodily normality and the ways these shape ethical decision-making. This is particularly the case with terminations on the basis of ostensibly minor morphological anomalies, such as cleft lip and missing limbs or digits. In this paper, I examine a recent case of selective termination after a morphology ultrasound scan revealed the fetus to be missing a hand (acheiria). Using the work of Georges Canguilhem, I show that a person with acheiria could be considered normal. Further, I show that this case reveals a kind of ‘undecidability’ in the significance of fetal sex/gender and disability in termination. On the basis of this, I consider the conceptual interaction of disability with sex/gender, to argue that the ethics of disability termination are not as distinct from those of sex selection as is commonly supposed. In the final section of the paper, then, I consider the implications of this intersection of sex and anomaly for the ethics of selective termination.

    *参照:Mills, C. 2015. “The Case Of The Missing Hand: Gender, Disability And Bodily Norms In Selective Termination”. Hypatia,30(1): 82-96.)

    指定質問:吉田一史美(立命館大学)
    通訳(質疑応答):児玉聡(京都大学)

    主催

    立命館大学大学院先端総合学術研究科

    お問い合わせ

    先端総合学術研究科 研究指導助手
    sentan01■st.ritsumei.ac.jp  *■を@にかえて送信してください。

    研究ワークショップ「レフト・リバタリアニズム」の可能性

    研究ワークショップ「レフト・リバタリアニズム」の可能性
     

    日時・場所

    日時:2016年11月12日(土) 13:00-18:00 
    場所:立命館大学衣笠キャンパス 創思館403・404

     
    ◆一般公開◆ 参加無料、申込不要
     

    招聘者

    ヒレル・スタイナー(マンチェスター大学名誉教授・アリゾナ大学訪問研究教授)
     
    大澤 津 (北九州市立大学)
    蝶名林 亮(東洋哲学研究所研究員・創価大学非常勤講師)
     

    使用言語

    英語(通訳なし)
     

    主催

    立命館大学大学院先端総合学術研究科
       

    開催趣旨

     今回の企画では、自己所有権を基点とする権利論と平等論の無矛盾性を、犀利な権利論を通じて示そうとするレフト・リバタリアニズムの第一人者ことヒレル・スタイナー先生(マンチェスター大学名誉教授・アリゾナ大学訪問研究教授)をお招きし、レフト・リバタリアニズムの可能性について幅広く検討します。
     具体的には、レフト・リバタリアニズムが、グローバルに広がる格差や遺伝が関わってくる不平等といった、今日において先鋭的に問われている問題にどのように応答しうるのかについて、詳しく検討します。
     

    お問い合わせ

     立命館大学独立研究科事務室(〒603-8577京都市北区等持院北町56-1)
     TEL: 075-465-8348

     

    「アクセス」できるって、どういうこと?
    ――国連障害者権利条約第9条から、すべての人のアクセシビリティを考える

    先端総合学術研究科2016年度 パートナーシップ委員会企画 
    「アクセス」できるって、どういうこと?――国連障害者権利条約第9条から、すべての人のアクセシビリティを考える

     

    日時・場所

    日時:2016年10月31日(月) 11:00-13:00 
    場所:立命館大学衣笠キャンパス 創思館303・304

     
    ◆一般公開◆ 参加無料、申込不要
     

    招聘者

    河村 宏氏(DAISYコンソーシアム理事・NPO法人支援技術開発機構副理事長)
     

    主催

    立命館大学大学院先端総合学術研究科
       

    開催趣旨

    日本は2014年、国連障害者権利条約(以下、障害者権利条約)を締結しました。2016年秋現在、締結の前提となった国内法は、すべて施行されています。

    では、障害者権利条約は、障害者のためだけにあるのでしょうか?
     
    障害者に対する「合理的配慮」は、「思いやり」や「親切」と何が違うのでしょうか? 
     
    本企画では、障害者の知と情報へのアクセスに関する国内外での活動を長年にわたってリードしてきた河村宏氏(DAISYコンソーシアム理事長)に、障害者権利条約第9条「アクセシビリティ」を中心に、障害者権利条約と健常者社会にとっての意義を解説いただき、参加者も交えて討論を行います。
     

    情報保障

    なお、読み取りや聞き取りのサポートとして
    ■拡大資料
    ■資料のテキストデータ
    ■PCテイク(要約筆記)
    ■手話通訳
    のご要望がございましたら、10月14日(金)までにsentan01[at]st.ritsumei.ac.jp ([at]をアットマークに変えてください)
    までご連絡いただければ準備いたします。
     

    お問い合わせ

     立命館大学独立研究科事務室(〒603-8577京都市北区等持院北町56-1)
     TEL: 075-465-8348

     

    2024年度イベント

    院生プロジェクト脱構成研究会「現代思想とアナキズムーアガンベン・フーコーの統治論をめぐって」

     
    公開研究会テーマ><br />  現代思想とアナキズムーアガンベン・フーコーの統治論をめぐって<br />  
<開催日時・会場><br /> 日時:3月2日(日)14:00-17:00<br />  
場所: 立命館大学衣笠キャンパス 創思館303・304<br />
講師:高桑和巳<br />  講演「現代思想とアナキズムーアガンベン・フーコーの統治論をめぐって」

    「現代思想とアナキズムーアガンベン・フーコーの統治論をめぐって」

    【開催日時・会場】
    日時:2025年3月2日(日)14:00~17:00
    会場:立命館大学衣笠キャンパス 創思館303・304

    【プログラム】
    1. 高桑和巳氏 講演
    2. 院生による個人研究発表
    – II. 徳永怜(立命館大学先端研M2)
    – III.竹下涼(京都大学人間環境学研究科M2)

    【公開研究会趣旨】
    アガンベン『ホモ・サケル』やフーコー『安全・領土・人口』の訳業で知られる高桑和巳氏を招聘し、現代思想とアナキズムの連関について検討する研究会を開催します。

    【参加申し込み】
    参加申込フォーム:
    [Googleフォーム]

    【主催】
    立命館大学大学院 先端総合学術研究科 院生プロジェクト「脱構成研究会」

    【お問い合わせ】
    徳永怜 lt1234hi@ed.ritsumei.ac.jp

     

    院生プロジェクト「フランス現代思想研究会」カウント・イン ミシェル・フーコーの「安全装置」と現代

     
    <公開研究会テーマ>
    カウント・イン ミシェル・フーコーの「安全装置」と現代

    公開研究会テーマ><br />  カウント・イン ミシェル・フーコーの「安全装置」と現代<br />  <開催日時・会場><br />  2025年2月22日(土)15:00~17:00 (開場:14:30)<br />  会場:立命館大学 衣笠キャンパス 究論館 プレゼンテーションルーム<br />  ゲスト講師:箱田徹先生(神戸大学 大学院国際文化学研究科 グローバル文化専攻 准教授)<br />  講演「ポスト福祉社会のフーコー統治論 新たな展開を求めて」

    <開催日時・会場>

    2025年2月22日(土)15:00~17:00 (開場:14:30)

    会場:立命館大学 衣笠キャンパス 究論館 プレゼンテーションルーム
    ゲスト講師:箱田徹先生(神戸大学 大学院国際文化学研究科 グローバル文化専攻 准教授)

    講演「ポスト福祉社会のフーコー統治論 新たな展開を求めて」

    <公開研究会概要>

    ミシェル・フーコーが提唱した、「安全 Sécurité」という概念。これは、技術の発展が進む1970年代に、フーコーが1977年の講義『安全・領土・人口』の中で詳述したものです。この概念は、「主権」としての権力、「規律」としての権力がそれぞれ登場したのち、統計的手法に基づく人間の管理技術の発展によって新たに出現した権力の形態を指しています。この「安全(装置)」は、「主権」のように特定の統治者が個々人を支配するわけでもなく、「規律」のように権力を各人の中に内面化して自らを律するのでもありません。それは、単なる統計的なデータを用い、社会全体の調整を図るものであり、人間の生はこの緩やかな調整の全面化の中に浸されることになります。

    フーコーのこの講義からは約50年が経過した現在においても、この「安全(装置)」という権力形態は依然として効力を失ってはいません。現代社会では、人間は統計的なデータの一部として「カウント・イン」され、収入やSNSのフォロワー数といった統計データに過剰に依存する傾向が見られます。このような現状を踏まえ、再び「安全(装置)」に関する議論が求められるのは明らかでしょう。それでは、この「安全(装置)」に対して、どのような抵抗、便乗、または脱構築が可能なのでしょうか。

    さらに重要な問いとして、新たな技術であるAI、特にChatGPTの台頭と「安全(装置)」との関係性が挙げられます。この技術は「安全(装置)」の一部として捉えるべきか、それとも新たな権力形態の予兆と見るべきか。これも議論の余地があります。

    フーコーの死後40年を記念し、今回の公開研究会では、フーコー研究者である箱田徹先生(神戸大学 大学院国際文化学研究科 グローバル文化専攻 准教授)をお招きし、「安全(装置)」と「現代」について考えます。そして、「安全(装置)」による「カウント・イン」を、これからの時代を生きる=演奏するための「カウント・イン」に読みかえ、そのように軽快なリズムを鳴らすことを目指します。

    〇参加申し込み

    イベント当日までに下記フォームから参加の申し込みをお願いします。
    https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScRMm1dDqwG2SQmB8_ivfJUXzHfYHTb0jojmDxbys_maJIvcg/viewform?usp=header

    〇主催

    立命館大学大学院 先端総合学術研究科 「フランス現代思想研究会」
    問い合わせ:蛭間直人
    gr0529sf@ed.ritsumei.ac.jp

     

    2024年度 SOGI研究会 公開研究会「障害者における性のエンパワーメント」

     
    公開研究会テーマ><br />2024年度 SOGI研究会 公開研究会「障害者における性のエンパワーメント」  <br />  <開催日時・会場><br /> 2025年2月21日(金)19:30~22:00  (19:20に開場)<br />  会場:Zoom<br />  ゲスト講師:箱鄭智偉・台灣同志諮詢熱線協會社工主任(台湾LGBT+ホットライン協会)・障礙性權團體(手天使)發起人暨社工督導(障害者性的権利団体「手天使」)<br />

    【日時】
    2025年2月21日(金)19:30~22:00 (19:20に開場)
    【参加方法】
    事前申し込みなし、入退室自由、先着100名
    【場所】
    Zoom meeting
    ID: 919 9955 6226
    Passwords: VP7ANb
    https://ritsumei-ac-jp.zoom.us/j/91999556226?pwd=a3xhiBI2uu6TjLiSyLobSA5Waa43Us.1

    【講演者】
    鄭智偉
    ・台灣同志諮詢熱線協會社工主任
    (台湾LGBT+ホットライン協会)
    ・障礙性權團體(手天使)發起人暨社工督導
    (障害者性的権利団体「手天使」)

    ※講演:台湾華語
    日本語通訳・字幕通訳あり

    【プログラム】
    19:20 Zoom開場
    19:30~19:35 開始:挨拶
    19:35~21:35 鄭智偉氏の講演
    21:35~22:00 質問とディスカッション 

    【主催】
    立命館大学大学院先端総合学術研究科・院生プロジェクト「SOGI 研究会」

    【協賛】
    立命館大学国際言語文化研究所ジェンダー研究会

    【お問い合わせ】
    gr0371ri@ed.ritsumei.ac.jp(OUYANG)

     

    「言語・イメージ・ゆるい身体」

     

    「言語・イメージ・ゆるい身体」
    講師 橋本一径
    早稲田大学 文学学術院 文化構想学部教授。専門は表象文化論。論文に「最初で最後の写真論?——ロドルフ・テプフェールの「ダゲール板について」(一八四一)をめぐって 」(『美術フォーラム21』第47号 2023年6月号)。編著に『アニメ的人間:インデックスからアニメーションへ』(新曜社)。

    日時 2月8日(土) 13時〜15時15分
    場所 究論館プレゼンテーションルームB・C
    参加方法 対面(事前申し込み不要)
    使用言語 日本語
    タイムスケジュール
       13:00- 開会・趣旨説明
       13:05- プロジェクトメンバー発表(60分)     
       14:05- 休憩(5分)
       14:10- 講師によるコメント(30分)
       14:40- ディスカッション(30分)
       15:10- 閉会

    主催 身体論・空間論研究会

     

    2024年度 立命館大学大学院 先端総合学術研究科
    パートナーシップ委員会企画イベント
    「キャリア・パスの脱構築:文系研究者のこれから」

     
    キャリア・パスの脱構築 文系研究者のこれから 2025年1月30日(木)18:30~20:30 立命館大学衣笠キャンパス創思館1Fカンファレンスルーム +Zoom配信 

     

    ◇開催日時・会場

    2025年1月30日(木)18:30~20:30

    立命館大学衣笠キャンパス創思館1Fカンファレンスルーム +Zoom配信

    ◇登壇者

    小西真理子(こにしまりこ)さま

    Researchmap

    先端研生命領域修了後、学術振興会特別研究員(PD、RPD)などを経て、大阪大学に着任。専門は哲学、倫理学。

    吉野靭(よしのゆぎ)さま

    Researchmap

    先端研公共領域修了後、学術振興会特別研究員(PD)、立命館大学専門専門研究員などを経て、現在は立命館大学生存学研究所 客員研究員として活動。専門はジェンダー。

    比嘉夏子(ひがなつこ)さま

    Researchmap
    個人ページ Meshwork

    京都大学博士課程を修了後、より実践的な人類学のあり方を模索し、合同会社メッシュワークを設立。人類学的アプローチを現場で活かすべく、組織や個人の伴走支援を行う。専門は文化人類学。

    趙瑩瑩(チョウエイエイ)さま

    研究室ページ

    大阪大学博士課程を修了後、民間の企業に就職され、活動。専門はジェンダー。

    ◇イベント概要

    近年、文系研究者のキャリアの選択肢は、アカデミックポストに限らず広がりを見せています。しかし、その背景には、文系分野の若手研究者が直面する就職難や非正規雇用の問題があり、大学院生にとっては博士課程終了後のキャリア形成が重要な課題となっています。このような背景から、文系研究者のキャリアに関する将来像をいかに描き、実際にどのように戦略的にキャリアを築いていくべきかという問題は、大学院生のみならず、現役の研究者や大学教育に携わる者にとっても重要なテーマです。アカデミックなキャリアを選ぶのか、あるいは学問を糧に別の道を切り拓くべきか。現状の不安定さの中で、どのようにキャリアを脱構築し、新たな可能性を見出すべきかが問われています。

    この状況を打破するためには、大学側の支援と実際のキャリア選択における現実とのギャップを認識し、大学院生と教員が互いに理解し協力し合うことが不可欠でしょう。今回のイベント「キャリア・パスの脱構築」では、大学院生と教員の垣根を越えたオープンな対話を通じて、相互理解を深めながら、両者が共に現実的な支援策を模索する場を提供します。あるいは、大学のサポートに頼らず、個人事業主的な活動を展開せざるを得ない状況もあるでしょう。こうした場合、どのようなテクニックや戦略が求められるのか、その現実にも目を向けることが必要です。将来的に見れば、大学はこれまでのような形で存続できないかもしれません。大学のサポートをただ待つだけではなく、自ら積極的にキャリアを切り拓く姿勢というのも、これからますます重要になってくるでしょう。

    本イベントは、具体的には、文系研究者のキャリアに関する課題を共有し、大学がどのようにサポートできるか、あるいは大学の外でいかに自立して活動できるかを議論します。アカデミック分野に囚われない新たな可能性を開拓された方や、実際に苦労しながらキャリアを築いてきた先輩方をお迎えし、大学院生がキャリアに関して抱えるリアルな悩みや不安を共有します。その上で、大学としてどのような支援が求められているのか、具体的な提言を行います。

    また、本イベントは、「立命館大学大学院先端総合学術研究科」が持つ強みにも焦点を当てます。この研究科は、学際的なアプローチや独自の研究手法に基づく高度な専門性を持つだけでなく、社会的課題に対応した研究を推進してきました。昨年度に20周年を迎えた「先端総合学術研究科」ですが、この研究科独自の強みとは一体何なのでしょうか。この強みを大学の「内」、あるいは「外」でどのように活かせるのかを明確にし、キャリアの可能性を広げる議論も行います。

    登壇者には、先端総合学術研究科の教員として戸谷洋志准教授をはじめ、他分野で活躍する卒業生・文系研究者をお招きし、それぞれがどのようにキャリアを選択し、発展させてきたかを具体的な事例として共有していただきます。また、事前に本研究科に所属する大学院生にアンケートを実施し、キャリアに関する不安や悩みを収集した結果も会で紹介します。「先端総合学術研究科」の支援のあり方を検討することにより、大学院生や教員が提起するキャリア形成に関する課題が大学全体で認識され、具体的な改善策に向けた第一歩となることを期待しています。本イベントは、単なる議論の場にとどまらず、支援策の実現に向けた出発点として機能することを目指しています。

    このイベントは、文系研究者のキャリア形成における現実的な支援策を共に考える機会になると同時に、各自が自立的にキャリアを切り拓くための戦略を学ぶ場となり、参加者同士が新たな視点を得られる場となるでしょう。皆様のご参加をお待ちしております!

    ◇参加方法

    以下の申込フォームよりお申し込みください。

    https://forms.gle/j5L7dszHbiwtQ7uQA

    ※申込締切:2025年1月28日(火)まで

    ◇情報保障について

    文字情報保障が付きます。

    ◇合理的配慮について

    上記の情報保障以外で合理的配慮をご要望の際、

    視覚障害等の理由で申し込みフォームからの申込みが難しい場合などは、

    問い合わせ先までご連絡いただけますようよろしくお願いいたします。

    問い合わせ先:

    メール:gr0529kp@ed.ritsumei.ac.jp(代表:種村光太郎宛)

    主催
    立命館大学大学院 パートナーシップ委員会
    マーティン・ロート、戸谷洋志、種村光太郎、北村公人

     

    「障害者の働くを/から考える——福祉・就労・教育」

     

    〇概要
    「一人前」の仕事ができない。
    だから、いくつも・たくさんの仕事を、仲間と柔軟に乗りこなす。細かく分ける。
    多様な人たちと一緒に耕す。
    「働けない」「不安定な働き方」を巡る研究から、福祉・就労・教育をとらえなおす。

    本シンポジウムは、近代の「能力主義的」な、「一人前の仕事」に対して、
    オルタナティブな働き方を提示する研究者たちと、今日の障害者にとっての福祉・就労・教育をとらえなおすことを目指します。

    〇開催日時
    2025年1月25日(土) 14時〜17時

    〇開催場所
    立命館大学衣笠キャンパス創思館1Fカンファレンスルーム
    現地およびZoom(ハイブリッド)

    〇参加対象者・定員
    関心のある方。
    現地定員:90名
    Zoom定員:200名

    〇講師・登壇者情報
    ・近藤武夫
    東京大学先端科学技術研究センター教授。博士(心理学)。文部科学省 「障害のある学生の修学支援に関する検討会」委員などを歴任。一般社団法人 特別支援教育士資格認定協会理事。SISL(東京大学 先端科学技術研究センター 社会包摂システム分野)研究プロジェクトにて活動。
    ・猪瀬浩平
    明治学院大学教養教育センター教授。博士(社会人類学)。専門は文化人類学。著書に『分解者たち——見沼田んぼのほとりを生きる』(生活書院)、『野生のしっそう:障害、兄、そして人類学とともに』(ミシマ社)など。
    ・小川さやか
    立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。博士(地域研究)。専門は文化人類学、アフリカ研究。代表作に『都市を生きぬくための狡知——タンザニアの零細商人マチンガの民族誌』(世界思想社)、『「その日暮らし」の人類学——もう一つの資本主義経済』(光文社新書)など。

    ○参加方法
    以下の申込フォームよりお申し込みください。
    https://forms.gle/vaMka9n5g119f9Su5
    ※申込締切:2024年1月18日(日)まで

    ○情報保障について
    手話通訳、文字情報保障

    ○合理的配慮について
    上記の情報保障以外で合理的配慮をご要望の際、
    視覚障害等の理由で申し込みフォームからの申込みが難しい場合などは、
    問い合わせ先までご連絡いただけますようよろしくお願いいたします。

    問い合わせ先:
    メール:gr0529kp@ed.ritsumei.ac.jp (代表:種村光太郎宛)

    主催
    立命館大学大学院 院生プロジェクト「少数者と教育」研究会
    立命館大学大学院 院生プロジェクト「障害者とjob&work」研究会

     

    日中社会の死生学」研究会・オンライン講演会「死亡に遭遇する際――生と死の現場でのフィールドワーク」

     

     

    院生プロジェクト「日中社会の死生学」研究会・オンライン講演会:
    「死亡に遭遇する際――生と死の現場でのフィールドワーク」

    【日時】2025年1月19日(日)14:30〜16:30

    【開催方式】Zoomによるオンライン開催

    【講師】沈燕先生(上海大学社会学院人類学民俗学研究所講師 専門分野:医療人類学)

    【プログラム】
    14:30〜14:35 はじめの挨拶
    14:35〜16:10 沈燕先生による講義
    16:10〜16:30 質疑応答

    【お申込み】
    参加をご希望の方は下記のGoogleフォームに記入をお願い致します。
    https://forms.gle/GGSw3uozouPTX6XJ8

    【情報保障】日中逐次通訳あり

    【連絡先】岳培栄(共生領域) gr0505xf@ed.ritsumei.ac.jp

     

    「ポストヒューマンと21世紀のゾンビ映画」

     

    「ポストヒューマンと21世紀のゾンビ映画」
    講師:福田安佐子
    日時:1/17(金) 16時〜17時30分
    場所:創思館303・304
    参加方法:対面(事前申し込み不要)
    使用言語:日本語

    タイムスケジュール
    16:00~17:00 福田安佐子「ポストヒューマンと21世紀のゾンビ映画」
    17:00~17:30 質疑応答(その後、懇親会を予定しております)

    講師/福田安佐子
    国際ファッション専門職大学国際ファッション学部助教。専門は、ホラー映画史、表象文化論、身体論。単著に『ゾンビの美学:植民地主義、ジェンダー、ポストヒューマン』(人文書院)、共訳書にブライドッティ『ポストヒューマン』(フィルムアート社)、クロンブ『ゾンビの小哲学』(人文書院)がある。

    主催:映画理論・映画テクスト研究会
     

    院生プロジェクト マルチモーダル人類学先端研究会 特別講義
    「アーティストのフィールドワーク #01 ホー・ルイ・アン」

     

     

    近年、学術の対象と手法は、従来のテクスト的・理性的なものを超え、マルチモーダルかつ情動的なものを含むようになっています。その背景には、理性やテクスト知の優位に対する批判的思考や、複合化したメディア状況、さらに科学と芸術を再定義しようとする試み等があります。
    今回の特別講義では、海外を含めたさまざまなアーティストの作品をキュレーションしてきた川上先生を迎え、シンガポールを拠点とするアーティストである、ホー・ルイ・アンの映像作品『Solar: A Meltdown』を鑑賞し、議論を行います。本作は、植民地主義によって再生産されてきた「他者」としての非西洋や、その背景にある近代化のシステム等について、映像やイメージを通して表象し、考察を行うものです。
    今回は、映像作品にかんする美学・人類学的な議論を行うとともに、参加者の多様な学問的関心を活かし、マルチモーダルな人文社会科学が発展しうる可能性を模索する一歩としたいと思います。

    [開催日時]2025年1月12日(日)15:00-18:00 (14:30開場)

    [開催場所]立命館大学衣笠キャンパス 充光館 地下シアタールーム(JK001)
    〒603-8346 京都府京都市北区等持院北町56−1

    [講師]川上幸之介先生(倉敷芸術科学大学准教授)

    [コメンテーター]小川さやか先生(立命館大学先端総合学術研究科教授)

    [タイムスケジュール]
    15:00-15:05 はじめの挨拶
    15:05-16:00 『Solar: A Meltdown』by Ho Rui An 鑑賞
    16:00-17:00 川上先生による講義
    17:00-17:40 小川先生によるコメント・対談
    17:40-18:00 質疑応答・ディスカッション

    [ゲスト講師紹介]川上幸之介 先生 (倉敷芸術科学大学准教授)
    1979年山梨県生まれ。ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズMAファインアート修了。KAGアートディレクター(https://gallerykag.jp/)。専門は現代アート、ポピュラー音楽、キュレーション。著書に『パンクの系譜学』、共著に『思想としてのアナキズム』(以文社)。キュレーションにPunk! The Revolution of everyday Life展、Bedtime for Democracy展ほか。川上先生のゼミHPはこちら:https://kawakamilabo.com/

    [お申し込み]
    事前申し込みは必要ありません。ご不明点があれば、下記連絡先までご連絡ください。

    [本研究会の問い合わせ先]
    加藤このみ(共生領域2回生) gr0635vs@ed.ritsumei.ac.jp

    [主催]立命館大学大学院先端総合学術研究科院生プロジェクト「マルチモーダル人類学先端研究会」

     

    院生プロジェクト「ゲーム研究基礎文献講読会」『ルールズ・オブ・プレイ―ゲームデザインの基礎』

     
     【日時】 2024年1月11日(土)15:00-18:00 【参加方法】 以下のGoogleフォームから必要事項をご記入いただくことで、参加予約となります。 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeFFZsHyHSo4yxehLIAnshIOVYrnjQW6PgY9qXIqCEUjJAKwA/viewform?usp=dialog 1/11(土)山本貴光先生講演会 参加申し込みフォーム docs.google.com 【開催方法】 オンライン開催 (Googleフォームに記入いただいたメールアドレスに、参加用のURLを送付します) 【講演者】 山本貴光(文筆家、ゲーム作家、東京科学大学リベラルアーツ研究教育院教授) 【参考文献】 ケイティ・サレン, エリック・ジマーマン著, 山本貴光訳(2019)『ルールズ・オブ・プレイ―ゲームデザインの基礎』ニューゲームズオーダー. 【講演内容】 ・『ルールズ・オブ・プレイ』の意図と枠組みと中心概念(Unit1を中心に) ・『ルールズ・オブ・プレイ』はいま、どんな意義をもっているか ・ゲームで遊ぶとき、何が起きているのか(Unit3「遊び」に関連した検討) ・『ルールズ・オブ・プレイ』を拡張・改訂するとしたらどうするか 【主催】 立命館大学大学院先端総合学術研究科院生プロジェクト「ゲーム研究基礎文献講読会」 【お問い合わせ】 木村亮太 gr0583ee@ed.ritsumei.ac.jp

    【日時】
    2025年1月11日(土)15:00-18:00
    【参加方法】
    以下のGoogleフォームから必要事項をご記入いただくことで、参加予約となります。

    1/11(土)山本貴光先生講演会 参加申し込みフォーム
    【開催方法】
    オンライン開催
    (Googleフォームに記入いただいたメールアドレスに、参加用のURLを送付します)
    【講演者】
    山本貴光(文筆家、ゲーム作家、東京科学大学リベラルアーツ研究教育院教授)
    【参考文献】
    ケイティ・サレン, エリック・ジマーマン著, 山本貴光訳(2019)『ルールズ・オブ・プレイ―ゲームデザインの基礎』ニューゲームズオーダー.
    【講演内容】
    ・『ルールズ・オブ・プレイ』の意図と枠組みと中心概念(Unit1を中心に)
    ・『ルールズ・オブ・プレイ』はいま、どんな意義をもっているか
    ・ゲームで遊ぶとき、何が起きているのか(Unit3「遊び」に関連した検討)
    ・『ルールズ・オブ・プレイ』を拡張・改訂するとしたらどうするか
    【主催】
    立命館大学大学院先端総合学術研究科院生プロジェクト「ゲーム研究基礎文献講読会」
    【お問い合わせ】
    木村亮太 gr0583ee@ed.ritsumei.ac.jp

     

    SOGI研究会・公開研究会「Research on Disability & Sexuality」

     

     

    【日時】 2025年1月11日(土) 10時~12時

    【参加方法】 ZOOM (入退室自由、事前申し込みなし)

    https://ritsumei-ac-jp.zoom.us/j/4607325624?pwd=eExLVlpoSW5qNi9SMVBjZnhlZW5iQT09&omn=91792342161

    ミーティングID: 460 732 5624
    パスコード: VP7ANb

    使用言語:英語

    【Speaker】 

    Dr. Alan Santinele Martino (he/him) is a tenure-track Assistant Professor (Teaching) in the Community Rehabilitation and Disability Studies program in the Department of Community Health Sciences at the University of Calgary. His main research interests are in critical disability studies, gender and sexualities; feminist and critical disability studies theories; qualitative and community-based research (particularly participatory and inclusive research methodologies).

    https://www.researchgate.net/profile/Alan-Santinele-Martino/research

    【Programs】 

    9:50- zoom opening

    10:00-10:05 Start: Introduction of the Speaker
    10:05-11:00  Lecture by Dr. Martino

    11:00-11:10  Break times

    11:10-*12:00 at the latest Q&A Discussion

     

    ゲーム研究基礎文献講読会講演会

     
    2024年度ゲーム研究基礎文献講読会講演会ポスター 講義内容『ゲームスタディーズ入門 ―文化のなかのゲーム』概説 ゲームデザイナー堀井雄二の性向と能力の形成過程の探求 『ゲームスタディーズ入門』の議論に関連して
    【日時】
    2024年11月29日(金)13:00-16:00
    【参加方法】
    Googleフォームから必要事項をご記入いただくことで、参加予約となります。
    【開催方法】
    オンライン開催
    (Googleフォームに記入いただいたメールアドレスに、参加用のURLを送付します)
    【講演者】
    小林(七邊)信重(東北学院大学情報学部データサイエンス学科准教授)
    【参考文献】
    フランス・マウラ著、小林信重訳(2024)『ゲームスタディーズ入門ー文化の中のゲーム』ニューゲームズオーダー.
    【講演タイトル】
    『ゲームスタディーズ入門ー文化の中のゲーム』概説
    ゲームデザイナー堀井雄二の性向と能力の形成過程の探求ー『ゲームスタディーズ入門』の議論に関連して
    【主催】
    立命館大学大学院先端総合学術研究科院生プロジェクト「ゲーム研究基礎文献講読会」
    【お問い合わせ】
    木村亮太 gr0583ee@ed.ritsumei.ac.jp

     

    2024年度 農山漁村文化研究会 特別講演会「中国と日本、戦後の農村変容を読み解くための手法を学ぶ」

     

    2024年度 農山漁村文化研究会 特別講演会「中国と日本、戦後の農村変容を読み解くための手法を学ぶ」 講師:河野正(国士舘大学21世紀アジア学部講師・中国農村研究者) 2024年11月17日(日)15:00-17:00 対面:立命館大学衣笠キャンパス 究論館プレゼンテーションルームA・B お問合せ 長谷川莉帆(共生領域1回生) gr0697hv@ed.ritsumei.ac.jp 学外からの参加希望者は要事前問い合わせ

    【日時】
    2024年11月17日(日)15:00-17:00

    【参加方法】
    可能な限り、事前に申込フォームからお申し込みください。
    会場定員の関係で人数把握をしたいと思っています。
    もちろん、当日とびいり参加も歓迎します。
    ※学外からの参加を希望される場合は、事前にお問い合わせください。

    【会場】
    立命館大学衣笠キャンパス 究論館Room A・B

    【講演者紹介】
    河野正 先生(国士舘大学21世紀アジア学部講師)
    1982年生まれ。2006年東京都立大学人文学部卒業。2008年東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了。2016年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員(PD)。東京大学社会科学研究所助教、東京大学アジア研究図書館助教を経て2023年より現職。

    【参考文献】
    河野正,2023,『村と権力――中華人民共和国初期、河北村落の村落再編』晃洋書房

    【主催・共催】
    [主催]:立命館大学大学院先端総合学術研究科院生プロジェクト「日中農村文化研究会」
    [共催]:東京大学中国学イニシアティブ「現代中国の歴史的起源」部会

    【お問い合わせ】
    長谷川莉帆(共生領域1回生) gr0697hv@ed.ritsumei.ac.jp

     

    2024年度 日本現代批評史研究会 公開研究会「『非美学』と批評史−否定神学批判のあとで−」

     
    2024年度 日本現代批評史研究会 公開研究会「『非美学』と批評史−否定神学批判のあとで−」 講師:福尾匠 2024年11月14日(木)12:30-15:30 対面:立命館大学衣笠キャンパス 創思館 303.304 参加申込 https://forms.gle/3thDWehTqoatFNwS7

    【日時】
    2024年11月14日(木)12:30-15:30

    【参加方法】
    資料準備の都合上、事前にグーグルフォームからご回答ください。
    https://forms.gle/3thDWehTqoatFNwS7

    【会場】
    立命館大学衣笠キャンパス 創思館 303.304

    【講演者】
    福尾匠 氏

    【参考文献】
    『非美学 ジル・ドゥルーズの言葉と物』河出書房新社.2024年

    【企画趣旨】
    福尾匠氏の近刊『非美学』についてご著者本人が講演。
    学際的な研究活動を行う院生とともに、批評史における『非美学』の位置づけと、
    「開かれているということを包摂の方便にしない」ような交流のポジティヴィティについて議論を深める。

    【主催】
    立命館大学大学院先端総合学術研究科院生プロジェクト「日本現代批評史研究会」

    【お問い合わせ】
    立川宗一郎 lt1201xk@ed.ritsumei.ac.jp

     

    2024年度 先端総合学術研究科大学院ウィーク

     

    【日時】
    2024年11月8日(金)17:00-18:00
    Zoom開催

    【参加方法】
    本イベントは事前申し込み必須です。
    こちらのフォームから申し込みをお願いします。
    トークイベント参加申込フォーム

    【講演者】
    後藤基行・戸谷洋志

    【内容】
    「未来への責任としてのアーカイブズ──研究の社会的使命を考える」
    「どんな情報でもネットに転がっている」という思い込みと決別することから、研究は始まります。
    本研究科では、大学院生があくまでも一次資料を自分の力で探索し、堅実に自らの研究を組み立てていく姿勢を重視しています。
    それによって、簡単に忘れ去られてしまう資料を保管し、未来へと伝えていくことは、研究者の責任でもあるのです。
    今回の対談では、本研究科教員の後藤基行(歴史社会学)と戸谷洋志(哲学)が、それぞれの専門領野の視点から、「資料」と「責任」の関係について、考えていきます。

    【公開授業】
    その他、公開授業も行います。
    先端研公開授業一覧

    【主催】
    立命館大学大学院先端総合学術研究科

    【お問い合わせ】
    衣笠独立研究科事務室 先端研担当(doku-ken@st.ritsumei.ac.jp)
     

    2024年度 SOGI研究会 公開研究会 「非二元的な性の概念の歴史を辿る――博士論文執筆のプロセス」

     

    立命館大学大学院先端総合学術研究科 2024年度院生プロジェクトSOGI研究会 講演者:武内今日子 (関西学院大学社会学部助教) 非二元的な性の概念の歴史を辿る 博士論文執筆のプロセス 2024年8月24日(土)14時~16時 対面:立命館大学衣笠キャンパス 究論館Room A zoom13時半開場 情報保障などについてのお問合せgr0371ri@ed.ritsumei.ac.jp 事前申込なし途中入退場自由

    【日時】
    2024年8月 24日(土)14:00~16:00

    【参加方法】
    入退室自由、事前申し込みなし
    対面:立命館大学衣笠キャンパス 究論館Room A
    オンライン:zoom 13時半開場

    【講演者】
    武内今日子(関西学院大学 社会学部助教)

    【プログラム】
    13:30開場
    14:00~14:05 開始:挨拶、研究会の主旨、先生の紹介
    14:05~15:25 武内先生の講演
    15:25~15:35 休憩
    15:35~16:00 総合ディスカッション

    【主催】
    立命館大学大学院先端総合学術研究科・院生プロジェクト「SOGI 研究会」

    【お問い合わせ】
    gr0371ri@ed.ritsumei.ac.jp(OUYANG)
    SOGI研究会
    欧陽珊珊