西成彦:2012年度業績一覧

著書・編著(共著・共編を含む)

2012.07.20 (共編)『遠い声』松籟社

雑誌論文

2012.06.30 「カンナニの言語政策」、『立命館大学産業社会論集』第48巻第1号、31-46.
2013.03.29 「アメリカ大陸は東欧ユダヤ人と先住民が出合う場所~『密林の語り部』試論~」、『れにくさ』4号、東京大学現代文芸論研究室、132-150. 

翻訳

2012.08.17 ショレム・アレイヘム『牛乳屋テヴィエ』岩波文庫、374p.【イディッシュ語から】
2013.03.30 アイザック・バシェヴィス・シンガー『不浄の血』河出書房新社、315p.【イディッシュ語から】

その他、活字になったもの

2012.04.22 (書評)タブッキ『時は老いをこえる』和田忠彦訳、『京都新聞』他
2012.07.15 (書評)細見和之『ディアスポラを生きる詩人 金時鐘』、『植民地文化研究』11号、176-178.
2012.08.01 (書評)加藤有子『ブルーノ・シュルツ 目から手へ』、『文藝』2012年秋号、河出書房新社、296.
2012.08.17 「解説」inショレム・アレイヘム『牛乳屋テヴィエ』岩波文庫、353-374.
2012.12.25 「動物と子ども」、『初茜』28号、熊本子どもの本の研究会、45-61.
2012.12.31 (書評)臼杵陽(監修)『シオニズムの解剖』、『ユダヤイスラエル研究』26号、101-102.
2013.03.30 「解題」inアイザック・バシェヴィス・シンガー『不浄の血』河出書房新社 、303-315.
2013.03.25 「比較植民地文学研究の基盤整備(1)「引揚者」の文学:はじめに」、『立命館言語文化研究』第24巻第4号、111-114.

講演ほか、話したこと

2012.04.20  日本比較文学会関西支部例会(書評会発題者)、於:神戸大学
2012.06.10  日本比較文学会全国大会(シンポジウム「〈引揚者〉の文学を考える」企画・司会)、於:大正大学
2012.06.23  スラヴ学研究会年次大会(シンポジウム「スラヴ諸語とその隣人たち」企画・司会)、於:東京大学
2012.07.15  ナラティヴと質的心理学研究会「老いとセクシャリティ」(発表)、於:創思館
2012.07.21  日本比較文学会関西支部例会(研究発表司会)、於:近畿大学
2012.09.17  生存学研究センター、プロジェクトA-2企画「通訳と翻訳のはざまで」(コーディネータ・発話)、於:創思館
2012.10.12  国際言語文化研究所・秋季企画「ホロコースト・震災・詩 」(司会)於:末川記念会館
2012.10.28 日本生命倫理学会・生存学研究センター共催「安斎育郎特別講演:福島原発事故と生命(いのち)」(開会の挨拶)於:以学館
2012.11.13   国際言語文化研究所・ジェンダー研究会企画 「ディアスポラとアート――養子の権利運動と創作活動の狭間で」(コメンテータ)於:学而館
2012.11.15  国際言語文化研究所・秋季企画「カタストロフィと正義」(第2部司会)於:創思館カンファレンスルーム
2012.11.17  日本比較文学会関西支部大会シンポジウム「『変身』から100年の比較文学 」(司会) 於:創思館カンファレンスルーム
2012.11.24 立命館大学土曜講座「フロイトの現代性――子どもがぶたれる世界の構造」(講師)於:末川記念会館
2012.12.15  富山大学人文学部主催・シンポジウム「小泉八雲の新しい地平 : 最近のラフカディオ・ハーン研究をめぐって」(パネリスト)於:富山大学
2013.01.14  生存学研究センター企画「災/生――大震災の生存学」(開会の挨拶) 於:創思館カンファレンスルーム
2013.02.24  国際言語文化研究所冬季企画Ⅰ「大日本帝国植民地と文学の言語」(企画・司会・発表) 於:末川記念会館
2013.03.03  JSPS International Scientific Meetings in Japan: World Literature and Japanese Literature in the Era of Globalization: Panel B-2 “Border Crossing and Hybridity” (Moderator)、於:東京大学
2013.03.24   国際言語文化研究所冬季企画Ⅱ「イディッシュ文学が遺したもの」(企画・司会) 於:末川記念会館

主宰研究会活動

◆科研費研究会「アジアン・ディアスポラ研究会」(基盤研究(C)比較植民地文学研究の基盤整備、研究代表者:西成彦)
2012.05.23, 06.27, 11.18; 2013.02.16, 02.23-24

◆環カリブ文化研究会(国際言語文化研究所・研究所重点プロジェクト)
2012.05.12 第1回  発話者:杉浦清文、原佑介、朴裕河
2012.11.15 第2回  言文研秋季企画「カタストロフィと正義」
2013.02.24 第3回  言文研冬季企画Ⅰ「大日本帝国植民地と文学の言語」

院生プロジェクトへの「責任教員」としての参加

◆「生存学と文学研究会」:先端研院生プロジェクト(研究代表者:田中壮泰)&生存学研究センター・若手研究者研究力強化型プロジェクト(研究代表者:西成彦)
2012.07.18, 8.31; 2013.01.11, 02.10

学内

生存学研究センター長

学会活動

日本比較文学会理事、および関西支部幹事・庶務委員、
ICLA(国際比較文学会)会員、日本台湾学会会員、植民地文化学会会員、宮沢賢治学会会員

松原洋子:2012年度業績一覧

論文等

・松原洋子「『科学史研究』初期の編集・発行状況――創刊から休刊まで(1941〜1944年)」『科学史研究』第51巻、102-105頁、2012年6月
・山口翔・青木千帆子・植村要・松原洋子「電子書籍のアクセシビリティに関する出版社アンケート」『国際公共経済研究』第23号、244-255頁、2012年9月
・松原洋子「福島原発事故と生命(いのち)―研究者の倫理を考える」(第24回日本生命倫理学会年次大会報告特別講演)『日本生命倫理学会ニューズレター』第52号、1頁、2013年2月
・松原洋子・植村要「未校正書籍テキストデータの読書アクセシビリティ―大学図書館における読書障害学生支援に向けて―」『立命館人間科学研究』第26号、 99-110頁、2013年3月
・松原洋子「翻訳語としての『遺伝子』の由来」『科学史研究』第52巻、印刷中、2013年3月刊行予定
・松原洋子「妊婦の血液を用いた新しい出生前診断―ミスリードの著しいメディア報道」『あせび会だより』第197号、6−7頁、2013年3月

講演等

・松原洋子「戦後日本の医学史を斬る「母体保護」と「優生学」の狭間で」2012年4月30日、まちだ市民大学HATS公開講座、町田市生涯学習センター(招待講演)
・横山美和「女性身体の医療化のポリティクスをいかに論じるか――横山美和「女子高等教育における「月経」論争―クラークとジャコービーの栄養代謝論をめぐって」へのコメント」、2012年9月22日、生物学史研究会(日本科学史学会生物学史分科会)、東京大学駒場キャンパス
・四ノ宮成祥ほか「21世紀における生命科学研究と機微技術管理、生命倫理の新たな邂逅」、日本生命倫理学会第24回年会公募ワークショップⅡ、2013年10月26日、立命館大学(コメント) 
・常世田良「図書館の障害者サービスにおける著作権法第37条第3項に基づく著作物の複製等に関するガイドライン」について、R-GIRO/IRIS研究会、2012年11月19日、立命館大学(コメント)
・竹沢泰子ほか「人種神話を解体する 科学と社会の共生産」、京都大学人文科学研究所共同研究班 人種表象のグローバル日本型研究、2012年12月16日、国立京都国際会館(コメント)
・松原聡ほか「電子書籍のアクセシビリティ報告会」、電子出版制作・流通協議会、2013年1月15日、日本教育会館(指定発言)
・坂井めぐみ・利光恵子「生命科学と当事者」研究会、2013年3月17日、コンベンションルームAP品川会議室C(コメント)

プロジェクト等

・立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)研究プログラム「電子書籍普及に伴う読書アクセシビリティの総合的研究」代表者
・人間科学研究所研究プロジェクト「読書障害学生支援における大学図書館の課題」代表者
・立命館大学生存学研究センター2012年度若手研究者研究力強化型プロジェクト「病と社会・環境・科学技術に関する近代史研究会」代表者
・科学研究費補助金「サイボーグ医療倫理の科学技術史的基盤に関する研究」(基盤C,2010〜2012年)研究代表者
・科学研究費補助金「視覚障害当事者の共同自炊型オンライン電子図書館を実現するための条件に関する研究」(基盤A,2012〜2015年,研究代表者石川准静岡県立大学教授)研究分担者
・文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「大学を模擬社会空間とした自立支援のための持続的対人援助モデルの構築」(立命館大学人間科学研究所)情報蓄積と移行システムアーカイビングチームメンバー
・立命館大学生存学研究センター2012年度若手研究者研究力強化型プロジェクト「出生をめぐる倫理研究会」メンバー

委員等(学内)

・立命館大学人間科学研究所運営委員
・立命館大学生存学研究センター運営委員
・『立命館人間科学研究』(立命館大学人間科学研究所)編集委員
・『Core Ethics』(立命館大学大学院先端総合学術研究科発行)編集委員長
・Ars Vivendi Journal (生存学研究センター発行)編集委員

学会活動

日本科学史学会和文誌委員会委員長(2009/07-)
日本生命倫理学会企画委員(2009-)
『生物学史研究』(日本科学史学会生物学史分科会発行)編集委員(2006/12-)
日本学術会議第22期連携会員(第一部史学、2011/10-)
所属学会
日本科学史学会、日本科学史学会生物学史分科会、日本生命倫理学会、日本医療保健社会学会、科学技術社会論学会、日本医史学会

小泉義之:2012年度業績一覧

著書

・『生と病の哲学――生存のポリティカルエコノミー』青土社、390p

論文

・「末期の声、あるいは同じ節の替歌」『KAWADE道の手帖・深沢七郎』河出書房新社、pp. 143-148
・「死に場所を探して」『現代思想』vol. 40-7、2012年6月号、pp. 158-164
・「心理の主体、皮膚の主体」『ユリイカ』vol. 44-9、2012年8月号、pp. 137-145
・「デカルト『省察』における狂気と病気」佐藤徹郎他編『形而上学の可能性を求めて――山本信の哲学』工作舎、pp. 204-212
・「包摂による統治――障害カテゴリーの濫用について」『情況・思想理論編』第1号
2012年12月別冊、pp. 76-95
・「統治と治安の完成――自己を治める者が他者を治めるように治められる」『批評研究』vol. 1、pp. 145-164
・「精神と心理の統治」『思想』no. 1066、2013年2月号、pp. 58-76
・「デッドエンド、デッドタイム――一九七八年以来の現代思想における」『ユリイカ』vol. 45-2、2013年2月号、pp. 197-203
・「戦時‐戦後体制を貫くもの――ハイデガー(「ヒューマニズム書簡」と「ブレーメン講演」)の場合」Heidegger Forum, vol. 7, online

その他

・書評:檜垣立哉編著『生権力論の現在――フーコーから現在を読む』、『フランス哲学・思想研究』第17号、pp. 188-192
・インタビュー「哲学者の考えること」『GRAPHICATION』no. 183、pp. 20-22
・「哲学に映った歯科医療」『DENTAL DIAMOND』vol. 37, no. 546、2012年12月号、pp. 186-187
・対談「思弁的転回とポスト思考の哲学」(千葉雅也と)『現代思想』vol. 41-1、2013年1月号、pp. 127-143

2013年度前期博士論文・博士予備論文構想発表会

2013年度 博士論文/博士予備論文構想発表会 前期

先端研では、毎年7月に、博士予備論文(修士論文に相当)・博士論文の構想発表会を行なっています。
2013年度は、昨年に引き続き大々的な企画として開催いたします。構想発表会は、プロジェクト型教育・学際的研究を推進する先端研ならではの、多様な関心をもつ院生・教員・研究者らが集う貴重な機会です。ぜひこの場に参加して、先端研の魅力を体感してみてください。
期間中は、ランチョン交流会、コーヒーブレーク、院生プロジェクトのポスター展示、院生・修了生の著書紹介などを行ないます。多くの関係者と交流できるチャンスですので、積極的に活用してください。

開催概要

日時 2013年7月20日(土)10:20-17:55
2013年7月23日(火)9:30-17:05
2013年7月24日(水)9:30-16:50
会場 立命館大学 衣笠キャンパス 創思館カンファレンスルーム
参加条件 参加費無料・登録不要

本研究科構想発表会の4つの魅力

  1. ランチョン交流会(無料)

    創思館303・304で3日とも別メニューにて実施します。コーヒーブレイクともども、交流の場としてご活用ください。

  2. コーヒーブレイク

    会場の創思館カンファレンスルーム前の応接室にて開催。コーヒーや冷たい飲み物をご提供します。

  3. 院生プロジェクトのポスター展示

    先端研独自の研究支援制度である院生プロジェクト。各プロジェクトの目的・研究活動の紹介ポスターを会場に掲示します。

  4. 修了生・在学生の著書展示ブース。

    コーヒーブレイク会場の応接室にて、先端研独自の出版助成制度で刊行されたものなど、修了生・在学生の著作の展示を行います。

2012年度前期 博士論文/博士予備論文構想発表会
論題・スケジュール

7月20日(土)

  • 10:20~11:10 <博士>71410900399(公共)
    「対人援助場面におけるコニュニティ通訳の役割」
  • 11:20~11:55 <予備>71411200080(表象)
    「ビデオゲーム作品の評価方法の再構築―プレイヤー経験を重視したモデル化の試み―」

-昼休-

  • 12:50~13:25 <予備>71411200056(公共)
    「2000年代の「男なみ」就活がもたらす「女ゆえ」退職のパラドクス」
  • 13:25~14:15 <博士>71410900186(公共)
    「韓国における無住居者の歴史―「浮浪者」から「ホームレス」へ―」
  • 15:15~16:05 <博士>71410900305(生命)
    「近代日本における生殖管理と非配偶者間人工授精」
  • 16:15~17:05 <博士>71410900178(公共)
    「看護職におけるDV被害者の早期発見と予防のための教育プログラムの開発」
  • 17:05~17:55 <博士>71410900259(共生)
    「女子大におけるマナー教育の経緯―良妻賢母主義からホスピタリティまで―」

7月23日(火)

  • 09:30~10:20 <博士>71410900208(公共)
    「日本手話によるろう学校のはじまり―明晴学園の設立過程と社会状況―」
  • 10:20~11:10 <博士>71411000200(生命)
    「ハンナ・アレントの政治的思考―「始まり」の前についての考察―」
  • 11:20~11:55 <予備>71411200013(公共)
    「個人の自由と「世間」の絆について」

-昼休-

  • 12:50~13:25 <予備>71411200030(共生)
    「フランスの国際学校2校の継承語日本語教育に関する考察」
  • 13:25~14:15 <博士>71410900119 (共生)
    「「華人系プロテスタント教会」に関する人類学的研究―トランスナショナルな宗教実践の様相―」
  • 14:25~15:15 <博士>71410900020(共生)
    「風景の破壊と保護をめぐる語りの再構築―京都における風致概念の人類学的研究―」
  • 15:15~16:05 <博士>71410900321(表象)
    「視覚を超えた美術鑑賞―視覚障がい者の美術鑑賞方法からの考察―」
  • 16:15~17:05 <博士>71410900380(公共)
    「1960~80年代 我が国の反精神医学運動とその周辺」

7月24日(水)

  • 09:30~10:20 <博士>71410900070(共生)
    「民俗芸能における外部の演者の研究―過疎地に踊りにくる人びと―」
  • 10:20~11:10 <博士>71410900240(表象)
    「音楽作品の存在論的探求―分析美学の観点から―」
  • 11:20~11:55 <予備>71411200048(公共)
    「「精神病」者運動の現代史」

-昼休-

  • 12:50~13:25 <予備>71411200099(公共)
    「訪問介護事業所(営利法人型による)の開設、運営についての考察―その経緯と過程―」
  • 13:25~14:00 <予備>71411200072(公共)
    「地域コミュニティにおけるサロン運営の活性化要因」
  • 14:10~15:00 <博士>71410900216(生命)
    「共依存の倫理的考察」
  • 15:00~15:50 <博士>71410900364(公共)
    「日本の聴覚障害教育における人工内耳の受けとめ方の変遷」
  • 16:00~16:50 <博士>71410900372(公共)
    「個人化社会における労働の変容と心の問題」

注意事項

発表者の方へ

  1. 時間配分
    <博士論文構想発表会> 発表時間30分、質疑応答20分(合計50分)
    <博士予備論文構想発表会> 発表時間15分、質疑応答20分(合計35分)
  2. 発表は、論文のテーゼ・論旨に絞って、簡潔かつ明確に述べること。
  3. 発表時のレジュメ(A3片面印刷1枚)を、必ず予め50部用意(足りない場合は事務局にてコピーします)して持参すること。レジュメには以下
    の事項を簡潔に記載すること。レジュメのデジタルデータ(DOCあるいはPDF)はメールに添付して提出してください。学外サーバーで配付します。
    ・論文の主旨
    ・論文の章立て
    ・研究史上の意義
    ・主要参考文献
    ・必要ならば図表
    ※発表用原稿又はメモはレジュメとは別に各人において用意すること。
  4. 構想発表会は公開で行っていることでもあり、2010年度よりWEBでの音
    声配信も先端研内で公開としていますが、なんらかの理由により公開しな
    い場合はその旨届けて下さい。届けがなければ基本公開とします。
  5. 発表に使用する機器類については事前に相談すること。

全院生の方へ

  1. やむを得ぬ事情のあるときを除き、先端総合学術研究科の大学院生は
    全日程に渡って、全員参加を原則としています。(除:授業との重複者)
  2. メールでの欠席連絡については、必ず件名に「先端研」と入れてくだ
    さい。
    doku-ken★st.ritsumei.ac.jp (★→@)
2013年度先端総合学術研究科パートナーシップ委員会企画「大学院の中の〈複数文化〉を考える」

2013年度 先端総合学術研究科パートナーシップ委員会企画
大学院の中の〈複数文化〉を考える

2013年度PS企画フライヤー<画像クリックでPDFダウンロード>

パートナーシップ委員会はアカデミック・ハラスメントをはじめ、大学院に特有の多様な問題を共有することを通して、よりよい教育・研究の場をつくることを目指している。
このたびの企画では、大学院のなかの文化の複数性をめぐる問題とそれに対する理解・対処のあり方について、お二人の講演者にそれぞれトランスジェンダーの視点、留学生の視点からお話しいただく

  • 堀川 歩

    「学校におけるトランスジェンダー——自分らしく生きていたいんや!!」
    講師プロフィール:
    身体は女の子として産まれるも、心は男の子として育つ。
    高校卒業後は陸上自衛隊に入隊し除隊後は約1年間 世界一周の旅に出発。
    帰国後は行政書士である松浦 智昌氏と『ヒューマンフリーな社会創り』を理念にセクシャルマイノリティの人々の法的サポート/カウンセリング/研修・講師を主体とした事業Life Point(s)を設立。

  • 孫 暁剛

    「中国、日本、アフリカ、遊動民という生き方——研究を通じ複数文化を渡り歩く」
    講師プロフィール:
    筑波大学生命環境科学研究科・持続環境学専攻・准教授
    中国新疆生まれ。京都大学大学院アジアアフリカ地域研究研究科一貫制博士課程終了。博士(地域研究)。
    主要業績『遊牧と定住の人類学—ケニア・レンディーレ社会の持続と変容』(昭和堂、2012年)。

開催概要

日時 2014年1月21日(火)16:00〜19:00
場所 立命館大学 衣笠キャンパス 末川記念会館第三会議室
http://www.ritsumei.jp/campusmap/map_kinugasa_j.html)
阪急西院駅からバスで(衣笠校前まで)20分
JR京都駅からバスで(衣笠校前まで)40分

参加費

無料

プログラム

司会 牛若孝治(院生・博士課程)
16:00〜16:10 趣旨説明 小川さやか(准教授)
16:10〜17:00 講演1 堀川歩
17:10〜18:00 講演2 孫暁剛
18:10〜19:00 全体ディスカッション
※プログラム終了後に懇親会を予定

主催

立命館大学 先端総合学術研究科 パートナーシップ委員会

連絡先

安田智博(dement@hotmail.co.jp)

入試に関するご質問

入試に関するご質問

●本研究科の入試に関することは、衣笠独立研究科事務室先端総合学術研究科担当 までお問い合わせください。

立命館大学衣笠独立研究科事務室
TEL: 075-465-8348
E-mail: doku-ken★st.ritsumei.ac.jp (★→@)

●Ritsu-Mateの入力に関するご質問は、下記までお問い合わせ下さい。

立命館大学 衣笠大学院課
TEL: 075-465-8195
E-mail: graduate-studies★st.ritsumei.ac.jp (★→@)

International Bilingual Conference Social Justice and Catastrophe: Risks, Responsibility and Reciprocity (CFP)

International Bilingual Conference
Social Justice and Catastrophe: Risks, Responsibility and Reciprocity

March 19 & 20, 2014, Ritsumeikan University, Kinugasa Campus, Kyoto
Soshikan Hall, Conference Room

Catastrophes are particular events, localized in time and space that usually only directly affects some members of society, leaving others unscathed. What do others in justice owe to victims of catastrophes? What are their rights? What are our obligations? Beyond humanitarian help and economic reconstruction, what are those who suffered from a major catastrophe entitled to? What help, what compensation is it our duty to give them? And whose duty is it? If only some people will be directly affected by the next earthquake or typhoon, the risk is shared by all. In view of this we may well have a common responsibility, because a shared risk suggests that the condition of reciprocity essential to our theories of justice is satisfied.

All papers concerning the relationship between catastrophes and justice are welcome.

Submissions

should be made in the form of a long abstract – approximately 400 words. Final date for submission is December 26, 2013. Candidates will be informed if their submission has been accepted or not by January 17, 2014. Speakers should aim for a presentation of 20 minutes and candidates should take this into account when preparing their abstract. Submissions should be directly made in electronic form at the following account: justiceandcatastrophe@gmail.com

Languages and publication

The languages of the conference are Japanese and English, submissions can be made in any of those two languages. A selected number of papers presented at the conference will afterwards be published in the bilingual journal, Ritsumeikan Studies in Language and Culture

Invited participants

Mark Anspach (Bologna, Italy), Adam Broinowski (ANU, Australia), Paul Dumouchel (Ritsumeikan University), Reiko Gotoh (Hitotsubashi University), Akira Inoue (Ritsumeikan University), Ryuichi Nakayama (Osaka University), Masachi Osawa (Tokyo), Makoto Usami (Kyoto University).

Organizers

Paul Dumouchel & Akira Inoue (Ritsumeikan University)
Reiko Gotoh (Hitotsubashi University)

Access

Ritsumeikan University Kinugasa Campus

【CFP】国際コンファレンス「社会正義とカタストロフィ:リスク・責任・互恵性」報告者募集

国際コンファレンス
社会正義とカタストロフィ:リスク・責任・互恵性
Social Justice and Catastrophe: Risks, Responsibility and Reciprocity

カタストロフィは突然、特定の場所と時間に降りかかってくる。カタストロフィによって、社会の一部は被災するものの、それ以外は無傷のままである。正義は、その特定の被災者に対し、いかなる対応を求めるだろうか。被災者は、人道的支援や経済的な復興支援を受ける権原を超えて、いかなる権原を有するだろうか。被災者に対するわれわれの義務と被災者の権利は、どのような関係にあるだろうか。どのような支援や補償が、正義の要求するところとなるだろうか。正義の観点からは、どこまでが個人が負うべきリスクで、どこまでがわれわれが担うべき責任の範囲になるのだろうか。そしてそれらと互恵性・互酬性の理念は、どのように関係しているのだろうか。

上記テーマに関連する研究報告を、広く募集します。

開催概要

日時 2014年3月19日(水)・20日(木)
会場 立命館大学 衣笠キャンパス 創思館 カンファレンスルーム

応募要項

報告要旨(日本語の場合:800字~1,200字、英語の場合:約400 words)を電子ファイル(ワードファイルかPDF)で次のアカウントに送ってください。
justiceandcatastrophe★gmail.com(★→@)

締切日

2013年12月26日(木)厳守
(※採択の可否については、2014年1月17日までにお知らせする予定です)

報告時間

報告時間20分+討論時間5~10分

使用言語

日本語と英語(質疑応答のみ同時通訳者あり)。
(※報告原稿は日本語で用意していただいて結構です)

出版

一部の報告原稿は、『立命館言語文化研究』に掲載されます
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/lcs/kiyou.html

招待報告者

Mark Anspach (Bologna, Italy), Adam Broinowski (ANU, Australia), Paul Dumouchel (立命館大学), 後藤玲子 (一橋大学), 井上彰 (立命館大学), 中山竜一 (大阪大学), 大澤真幸, 宇佐美誠 (京都大学)

世話人

Paul Dumouchel (立命館大学大学院先端総合学術研究科・教授)
井上彰 (立命館大学大学院先端総合学術研究科・准教授)
後藤玲子 (一橋大学経済研究所・教授)

アクセス

立命館大学ホームページ

「分析哲学と芸術」研究会(2013年度)

院生代表者

  • 田邉 健太郎

教員責任者

  • 吉田 寛

第2回公開研究会

開催概要

タイトル フィクションの哲学
日時 2013年12月15日(日)14時00分~
会場 立命館大学衣笠キャンパス 創思館401・402号室
参加資格など 事前予約不要、参加費無料、学外の方も御参加いただけます

講師

河田学(京都造形芸術大学)、藤川直也(京都大学)

内容

河田学:
フィクションにおける〈語り手〉の問題は、いわゆる物語論(ナラトロー)の中心的課題の一つとして長年にわたり議論されてきた。物語論における〈語り手〉論は、分析哲学におけるフィクション論とどのような位置関係にあるのだろうか。両者を接続しようとした試みの一つが、マリー・ロール・ライアンが『可能世界・人工知能・物語理論』(Possible Worlds, Artificial Intelligence and Narrative Theory, 1991)において行った、サール批判を踏まえての〈語り手〉概念の定式化であった。本報告では、ライアンの試みがもたらした結果を確認し、そこからえられる〈語り手〉なる対象の性質を検討する。時間に余裕があれば、分析哲学側の〈語り手〉論として、『物語と語り手』(Narratives and Narrators, 2010)におけるグレゴリー・カリーの議論にも触れたい。

藤川直也:
「フィリップ・マーロウ」のようなフィクションに出てくる名前(以下、フィクション名と呼ぶ)の意味論は、少なくとも、次の二つの文が真であるということを説明できるようなものであるべきだろう。

(1) a. フィリップ・マーロウは存在しない。
b. 『リトル・シスター』によれば、フィリップ・マーロウは探偵だ。

キャラクター指示説によれば、フィクション名は、フィクションのキャラクターを指示する。キャラクター指示説が(1)の文にどんな真理条件を与えるかは、キャラクターがどのような存在者であるのかに依存する。本発表では、キャラクターの形而上学理論として、それは一種の非存在対象であるとするマイノング主義的な立場を取り上げ、それと組合わさったときに、キャラクター指示説が(1)の文の真理条件をどう説明するかを概観し、この理論のありうる問題を考察する。キャラクターに関するマイノング主義的理論としては、Parsons, T. (1980) Nonexistent Objectsのものと、Priest G. (2005) Towards Non-Beingのものを取り上げる予定である。(時間が許せば、キャラクターは人間の心的な活動が生み出す人工的な抽象的対象であるとする立場(文化的人工物説)も取り上げる。)

第1回公開研究会

開催概要

タイトル 作品からパフォーマンスへ――普遍論争と芸術作品の唯名論
日時 2013年10月20日(日)14時00分~
会場 立命館大学衣笠キャンパス 創思館406号室
参加資格など 事前予約不要、参加費無料、学外の方も御参加いただけます

講師

西條玲奈

内容

 この発表では、20世紀以降の分析形而上学における普遍論争によって洗練された哲学的概念を使い、芸術作品の存在論を提供する試みを行います。大きく二つのパートに分かれており、はじめに理論的基盤になる性質の存在論に対する代表的な三つの立場【普遍者実在論】【クラス唯名論】【トロープ唯名論】を、できるだけニュートラルな立場で概観します。(私はデイヴィッド・ルイス流のクラス唯名論の支持者なので多少の身びいきはご容赦願います。)現代の普遍論争とは、人間や美しさや白さといった性質がその担い手である個体ーーアリストテレス的に述べるなら第一実体ーーは別の種類の存在者かどうかを争っているものです。性質と芸術作品を類比的にとらえてみよう、というのがこの発表の基本的な発想です。
 なぜ性質と芸術作品が関係するのでしょうか。両者が似ているのは、通常、その事例となるものが複数存在しうるという特徴をどちらももつからです。たとえば、ろくでなしという人の性質はドストエフスキーもルソーも(おそらく)共有しているでしょう。この場合ろくでなしという性質はドストエフスキーとルソーという異なる事例をもっています。同様に、写真、音楽、映画、演劇などの芸術作品は、「同じ作品の異なるプリント、演奏、上演などなど」をもちます。便宜的に作品は複数のパフォーマンスをもつといっておきましょう。このような特徴は反復可能性と呼ばれることがあります。この反復可能性の共有が、性質の存在論と芸術作品の存在論を結びつけたくなる根拠です。
 前半で性質の存在論の道具立てを確認した後、後半部分では、いよいよ芸術作品をとらえる理論を検討します。自然と思いつくのは、芸術作品を普遍者と同一視する立場です。普遍者とは、まさに反復可能性を備えた存在者で、その事例となるものに共通の本性を与えるものと考えられています。作品とパフォーマンスの関係も、普遍者とその事例に類似しているのは、1611年にイングランドで上演された『マクベス』と、1980年に蜷川幸雄の演出で日本語で上演された『NINAGAWAマクベス』が同じ『マクベス』なのは、それぞれの上演が同一作品の事例になっているからに思えます。しかし私はここで、反復可能性を備えた芸術作品が個々のパフォーマンスとは別種の存在者であることを否定するつもりです。存在するのは、個々のパフォーマンスだけであり、それらを「同じ作品」に属せしめる固有の存在者はいないと主張します。これは普遍論争でいうところのクラス唯名論に相当します。芸術作品を実在論的にとらえるのがよいか、それとも唯名論的にアプローチするのがよいか。どちらも利点と欠点を抱えています。ここでは、唯名論的な芸術作品の理解が好ましいのはどのような場合なのかを、こうした論争の意義とともに積極的に説明したいと思います。
(講師より)

公開ゼミナール「共和主義的三原則の理論家ピエール・ルルー」

公開ゼミナール
共和主義的三原則の理論家ピエール・ルルー

開催概要

日時 2013年10月21日(月)16:20-18:20
会場 立命館大学(衣笠学舎)末川記念会館第3会議室(2階)

登壇者

ブリュノ・ビアール教授(フランス エクス・マルセイユ大学)
Prof. Bruno Viard (Univ. d’Aix-Marseille)

内容

1830年はフランスでは近代社会の始まりの年である。とりわけ、ピエール・ルルーが親しくつきあっていたサン=シモン派の動向のなかから、個人主義と社会主義という新語が作り出された。我々は今日なお、その遺産のうえに生きているのである。これらの概念を対立させるのではなく、ルルーはその統合を試みた。彼は1848年 、フランス共和国が自由・平等・友愛の標語を採用するにあたって大きく寄与した。20世紀に入りマルクス主義の覇権のもとで忘れられていたルルーは、今日では大変予言的であるように思える。というのも、彼は1832年にはすでに、現代社会が本質的に個人主義と全体主義の二重の脅威にさらされていたことを理解していたからである。政治的問いを大きく超えて、彼の思考は人類について、その心理学について、宗教、そして歴史についての一つの独自の眼差しを提示しているのである。
(ブリュノ・ビアール教授 発表要旨より)

プロフィール

  • ブリュノ・ビアール教授(フランス エクス・マルセイユ大学)
    Prof. Bruno Viard (Univ. d’Aix-Marseille)

    1947年生まれ。研究分野はロマン主義、19世紀思想史、心理学・社会学・20世紀の文学(プルースト、ジオノ、ウエルベック、リテル)関連(発表者原稿より)。著書に『三人の甥あるいは愛他主義と利他主義の和解』(2002)『詩人と経済学者、文学への人類学的アプローチ』(2004)『人類の思想家ピエール・ルルー』(2009)『フランス・ロマン主義作家を読む』(2009)等、邦訳されたものに『100語でわかるロマン主義』白水社文庫クセジュ(2012)がある。社会学や人類学の方法論を取り入れながら、文学・思想史を研究、その対象はおもにロマン主義時代ということになる(『100語でわかるロマン主義』白水社文庫クセジュ 訳者あとがきより抜粋、加筆)。

講演日程

  • 21日(月)
    立命館大学 16:20-18:20「共和主義的三原則の理論家ピエール・ルルー」
  • 22日(火)
    日仏会館(東京・恵比寿)18:00-20:00「マルセル・モース:利己主義と利他主義の和解」
  • 23日(水)
    東京大学(本郷)18:00-20:00「共和主義的三原則の理論家ピエール・ルルー」
  • 24日(木)
    中央大学(多摩キャンパス)14:40-16:40:「ルソーは精神分析者か?」
  • 26日(土)
    別府大学13:30-14:50「ルソー、ロマン主義、そしてジョルジュ・サンド」(日本フランス語フランス文学会秋季大会)

アクセス

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主催

立命館大学先端総合学術研究科