FAQ: 大学院・入試に関して

Q1
課程博士論文を仕上げるための指導体制はどうなっていますか。

院生は入学直後に、自らの研究テーマに則し、テーマ領域を越えて指導教員3名を選びます。3名の指導教員は1名の主担当と2名の副担当で構成され、きめ細かい研究指導を様々な角度から行ないます。また、研究指導を行なう科目として、1年次~2年次ではプロジェクト予備演習を置いています。院生は担当者による演習、博士予備論文報告会、さらには指導教員の個別指導および準研究員として参加するプロジェクト研究への出席を通じて、各自の研究課題を絞り込み、2年次の終わりに博士予備論文を提出します。3年次以降はプロジェクト演習を履修し、共同研究員としてプロジェクト研究に参加し、個別指導発表者として研究成果を発表します。また、他のテーマのプロジェクト研究にも準研究員として参加することが可能です。

このように先端総合学術研究科では、単一分野の研究者でなく異なる分野を横断する視点を持ち、幅広い人的ネットワークの中で研究を進める創造力と応用力を持った研究者を養成するため、他に類を見ない充実した指導体制を用意しています。

Q2
先端総合学術研究科のキャンパスや施設について教えてください。

先端総合学術研究科は京都、衣笠キャンパスにあります。周辺には金閣寺や竜安寺、仁和寺など名所・史跡も多く、古都ならではの情緒にあふれています。京都の文化的環境に立地する伝統と新しさが息づくのが立命館大学衣笠キャンパスです。先端総合学術研究科の院生たちは、究論館の先端総合学術研究科専用の院生共同研究室で自習をしたり、学而館にあるテーマ別に用意されたプロジェクト室で活発に議論を行い、自らの研究テーマを深めています。さらに博士予備論文の審査により共同研究員と認められた院生全員に一人一机が保障されます。
なお、立命館大学の学術情報施設は和書約230万冊、洋書約100万冊、和雑誌4万8千タイトル、洋雑誌1万7千タイトルを所蔵しており、基本文献とともに電子媒体での資料収集・活用を積極的に行なっています。

Q3
他大学の修士課程を来春修了見込みです。先端総合学術研究科は一貫制博士課程ですが、3年次に入学することは可能でしょうか。

3年次に入学することは可能です。転入学試験を受験し、入学してください。

Q4
仕事を持っていますが、社会人でも履修は可能でしょうか。

社会人でも受験できるように「社会人入試」を導入しておりますが、社会人がウィークデーをフルタイムでお勤めされている方でも学びやすいように時間割を組んでいるわけではありません。先端研は昼間に開講する通学型の大学院です。ですので、「仕事を継続しながら勉学が可能か」どうかという質問には「相当な努力が必要になる」という風に回答せざるを得ません。1回生から入学し修了するには38単位が必要になります。修士相当の30単位、全部2単位科目なら15科目を5年間の間に修得する必要があります。午後6時以降に開講する科目は2科目くらいなので、どうしても仕事を午後だけ休む曜日を作らないと単位修得はおぼつかないと考えられた方が良いでしょう。

後期相当の8単位は研究指導なので、それはいろいろな方法があると思います。日常的にメールなどでやりとりもありますので、社会人でも可能だろうと思われます。発表も夕刻から夜に行うように院生と日程を往復して決定することもあると思います。

先端研では多くの社会人の院生が実際にはおられます。1回生で入学してくる院生は毎年2~5名程度はおられます。修士を修了された方で博士後期課程相当の3年次転入学の方々の中には、フルタイムの仕事をされている方は多いです。およそですが、毎年10名程度おられます。この方々は30単位のうち24単位までは単位認定しますので、1回生の方々とはずいぶん条件が変わってきます。

「仕事を継続しながら勉学が可能か」という質問に対してはそれぞれの方々の事情により勉学の難しさは多種多様、十人十色と言う回答をするしかございません。「社会人自己推薦入試」は社会人でも受験して入学できる入試制度で、社会人を受け入れて社会人に対応したカリキュラム、学修方法、対応、サービスを保証しているわけではありませんので、その点ご理解の程宜しくお願い致します。

学修要覧、時間割、シラバス、学費等

学修要覧

 

時間割

 

シラバス

本学のシラバスについては以下を参照してください。
 

 

学費

本学の学費については以下を参照してください。

本学TOPページ ⇒ 受験生・新入生の方へ ⇒ 大学院受験生のための入試サイトの中の 学費・奨学金 をクリックしてください。

先端研パンフレット

先端総合学術研究科の
パンフレット・チラシ・ポスターが
ダウンロードできます。

立命館大学大学院 先端総合学術研究科 パンフレット(2026年度版、2025年入学者用)

過去のパンフレットはこちら

進学説明会日程

当日は、プロジェクト演習を展開する専任教員が、先端総合学術研究科の設置の趣旨、カリキュラムの特徴、プロジェクト演習の研究内容 や進め方、入学試験等について説明します。質疑応答の時間や、個別相談の時間も十分取っていますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。ご参加をお待ちしています。
個別の説明や相談についても随時受け付けています。質問は教員への直接質問からどうぞ。今年度実施の進学説明会の予定は以下の通りです。

※当日、都合により変更になることもあります。
※参加教員など詳細決まり次第、随時更新いたします。

◆立命館大学全体の大学院入試・進学説明会および「大学院ウィーク」の説明はこちら
 
◆先端研の教員一覧はこちら
 

2025年度 進学説明会日程 [2025年10月15日更新]

 

2025年度秋学期

2025年11月15日(土)

  • 開催方法

    Zoomによるオンライン配信

  • ◆要事前申込み◆
    ※参加にあたっては事前申込みが必要です。大学院進学説明会の「申込はこちら」リンクより申込受付期間内にお申込みください。
    申込受付期間 10月14日(火)~11月14日(金)15:00

  • 開催時間

    10:30~11:30

  • 参加教員

    阿部朋恒・竹中悠美

 

2025年11月21日(金)

  • 開催方法

    Zoomによるオンライン配信

  • ◆要事前申込み◆
    ※参加にあたっては事前申込みが必要です。大学院進学説明会の「申込はこちら」リンクより申込受付期間内にお申込みください。
    申込受付期間 10月14日(火)~11月20日(木)15:00

  • 開催時間

    18:00~19:00

  • 参加教員

    後藤基行・マーティン・ロート

 

2025年11月30日(日)

  • 開催方法

    Zoomによるオンライン配信

  • ◆要事前申込み◆
    ※参加にあたっては事前申込みが必要です。大学院進学説明会の「申込はこちら」リンクより申込受付期間内にお申込みください。
    申込受付期間 10月14日(火)~11月28日(金)15:00

  • 開催時間

    10:30~11:30

  • 参加教員

    阿部利洋・美馬達哉

アクセス

 

入試日程(2025年度実施分)

[2025年4月14日最終更新]
※必ず入試要項の冊子で最終確認してください。
※入学試験要項は下記リンクからダウンロードできます。
入学試験要項一覧(一般学生の方へ)

2026年4月入学

 

7月実施入学試験

  • 【入試方式】
    学内進学入学試験
  • 【出願期間】
    2025年5月29日(木)~ 2025年6月12日(木)
  • 【試験日】
    2025年7月5日(土)

 

9月実施入学試験

  • 【入試方式】
    一般入学試験・一般入学試験(自己推薦)・社会人入学試験・外国人留学生入学試験・学内進学入学試験・APU特別受入入学試験・転入学試験
  • 【出願期間】
    2025年7月17日(木)~ 2025年7月31日(木)
  • 【試験日】
    2025年9月7日(日)

 

2月実施入学試験

  • 【入試方式】
    一般入学試験・一般入学試験(自己推薦)・社会人入学試験・外国人留学生入学試験・学内進学入学試験・APU特別受入入学試験・転入学試験
  • 【出願期間】
    2025年12月4日(木)~ 2025年12月18日(木)
  • 【試験日】
    2026年2月1日(日)

 

大学HPの入試日程情報もあわせてご確認ください

先端研の入試方式

先端総合学術研究科の入試方式

入学定員は全体で30 名です。受験資格や実施時期を詳細に定めた入試要項については、必ず最新のものをダウンロードしてください。

院生からの声

*下記は2021年度在籍院生の方々の声です。

柴田 惇朗(公共領域)

闘争としての芸術を、芸術家の視点から考える

私は小劇場演劇をフィールドに芸術社会学の研究を行っています。これまで小劇場演劇に様々な形で関わっていました。一見非合理なほどコストのかかる活動を、主に積極的に、ときに消極的に続ける演劇人たちはいかなる合理性でその活動を続けているのか。このような演劇人たちのリアリティを記述したいと思い研究をはじめました。大学院に入ってから参考にしてきたのは、ピエール・ブルデューの芸術を「象徴闘争」として捉える見方です。芸術には各々が自身の資本や性向を用いて他者と競い合い、社会的な上昇を目指すという側面があります。この考え方は一見個人の天才性の発露に見える芸術生産が社会的に価値付けられ、結果的に社会的隔差を再生産する機能まで持ちうる事を気づかせてくれます。今後の課題はこのような社会的ジレンマの存在を前に、ここの芸術家が自身の活動をどのように捉え返したうえで芸術家であり続けるために何をしているのかを記述することです。

OUYANG Shanshan(オウヤン シャンシャン)(公共領域)

障害のある性的少数者における活動と社会運動の参加を考察する

学部時代は中国の大学で映像制作を勉強し、同性愛者の若者が抱えるジレンマについてドキュメンタリーを制作しました。その後、個人の生活経験を重視しながら、セクシュアル・マイノリティにかかわる組織や社会運動の研究を深めたいと考え、日本に留学に来ました。先端研の公共領域に入学後、障害学、障害者運動に関する研究に触れ、現在はLGBTと自認する障害者(障害のある性的少数者)の活動と社会運動の参加に焦点を当てながら研究しています。具体的には、交差性という観点から、複合マイノリティ問題と差別問題を明らかにしたいと考えています。また、当事者たちの社会的かつ政治的実践を考察することで、障害者運動とLGBT運動を見直し、連帯の可能性や社会運動モデルを検討しています。先端研では、多様な分野の教員から指導をいただけること、異なる専門領域を持つ学生同士で交流できることが私とってはとても有利で魅力的です。

QU Honglin(キョク コウリン)(生命領域)

日本統治時代における台湾の産婦人科の形成と変遷を辿る

台湾は東アジアにおける生殖補助技術のハブだと言っても過言ではありません。コロナ禍の中においても、数多くの日本人が台湾に赴いて、生殖補助技術を受けています。ところで、台湾において性・生殖が医療化される歴史は120年前の日本統治時代に遡ります。近代医学がどのように生殖的身体を再構築するのかという謎を解くため、私は日本統治時期の台湾に着眼し、19世紀末からの医院年報、統計書、公文書、学術誌、新聞記事、文学作品などの史料を幅広く掘り上げて、調査を行っています。さらに、先端研という場で、複数のディシプリンの教員や院生同士と切磋琢磨しながら、自らの研究をCTのように断層撮影で再構成し、歴史の中に隠された現代のあり方を浮き彫りにすることを目指しています。

塩野 麻子(生命領域)

近代日本の結核から疫病下の「生」を思考する

私は、近代日本の結核をめぐる言説について研究を進めながら、疫病と隣り合う「生」をとりまく意味の複雑さを考察しようとしています。結核は近代日本で最も多くの死亡者を出した伝染病として知られています。当時の医学的見解では文明国の人口の多くがすでに結核菌に感染していると考えられ、日本でも体内に侵入した病原菌をむしろ「免疫」として飼い馴らそうとする結核の「発病予防」が模索されました。私はこの「発病予防」に注目し、病原菌を日常的に制御するという考え方が近代日本でどのような意味をもったのかについて、調査をしています。先端研には、ディシプリン横断的な知を創出し、これを研究成果に結実させる環境が整っています。私も、恵まれた環境のなかで、歴史学のみではなく哲学や文学、社会学といった様々な学問の知を深めることができています。それが、自身の研究活動をよりスリリングなものにしてくれています。

有馬 恵子(共生領域)

着実にどこかへ向かって進んでいく

私は現在、京都市の出町桝形商店街と左京区中部を対象として小規模自営業者と地域社会変動を調査しています。ものを調べたり考えたり論文を書いたり、という営みは、進めれば進めるほど、わかることが増えると同時に、わからないことも増えていきます。ひとつの事柄を追ってゆくと、また新たな発見があり、それが膨らんでいくわけですから、また整理して・・・・という作業の繰り返しです。結果的に最終成果物としての論文に、直接活かされないとしても、そうした経験のすべてが書くことに寄与しているのではないかなと思います。書くことと同時に私の場合は、芸術祭での展覧会やワークショップ、トークイベントの企画などの仕事の中にも研究が入り込んでおり、書くことと活動との境界がなくなりつつあります。書くことと活動のフィードバックを繰り返すことで、結果がループし増幅しているように感じられます。それぞれの場所を行き来しながら出会いと対話を重ねることにより、着実にどこかへ向かって進んでいくような気がしています。

酒向 渓一郎(共生領域)

スンバ島の贈与をめぐる創造性を解き明かし、人間の経済について思考する

インドネシア東部に位置するスンバ島には、私たちが暮らす社会と同様に、市場経済が浸透しています。人々は貨幣を介して様々な商品を売買しています。しかし、婚姻や葬儀といった慣習儀礼において、親族集団の間では、依然として贈与を基盤とした、様々な財の贈り合いが重視されてもいます。人々にとって財を贈与することは、市場で商品を売買することと異なります。なぜなら、贈与される財には、ただ棚に陳列された商品には無い「何か」が付与されているからです。それは、贈り手の人格の一部であり、贈与される財には人間関係の創造に対する期待が込められています。この社会には、商品交換のように人と人の関係が切り離されてしまうような経済とは異なる「経済」が存在しているのです。市場経済の論理が支配的に思えるこの世界において、贈与を基盤とした、人と人を結びつける「経済」が残っていること。その意味を今一度問い直すことで、人間の経済とは何かを考えていきたいです。

藤本 流位(表象領域)

2000年代以降の現代美術から「暴力」とは何かを考える

現代美術の世界では、アーティストたちが社会に関与することを求めて、絵画や彫刻などの造形作品をつくりだすだけではなく、パフォーマンスを通じた状況の制作や管理そのものを作品化するようになっています。国内においても頻繁に開催されている「国際芸術祭」でも、このような作品は数多く見受けられ、現代美術はより政治化された学問として発展しています。わたしは「2000年代以降の現代美術における暴力の表象」というテーマで、とりわけ人々のあいだにある社会的・経済的な差異を暴露するようなかたちの作品に関する調査を行なっています。そのような作品の価値を判断していくためには、美学的な知識だけではなく、政治学や社会学、現代思想の視点を導入する必要があります。先端研は、これらの領域を横断している学際的な研究科であり、授業やプロジェクトなどを通して、他領域の院生・教授にも接続していけることが魅力です。ここで、より学際的な視座から見識を深めていきたいと思っています。

WANG Qionghai(オウ ケイカイ)(表象領域)

アニメーションの音画理論から探る、メディアと感覚の変容

中国で修士課程を修了した私は、新海誠が代表するミュージックビデオ的なアニメーションに関心を持っていました。映像と音の接合は、今や当たり前なことですが、かつてはとても新鮮な体験でした。1920~1930年代のトーキー映画史を振り返ると、サイレントの芸術性を称揚する映画界に対して、むしろディズニーが代表するアニメーション業界が映像と音の接合を推進していました。先端研で私が進めている研究は、このトーキーの黎明期における映像と音の接合問題について、当時の日本の映画評論界でよく使われていた特殊な言葉「音画」に焦点を当て、その内実を明らかにするものです。「音画」というソビエト映像理論由来の言葉は、政治思想史的な側面はもちろん、メディアの変遷の問題も包摂しています。その政治思想とメディアの交差地点で、人間の感覚の変容を探り、映像と音の接合が一般化した現代を捉えるための新しい視点を提供できるよう、研究に取り込んでいます。

教員への直接質問

研究科長、副研究科長が質問を受け付けます!

研究科長、副研究科長が、質問を受けつけます。また、質問の内容により、公共、生命、共生、表象の4つのテーマ領域に配置されている教員に転送し、回答します。
研究テーマでお悩みの方、入学後の研究計画等々存分にお尋ねください。

千葉雅也(研究科長)
後藤基行(副研究科長)
連絡先:doku-ken★st.ritsumei.ac.jp(★→@)

公共領域

後藤 基行(ごとう もとゆき)
阿部 利洋(あべ・としひろ)

生命領域

戸谷 洋志(とや・ひろし) 
松原 洋子(まつばら ようこ)
美馬 達哉(みま たつや) 

共生領域

阿部 朋恒(あべ・ともひさ)
小川 さやか(おがわ さやか)
戸谷 洋志(とや・ひろし) 

表象領域

竹中 悠美(たけなか ゆみ)
千葉 雅也(ちば まさや)
ROTH, MARTIN

出願を考えられている皆さんへ

研究科長からのメッセージ

 立命館大学は、21世紀を迎えるにあたり、人文社会科学の新領域を切り拓くべく、従来のディシプリンを越える研究科の設置構想に着手しました。「公共」「生命」「共生」「表象」――当面は学生募集の目安としての4テーマ領域を設けましたが、基本は「核心としての倫理」――このひとつです。

 科学技術が進み、生活やコミュニケーションの利便性が増せば増しただけ、見えないところに皺寄せが生じてきます。というより、寄っても寄っても皺は不可視化されるのです。

 どこにでも実現されていそうで、じつはそうではない公共性。尊重されているようでありながら、けっきょくは操作可能なアリバイとされている生命。お題目ばかりが先行して、内実を伴わない人類の共生。人間の実存を押し殺すかのごとく猛威をふるう表象。わたしたちは、やみくもに理想を掲げるのではなく、理想を掲げるそばから隠蔽されていく根源的な諸問題にメスを入れることこそが学問でなければならないと考えています。この発想が21世紀的なのか、そうではないのか。答えは21世紀が終わるころになければ出てこないでしょう。

 先端研では、150名を越える多様な院生が学んでいます。教員は教員、社会人は社会人、若い学卒者は学卒者、それぞれが生きてきた時代と経験をふまえつつ、問題をぶつけ合う。そうすることでコアが見えてくる。来年度は、ぜひ皆さんとともに、20世紀から持ち越された問題、そして21世紀が生み出すことになる問題に向き合っていきたいと思います。

ニューズレター

*5~8号については、リンク先で画像ファイルでご覧いただけます。