2021年度 SOGI研究会公開研究会「バトラー・政治・身体」


プログラム

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日時・場所

日時:2022年2月25日(金)14:00~16:00
場所:ZOOM
事前申し込み: あり
申し込みURL:https://forms.gle/fqAywgQTPGAZxion9

講演概要

ジュディス・バトラーの『ジェンダー・トラブル』は1990年に出版されたが、今もなお、議論を巻き起こし、クィア理論に限らずさまざまな分野に影響を及ぼし続けている。今回は911以降のアメリカ社会問題をバトラー議論に結びつけ、みなさまと議論をしていきたい。

プログラム

    • 12:50 zoom開場

13:00~13:05 開始:挨拶、研究会の主旨、先生の紹介

    • 14:05~15:05 講演

講師:五十嵐舞 新潟県立大学専任講師

15:05~15:20 休憩

15:20~16:00  質問・総合ディスカッション

その他

情報保障などについてのお問い合わせ:gr0371ri[at]ed.ritsumei.ac.jp
(※[at]を@に変更)

2021年度 SOGI研究会 公開研究会「バトラーの議論を引き受けて」

直前に申し訳ありませんが、諸事情で公開研究会は事前申し込み制に変更になりました。お手数ですが、ご登録よろしくお願いいたします。(2022年2月10日)


プログラム

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日時・場所

日時:2022年2月13日(日)13:00~16:00
場所:ZOOM
事前申し込み: あり
申し込みURL:https://forms.gle/R8Eu94DQyjCV62gAA

企画趣旨

今回は「バトラー議論を辿り直す」をテーマに、羽生有希氏を講師としてお招きします。これまでのバトラーの議論を参照しつつ、バトラーの理論を踏まえたフェミニスト現象学や文学分析との結びつけに焦点を当てて議論をします。

プログラム

    • 12:50 zoom開場

13:00~13:05 開始:挨拶、研究会の主旨、先生の紹介

    • 13:05~14:05 講演

羽生有希氏(国際基督教大学ジェンダー研究センター研究員)
講演:「フェミニスト現象学の継承としての『ジェンダー・トラブル』」

14:05~14:15 質問時間

14:15~14:30 休憩

    • 14:30~15:00 研究会メンバー発表

森祐香里(立命館大学院文学研究科日本文学専修博士後期課程)
発表テーマ:「〈肉体〉を思考する場としての文学 ―第二次世界大戦直後日本における肉体文学研究から」

15:00~16:00 総合ディスカッション

その他

情報保障などについてのお問い合わせ:gr0371ri[at]ed.ritsumei.ac.jp
(※[at]を@に変更)

「障害者と労働」研究会 2021年度公開研究会

重度障害者の介助付き就労の可能性
――「健常者より優秀でないと社会で生きていけない」のか?

 

開催日時 2022年2月4日(金)14時から16時30分
開催形態 Zoom会議室 (13時半以降入室可能)
*なお、研究会の内容は、記録のため録音・録画させていただきます。
参加申込

  • 2月3日(木)までに、下記フォームから参加の申し込みをお願いします。興味のある方であれば所属等は問わず、どなたでもご参加いただけます。登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。
     こちら から
  • ただし、フォームからの参加申し込みが難しい場合には、メールでも受け付けます。
    下記の問い合わせ先にメールをしてください。

    資料については以下URLからダウンロードをお願いします。資料等は追ってアップロードしてまいります。
    https://1drv.ms/u/s!ArmKNvmqdEhNk2PXJAy0T1UTxj3H?e=a1Rmbf
    資料のダウンロードが難しい場合には同じく下記の問い合わせ先にて対応します。

    問い合わせ 種村光太郎
    mail: gr0529kp[at]ed.ritsumei.ac.jp(※atを@に変更)

スケジュール

14:00 開会挨拶  立岩真也さん(「障害者と労働」研究会指導教員、生存学研究所
長)
14:10 講演 講師・川端舞さん(ライター)
テーマ: 重度障害者の介助付き就労の可能性
 ――「健常者より優秀でないと社会で生きていけない」のか?
15:10 休憩
15:25 質疑、意見交換
16:20 閉会挨拶  大谷いづみさん(産業社会学部教授、生存学研究所副所長)
※休憩時間等は変更される可能性があります。

情報保障 音声日本語を文字通訳します。

講師プロフィール  川端 舞(かわばた まい)さん
1992年、群馬県生まれ。生まれつき脳性麻痺という障害があり、電動車いすで生活している。2010年、筑波大学障害科学類への入学を機に、つくば市に引っ越し、介助者にサポートしてもらいながら、1人暮らしをしている。障害者団体「つくば自立生活センターほにゃら」で活動中。群馬県出身。つくば市在住。「NEWSつくば」ライター

 

主催:
立命館大学大学院先端総合学術研究科院生プロジェクト「障害者と労働」研究会
共催:
立命館大学生存学研究所、Postコロナ社会における課題解決、価値創造に貢献する研究プロジェクト「困りごとを抱えた学生と教員を架橋するプラットフォームの構築:Postコロナ社会における高等教育のハイブリッド化による「障害学生」支援の未来」

2020年度立命館大学大学院先端総合学術研究科パートナーシップ委員会企画

2020年度立命館大学大学院先端総合学術研究科パートナーシップ委員会企画

コロナと大学
──流行から一年経って見えるもの──


2020年度パートナーシップ委員会企画ポスター

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2020年1月の新型コロナウイルスの流行から一年が経過し、大学においてもさまざまな問題が起こっています。そこで、本年のパートナーシップ委員会の企画は、藤原辰史先生(農業史・食の思想史)と碇陽子先生(文化人類学)、お二人の先生をお招きして、お二人の専門分野から見えてくるコロナの問題についてご講演いただきます。ラウンドテーブルでは、本研究科教員を交えたコロナ問題について多角的な議論を通して、コロナとの向き合い方を再考する機会を提供いたします。

開催日時 2021年1月15日(金) 15時~18時
開催形態 オンライン開催(Zoom利用)
参加無料・事前予約制 先着順(定員250名)

スケジュール

15:00-15:05 企画趣旨説明

15:05-15:35 藤原辰史先生(京都大学准教授)講演
15:35-16:05 碇陽子先生(明治大学専任講師)講演

16:05-16:20 問題提起(本研究科 美馬達哉教授)

16:20-16:30 休憩

16:30-17:30 ラウンドテーブル
登壇者:
藤原辰史  (京都大学人文科学研究所准教授)
碇陽子   (明治大学政治経済学部専任講師)
美馬達哉  (立命館大学先端総合学術研究科教授)
千葉雅也  (立命館大学先端総合学術研究科教授)
Martin Roth (立命館大学先端総合学術研究科准教授)

17:30-18:00 質疑応答

主催 立命館大学大学院先端総合学術研究科パートナーシップ委員会
国際シンポジウム「ゲームスタディーズのフロンティア」(New Avenues in Game Studies)

国際シンポジウム「ゲームスタディーズのフロンティア」
International Symposium “New Avenues in Game Studies”


ポスター

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日時・場所 / Date and Venue

日時 / Date & Time:
2021年12月17日(金)~18日(土) 14:30~19:00 (JST)
14:30-19:00 (JST), 17th December, 2021 (Fri) and 18th December, 2021 (Sat)

場所 / Venue:
立命館大学 衣笠キャンパス 末川記念会館SK101教室 + オンライン
Room SK101, Suekawa Memorial Hall,
Kinugasa Campus, Ritsumeikan University, and Online

言語:日本語、英語
Language: Japanese / English

参加無料
No participation fee

事前申込制(12月10日まで) 
Free registration (until December 10)
https://forms.gle/GTVnDTMuqksRg9KN9

プログラム / Program

[17th December, Friday]

  • 14:30-16:30 (Online)
    Networks:

    “Current game research projects”
    Moderator: 向江駿佑 MUKAE Shunsuke (Ritsumeikan University)

  • 17:00-18:00 (Online)
    Comparison:

    「ドイツ・日本のゲーム文化を巡る言説比較」
    “The Discursive Negotiation of Video Game Culture in Japan and Germany”

    Martin HENNIG (University of Tübingen) /
    INOUE Akito (Ritsumeikan University) /
    Martin ROTH (Ritsumeikan University) /
    KOBAYASHI Nobushige (Tohoku Gakuin University)
    Moderator: INOUE Akito

[18th December, Saturday]

  • 14:30-16:00 (Hybrid)
    Local and Global:

    Book Launch Session
    “Japan’s contemporary media culture between local and global:Content, Practice and Theory (Crossasia, forthcoming 2021)”

    Introduction: 吉田寛 YOSHIDA Hiroshi (University of Tokyo)

    Lightning Chapter Presentations

  • 16:30-19:00 (Hybrid)
    Silence:

    「80年代のパソコン音楽」
    “Home Computer Music in the 1980s”

    Christoph Hust (University of Music and Theatre Leipzig)

    「メカニクス/シグナル/ワールド~ビデオゲーム・オーディオの諸相」
    “Mechanics /signals /worlds: aspects of video game audio”

    田中”hally”治久 hally aka Haruhisa TANAKA

    Comment by: Melanie FRITSCH (Heinrich Heine University Düsseldorf)
    Moderator : Martin ROTH

主催等 / Organize

主催:立命館大学大学院先端総合学術研究科
Hosted by: Graduate School for Core Ethics and Frontier Sciences, Ritsumeikan University

協力:一般財団法人山岡記念財団、立命館大学ゲーム研究センター
Supported by: Yamaoka Memorial Foundation / Ritsumeikan Center for Game Studies (RCGS)

お問い合わせ / Contact

roth1003★fc.ritsumei.ac.jp[★→@]

千葉 雅也:2020年度業績一覧

著書

・『一等星の詩 最果タヒ展オフィシャルブック』、千葉雅也、「詩とは何か」sou nice
publishing、34-39頁、2020年 8月
・伊藤邦武ほか編『世界哲学史8』、千葉雅也「第三章 ポストモダン、あるいはポスト構造主義の論理と倫理」ちくま新書、73-100頁、2020年 8月
・千葉雅也、『ツイッター哲学——別のしかたで』河出文庫、2020年11月
・小泉義之ほか編『フーコー研究』、千葉雅也「生き様のパレーシア」478-482頁、2021年3月

論文・批評など出版されたもの

・千葉雅也、「思索のノート 日常からの探究」、『信濃毎日新聞』、連載:全12回、2020年4月
・千葉雅也、「マジックミラー」『書肆侃侃房ことばと』(1)、7-18頁、2020年4月
・千葉雅也「[インタビュー]千葉雅也が語る、自己破壊としての勉強と痛みとの共存 「生きることは、プリミティブな刺激を快楽に変換すること」」、『Real Sound』、2020年4月。
・千葉雅也「本当のシンプルとは? 7人の専門家たちによる思考レッスン」(分担執筆)、『VOGUE CHANGE』、2020年 5月。
・千葉雅也「仕事の脱構築」、『Omni-management』29(6)、8-13頁、2020年 6月。
・千葉雅也「人間はそもそも不要不急を本質にしている動物」、『BNL(Business Network Lab)』、2020年 6月。
・千葉雅也「[インタビュー]哲学者が考えていること(5)ネットは哲学 千葉雅也
が見た「接続過剰」社会」、『日本経済新聞』、2020年 6月。
・千葉雅也「しもつけ随想」、『下野新聞』、連載:全5回、2020年7月。
・千葉雅也「非常時の日記」、『文學界』74(7)、173-184頁、2020年7月。
・千葉雅也「制作と生活――坂口恭平『自分の薬をつくる』書評」、晶文社note、2020年
7月。
・千葉雅也、國分功一郎、村上靖彦、熊谷晋一郎、松本卓也「ロビンソン・クルーソーは無人島で誰に最初に出会うのか——統合失調症から自閉症へ」、『精神看護』 23(1)、36-53頁、2020年1月。
・千葉雅也、佐々木敦「「デッドライン」を越えた、その先」、『読書人』(3325)、2020年1月31日。
・千葉雅也「雑書(ざつがき)ノートの頃」、『中央公論』、134(2)、116-120頁、2020年2月。
・千葉雅也、岸政彦、西成彦「学問と文学の間で」、『新潮』117(3)、169-180頁、2020年3月。

その他研究活動

・[討議]今夜もオーバーナイト! vol.02、オンライン、2020年 5月
・[討議]『ことばと』創刊記念オンラインイベント、オンライン、2020年 5月
・[審査員]トーキョーフロントラインフォトアワード2020、2020年 7月
・[討議]動きすぎてはいけない〜UENOYESを哲学する、オンライン、2020年11月
・[討議]研究をデザインする——三人の方法、オンライン(先端総合学術研究科)2020年11月
・[審査員]第3回笹井宏之賞、2020年11月
・[ラジオ出演]Hip-Hop~自分らしく居られる場所~、文化放送、2020年11月
・[テレビ出演]”ぼっちユーチューバー” パーカーさん 人気の理由は・・・、 おはよう関西(NHK)、2020年12月
・[討議]帰ってきた 「欲望会議」! 2020年、〈人類の移行期〉の欲望論、オンライン、2020年12月
・[対談]ポストトゥルースと批評の現在——リー・マッキンタイア『ポストトゥルース』をきっかけに、浄土複合、2020年12月
・[討議]コロナと大学──流行から一年経って見えるもの、オンライン(先端総合学術研究科)、2021年 1月
・東京藝術大学美術学部先端芸術表現科 2020年度卒業制作講評、オンライン、2021年 1月

2021年度大学院ウィーク関連企画

2021年度 先端総合学術研究科大学院ウィーク

先端研では大学院ウィークに合わせていくつかの企画を開催します。先端研の多様な研究の一端を垣間見ることができるよい機会になるのではないでしょうか。

*先端総合学術研究科進学説明会の日程はこちら

大学院ウィーク企画

 

大学院ウィーク中の見学可能な授業一覧

*これらの授業はすべて、本学学生以外の参加も可能です。お気軽にご参加ください。
2021年度大学院ウィークの授業見学は、対面により開催いたします。

  • 11月8日(月) 2時限目 表象論史 マーティン・ロート (創思館SO303・304)
  • 11月9日(火) 2時限目 表象論Ⅱ 竹中悠美 (創思館SO303・304)
  • 11月10日(水) 3時限目 応用講読演習VIII 千葉雅也 (創思館SO312)
  • 11月12日(金) 5・6時限目 特殊講義I 立岩真也 (創思館SO303・304)
  • 11月15日(月) 2時限目 表象論史 マーティン・ロート (創思館SO303・304)
  • 11月16日(火) 2時限目 表象論Ⅱ 竹中悠美 (創思館SO303・304)
  • 11月17日(水) 3時限目 応用講読演習VIII 千葉雅也 (創思館SO312)
人間の「過剰さ」を再考する

2021年度大学院ウィーク企画
2021年度大学院ウィーク企画として、下記のイベントを開催いたします。
多数のご来場をお待ちしております。

トークイベント

「人間の「過剰さ」を再考する」

小川さやか 立命館大学大学院先端総合学術研究科教授
千葉雅也  立命館大学大学院先端総合学術研究科教授
小西真理子 大阪大学大学院文学研究科准教授

日時・場所

2021年11月16日(火) 16:30-18:30
開催方法:Zoomによるオンライン配信

◆一般公開◆ 参加無料、要事前申し込み(定員200名) 

※参加にあたっては事前申込が必要です。
申込受付期間:2021年10月25日(月)~11月15日(月)

開催趣旨

人間は他の動物と違って、本能による一定の行動の規定性をはみ出して、物事を多元的に取り扱い、必ずしも一定の限界に収まらないような過剰で無駄なエネルギーの発露を様々な形で行う。そもそも言語とは、そのような「過剰さ」の一例ではないか。文化や社会のあらゆる面、人間関係のあらゆる複雑な展開が、人間の「過剰さ」の表現ではないか。今日、ある種の「正しさ」の観点からの様々な規制が強まっている中で、もう一度「本来的に過剰なものとしての人間」を捉え直すという必要性が生じている(しかしまたその「正しさ」の要請も「過剰さ」に由来するわけである)。

お申し込み・お問い合わせ

参加をご希望の方は、 こちらの申し込みフォームにご記入ください。
→ 申し込みを締め切りました。

オンラインシンポジウム「方法としての反ワクチン——歴史で考えるワクチン政策と抵抗する人びと——」


プログラム

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企画趣旨

ワクチンの歴史は、1796年のエドワード・ジェンナーによる天然痘予防ワクチンである種痘に始まる。19世紀にはすばやく世界に拡がった種痘の効果は絶大で、1980年、世界保健機関WHOは地球上での天然痘の根絶を宣言した。それは、近代の生物医学の輝かしい勝利とされている。
だが、それだけにはとどまらない。疫病による不慮の死をコントロール可能としたワクチンの存在は生物医学の権威を高めるとともに、近代社会における人間の生に対する合理的な支配の一つの範例となったからだ。その意味で、ワクチンは人間の身体に介入する生物医学的なテクノロジーであるだけではなく、生きた人間を対象とする生政治の登場と関わり合った社会的テクノロジーでもある。皮膚に穴を穿たれ、奇妙なものをすり込まれる「医療行為」を人びとに耐えさせたのは、人間の身体を調教する規律訓練の権力の上昇だった。
どんなワクチンであっても有害作用のリスクがゼロということはあり得ない。そして、ワクチンと関連した障害を受けたと感じる人びとの経験において、ワクチンは有害な異物でしかない。いっぽう、ワクチンが疾病のリスクを予防する手法である限りは、その有効性は集合としての人口のレベルにおいて確率の数字でしか表現できない。言いかえれば、ある個人が疾病に感染しなかったり軽い症状で済んだりした場合、それがワクチンの効果なのか、その個人の運が良かっただけなのかを客観的に判別をすることはできない。ワクチン被害のリアリティとワクチン有効性の数字の間のすれ違いは、ワクチンをめぐる議論の根底に横たわっている。
ここでは、国家レベルでのワクチン接種の導入とともに人びとの間に出現した反ワクチン運動の諸相を、非科学的な誤りとして断じるのではなく、歴史社会的な文脈に置き直して理解し、そこに含まれる可能性や意義を考えていきたい。

日時・場所

日時:2021年9月2日(木)13:00開始 16:30終了予定
会場: オンライン(zoom)
ミーティングID: 916 1791 8660
パスコード: 111111
参加費:無料
https://ritsumei-ac-jp.zoom.us/j/91617918660?pwd=YTUwbno5ZXc5dk9qV2dpbGtRYWlGdz09

本ワークショップは挑戦的研究(萌芽)「マイノリティアーカイブの構築・研究・発信:領域横断的ネットワークの基盤創成」(19K21620、代表:美馬達哉)の支援を受けています。
主催:「方法としての反ワクチン」実行委員会
共催:立命館大学大学院先端総合学術研究科、立命館大学生存学研究所

プログラム

  • 13:00-13:40
  • 「方法としての反ワクチン 個人と人口をめぐる生政治」
    美馬達哉(立命館大学 先端総合学術研究科)

  • 13:40-14:20
  • 「20世紀初頭アメリカにおける反種痘運動の組織化とメディア利用」
    平体由美(東洋英和女学院大学 国際社会学部)

    休憩10分

  • 14:30-15:10
  • 「幕末の反種痘論とは何だったのか?」
    香西豊子(佛教大学 社会学部現代社会学科)

  • 15:10-15:50
  • 「HPVワクチン定期接種A類疾病を推進する言説と反対(≒任意接種化要望)する言説構造のあわい―生政治とワクチン」
    佐々木香織(札幌医科大学 医療人育成センター)

    休憩10分

  • 16:00-16:30
  • 総合討論
    指定討論:塩野麻子(先端総合学術研究科・院生)

オンラインシンポジウム「方法としての反ワクチン——歴史で考えるワクチン政策と抵抗する人びと——」


プログラム

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企画趣旨

ワクチンの歴史は、1796年のエドワード・ジェンナーによる天然痘予防ワクチンである種痘に始まる。19世紀にはすばやく世界に拡がった種痘の効果は絶大で、1980年、世界保健機関WHOは地球上での天然痘の根絶を宣言した。それは、近代の生物医学の輝かしい勝利とされている。
だが、それだけにはとどまらない。疫病による不慮の死をコントロール可能としたワクチンの存在は生物医学の権威を高めるとともに、近代社会における人間の生に対する合理的な支配の一つの範例となったからだ。その意味で、ワクチンは人間の身体に介入する生物医学的なテクノロジーであるだけではなく、生きた人間を対象とする生政治の登場と関わり合った社会的テクノロジーでもある。皮膚に穴を穿たれ、奇妙なものをすり込まれる「医療行為」を人びとに耐えさせたのは、人間の身体を調教する規律訓練の権力の上昇だった。
どんなワクチンであっても有害作用のリスクがゼロということはあり得ない。そして、ワクチンと関連した障害を受けたと感じる人びとの経験において、ワクチンは有害な異物でしかない。いっぽう、ワクチンが疾病のリスクを予防する手法である限りは、その有効性は集合としての人口のレベルにおいて確率の数字でしか表現できない。言いかえれば、ある個人が疾病に感染しなかったり軽い症状で済んだりした場合、それがワクチンの効果なのか、その個人の運が良かっただけなのかを客観的に判別をすることはできない。ワクチン被害のリアリティとワクチン有効性の数字の間のすれ違いは、ワクチンをめぐる議論の根底に横たわっている。
ここでは、国家レベルでのワクチン接種の導入とともに人びとの間に出現した反ワクチン運動の諸相を、非科学的な誤りとして断じるのではなく、歴史社会的な文脈に置き直して理解し、そこに含まれる可能性や意義を考えていきたい。

日時・場所

日時:2021年9月2日(木)13:00開始 16:30終了予定
会場: オンライン(zoom)
ミーティングID: 916 1791 8660
パスコード: 111111
参加費:無料
https://ritsumei-ac-jp.zoom.us/j/91617918660?pwd=YTUwbno5ZXc5dk9qV2dpbGtRYWlGdz09

本ワークショップは挑戦的研究(萌芽)「マイノリティアーカイブの構築・研究・発信:領域横断的ネットワークの基盤創成」(19K21620、代表:美馬達哉)の支援を受けています。
主催:「方法としての反ワクチン」実行委員会
共催:立命館大学 先端総合学術研究科、生存学研究所

プログラム

  • 13:00-13:40
  • 「方法としての反ワクチン 個人と人口をめぐる生政治」
    美馬達哉(立命館大学 先端総合学術研究科)

  • 14:30-15:10
  • 「幕末の反種痘論とは何だったのか?」
    香西豊子(佛教大学 社会学部現代社会学科)

    休憩10分

  • 15:10-15:50
    「HPVワクチン定期接種A類疾病を推進する言説と反対(≒任意接種化要望)する言説構造のあわい―生政治とワクチン」
    佐々木香織(札幌医科大学 医療人育成センター)
    休憩10分

  • 16:00-16:30
  • 総合討論