パートナーシップ委員会

 パートナーシップ委員会の目的は、大学院の研究環境の改善に向けてハラスメントを含む大学院独自の見えにくい課題を析出し、教員と院生が共に問題を共有し、解決に向けた現実的な提案を行うことにあります。例えば、障害や病を抱えた院生やLGBTなど異なりを抱えた院生が抱える課題は、大学内の施設の利用から日常的な差別やハラスメント、日々の研究活動、研究者としてのキャリアパスの課題まで多岐にわたります。その中には学部と共通するものもありますが、大学院独自の課題も多いと認識しています。またマイノリティやダイバーシティに関連する課題だけでなく、情報格差やヘイトスピーチ、大学自治のあり方、分野横断的な院生同士の交流の促進といった大学院の未来を展望するための課題も数多くあると考えます。
 本委員会は、大学院をとりまく環境の既存の問題を解決するとともに大学院の未来を展望するために、学内の院生と教員が共に議論する勉強会、研修、シンポジウムを実施します。それを通じて特定の課題に対する教員・院生相互の理解を深め、各研究科での日常的な営みへと還元されることを到達目標としています。
 

2024年度 立命館大学大学院 先端総合学術研究科
パートナーシップ委員会企画イベント
「キャリア・パスの脱構築:文系研究者のこれから」

 
キャリア・パスの脱構築 文系研究者のこれから 2025年1月30日(木)18:30~20:30 立命館大学衣笠キャンパス創思館1Fカンファレンスルーム +Zoom配信 

 

◇開催日時・会場

2025年1月30日(木)18:30~20:30

立命館大学衣笠キャンパス創思館1Fカンファレンスルーム +Zoom配信

◇登壇者

小西真理子(こにしまりこ)さま

Researchmap

先端研生命領域修了後、学術振興会特別研究員(PD、RPD)などを経て、大阪大学に着任。専門は哲学、倫理学。

吉野靭(よしのゆぎ)さま

Researchmap

先端研公共領域修了後、学術振興会特別研究員(PD)、立命館大学専門専門研究員などを経て、現在は立命館大学生存学研究所 客員研究員として活動。専門はジェンダー。

比嘉夏子(ひがなつこ)さま

Researchmap
個人ページ Meshwork

京都大学博士課程を修了後、より実践的な人類学のあり方を模索し、合同会社メッシュワークを設立。人類学的アプローチを現場で活かすべく、組織や個人の伴走支援を行う。専門は文化人類学。

趙瑩瑩(チョウエイエイ)さま

研究室ページ

大阪大学博士課程を修了後、民間の企業に就職され、活動。専門はジェンダー。

◇イベント概要

近年、文系研究者のキャリアの選択肢は、アカデミックポストに限らず広がりを見せています。しかし、その背景には、文系分野の若手研究者が直面する就職難や非正規雇用の問題があり、大学院生にとっては博士課程終了後のキャリア形成が重要な課題となっています。このような背景から、文系研究者のキャリアに関する将来像をいかに描き、実際にどのように戦略的にキャリアを築いていくべきかという問題は、大学院生のみならず、現役の研究者や大学教育に携わる者にとっても重要なテーマです。アカデミックなキャリアを選ぶのか、あるいは学問を糧に別の道を切り拓くべきか。現状の不安定さの中で、どのようにキャリアを脱構築し、新たな可能性を見出すべきかが問われています。

この状況を打破するためには、大学側の支援と実際のキャリア選択における現実とのギャップを認識し、大学院生と教員が互いに理解し協力し合うことが不可欠でしょう。今回のイベント「キャリア・パスの脱構築」では、大学院生と教員の垣根を越えたオープンな対話を通じて、相互理解を深めながら、両者が共に現実的な支援策を模索する場を提供します。あるいは、大学のサポートに頼らず、個人事業主的な活動を展開せざるを得ない状況もあるでしょう。こうした場合、どのようなテクニックや戦略が求められるのか、その現実にも目を向けることが必要です。将来的に見れば、大学はこれまでのような形で存続できないかもしれません。大学のサポートをただ待つだけではなく、自ら積極的にキャリアを切り拓く姿勢というのも、これからますます重要になってくるでしょう。

本イベントは、具体的には、文系研究者のキャリアに関する課題を共有し、大学がどのようにサポートできるか、あるいは大学の外でいかに自立して活動できるかを議論します。アカデミック分野に囚われない新たな可能性を開拓された方や、実際に苦労しながらキャリアを築いてきた先輩方をお迎えし、大学院生がキャリアに関して抱えるリアルな悩みや不安を共有します。その上で、大学としてどのような支援が求められているのか、具体的な提言を行います。

また、本イベントは、「立命館大学大学院先端総合学術研究科」が持つ強みにも焦点を当てます。この研究科は、学際的なアプローチや独自の研究手法に基づく高度な専門性を持つだけでなく、社会的課題に対応した研究を推進してきました。昨年度に20周年を迎えた「先端総合学術研究科」ですが、この研究科独自の強みとは一体何なのでしょうか。この強みを大学の「内」、あるいは「外」でどのように活かせるのかを明確にし、キャリアの可能性を広げる議論も行います。

登壇者には、先端総合学術研究科の教員として戸谷洋志准教授をはじめ、他分野で活躍する卒業生・文系研究者をお招きし、それぞれがどのようにキャリアを選択し、発展させてきたかを具体的な事例として共有していただきます。また、事前に本研究科に所属する大学院生にアンケートを実施し、キャリアに関する不安や悩みを収集した結果も会で紹介します。「先端総合学術研究科」の支援のあり方を検討することにより、大学院生や教員が提起するキャリア形成に関する課題が大学全体で認識され、具体的な改善策に向けた第一歩となることを期待しています。本イベントは、単なる議論の場にとどまらず、支援策の実現に向けた出発点として機能することを目指しています。

このイベントは、文系研究者のキャリア形成における現実的な支援策を共に考える機会になると同時に、各自が自立的にキャリアを切り拓くための戦略を学ぶ場となり、参加者同士が新たな視点を得られる場となるでしょう。皆様のご参加をお待ちしております!

◇参加方法

以下の申込フォームよりお申し込みください。

https://forms.gle/j5L7dszHbiwtQ7uQA

※申込締切:2025年1月28日(火)まで

◇情報保障について

文字情報保障が付きます。

◇合理的配慮について

上記の情報保障以外で合理的配慮をご要望の際、

視覚障害等の理由で申し込みフォームからの申込みが難しい場合などは、

問い合わせ先までご連絡いただけますようよろしくお願いいたします。

問い合わせ先:

メール:gr0529kp@ed.ritsumei.ac.jp(代表:種村光太郎宛)

主催
立命館大学大学院 パートナーシップ委員会
マーティン・ロート、戸谷洋志、種村光太郎、北村公人
 

過去のパートナーシップ委員会企画

 

立命館大学大学院先端総合学術研究科パートナーシップ委員会報告書






過去のイベント
カレンダー

2025年度 行事

★随時更新★ [最終更新:2025年4月16日]
*予定は変更の可能性があります。

2025年4月

  • 1日(火) 新入生オリエンテーション
  • 2日(水) 入学式
  • 7日(月) 春セメスター授業開始

2025年5月

  • 29日(木) 7月実施入学試験 出願開始

2025年6月

2025年7月

  • 5日(土) 7月実施入学試験 試験日
  • 15日(火) 春セメスター授業終了
  • 17日(木) 
      7月入試合格発表
      9月入試出願開始
      博士論文/博士予備論文構想発表会
  • 18日(金) 博士論文/博士予備論文構想発表会
  • 20日(日) 博士論文/博士予備論文構想発表会
  • 31日(木) 9月入試出願締切

2025年8月

  • 3日(日) 『コア・エシックス』投稿原稿検討会
  • 4日(月) 『コア・エシックス』投稿原稿検討会

2025年9月

  • 7日(日) 9月実施入学試験 試験日
  • 24日(水) 秋入学者オリエンテーション
  • 25日(木) 秋季入学式
  • 26日(金) 秋セメスター授業開始、9月実施入学試験合格発表
  • 27日(土) 学位授与式(博士)

2025年10月

2025年11月

2025年12月

  • 4日(木) 2月実施入試出願開始
  • 18日(木) 2月実施入試出願締切

2026年1月

  • 19日(月) 秋セメスター授業終了

2026年2月

  • 1日(日) 2月実施入学試験 試験日
  • 16日(月) 博士論文/博士予備論文構想発表会
  • 17日(月) 博士論文/博士予備論文構想発表会
  • 19日(木) 2月実施入学試験 合格発表

2026年3月

  • 28日(土) 学位授与式(博士)
多彩な大学院生

 

 

FAQ: 大学院・入試に関して

Q1
課程博士論文を仕上げるための指導体制はどうなっていますか。

院生は入学直後に、自らの研究テーマに則し、テーマ領域を越えて指導教員3名を選びます。3名の指導教員は1名の主担当と2名の副担当で構成され、きめ細かい研究指導を様々な角度から行ないます。また、研究指導を行なう科目として、1年次~2年次ではプロジェクト予備演習を置いています。院生は担当者による演習、博士予備論文報告会、さらには指導教員の個別指導および準研究員として参加するプロジェクト研究への出席を通じて、各自の研究課題を絞り込み、2年次の終わりに博士予備論文を提出します。3年次以降はプロジェクト演習を履修し、共同研究員としてプロジェクト研究に参加し、個別指導発表者として研究成果を発表します。また、他のテーマのプロジェクト研究にも準研究員として参加することが可能です。

このように先端総合学術研究科では、単一分野の研究者でなく異なる分野を横断する視点を持ち、幅広い人的ネットワークの中で研究を進める創造力と応用力を持った研究者を養成するため、他に類を見ない充実した指導体制を用意しています。

Q2
先端総合学術研究科のキャンパスや施設について教えてください。

先端総合学術研究科は京都、衣笠キャンパスにあります。周辺には金閣寺や竜安寺、仁和寺など名所・史跡も多く、古都ならではの情緒にあふれています。京都の文化的環境に立地する伝統と新しさが息づくのが立命館大学衣笠キャンパスです。先端総合学術研究科の院生たちは、究論館の先端総合学術研究科専用の院生共同研究室で自習をしたり、学而館にあるテーマ別に用意されたプロジェクト室で活発に議論を行い、自らの研究テーマを深めています。さらに博士予備論文の審査により共同研究員と認められた院生全員に一人一机が保障されます。
なお、立命館大学の学術情報施設は和書約230万冊、洋書約100万冊、和雑誌4万8千タイトル、洋雑誌1万7千タイトルを所蔵しており、基本文献とともに電子媒体での資料収集・活用を積極的に行なっています。

Q3
他大学の修士課程を来春修了見込みです。先端総合学術研究科は一貫制博士課程ですが、3年次に入学することは可能でしょうか。

3年次に入学することは可能です。転入学試験を受験し、入学してください。

Q4
仕事を持っていますが、社会人でも履修は可能でしょうか。

社会人でも受験できるように「社会人入試」を導入しておりますが、社会人がウィークデーをフルタイムでお勤めされている方でも学びやすいように時間割を組んでいるわけではありません。先端研は昼間に開講する通学型の大学院です。ですので、「仕事を継続しながら勉学が可能か」どうかという質問には「相当な努力が必要になる」という風に回答せざるを得ません。1回生から入学し修了するには38単位が必要になります。修士相当の30単位、全部2単位科目なら15科目を5年間の間に修得する必要があります。午後6時以降に開講する科目は2科目くらいなので、どうしても仕事を午後だけ休む曜日を作らないと単位修得はおぼつかないと考えられた方が良いでしょう。

後期相当の8単位は研究指導なので、それはいろいろな方法があると思います。日常的にメールなどでやりとりもありますので、社会人でも可能だろうと思われます。発表も夕刻から夜に行うように院生と日程を往復して決定することもあると思います。

先端研では多くの社会人の院生が実際にはおられます。1回生で入学してくる院生は毎年2~5名程度はおられます。修士を修了された方で博士後期課程相当の3年次転入学の方々の中には、フルタイムの仕事をされている方は多いです。およそですが、毎年10名程度おられます。この方々は30単位のうち24単位までは単位認定しますので、1回生の方々とはずいぶん条件が変わってきます。

「仕事を継続しながら勉学が可能か」という質問に対してはそれぞれの方々の事情により勉学の難しさは多種多様、十人十色と言う回答をするしかございません。「社会人自己推薦入試」は社会人でも受験して入学できる入試制度で、社会人を受け入れて社会人に対応したカリキュラム、学修方法、対応、サービスを保証しているわけではありませんので、その点ご理解の程宜しくお願い致します。

学修要覧、時間割、シラバス、学費等

学修要覧

 

時間割

 

シラバス

本学のシラバスについては以下を参照してください。
 

 

学費

本学の学費については以下を参照してください。

本学TOPページ ⇒ 受験生・新入生の方へ ⇒ 大学院受験生のための入試サイトの中の 学費・奨学金 をクリックしてください。

先端研パンフレット

先端総合学術研究科の
パンフレット・チラシ・ポスターが
ダウンロードできます。

立命館大学大学院 先端総合学術研究科 パンフレット(2026年度版、2025年入学者用)

過去のパンフレットはこちら

進学説明会日程

当日は、プロジェクト演習を展開する専任教員が、先端総合学術研究科の設置の趣旨、カリキュラムの特徴、プロジェクト演習の研究内容 や進め方、入学試験等について説明します。質疑応答の時間や、個別相談の時間も十分取っていますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。ご参加をお待ちしています。
個別の説明や相談についても随時受け付けています。質問は教員への直接質問からどうぞ。今年度実施の進学説明会の予定は以下の通りです。

※当日、都合により変更になることもあります。
※参加教員など詳細決まり次第、随時更新いたします。

◆立命館大学全体の大学院入試・進学説明会および「大学院ウィーク」の説明はこちら
 
◆先端研の教員一覧はこちら
 

2025年度 進学説明会日程 [2025年4月21日更新]

 

2025年度春学期

2025年5月23日(金)

  • 開催方法

    Zoomによるオンライン配信

  • ◆要事前申込み◆
    ※参加にあたっては事前申込みが必要です。大学院進学説明会の「申込はこちら」リンクより申込受付期間内にお申込みください。
    申込受付期間 4月24日(木)10:00 ~5月22日(木)15:00

  • 開催時間

    18:30~19:30

  • 参加教員

    戸谷洋志・マーティン・ロート

 

2025年5月31日(土)

  • 開催方法

    Zoomによるオンライン配信

  • ◆要事前申込み◆
    ※参加にあたっては事前申込みが必要です。大学院進学説明会の「申込はこちら」リンクより申込受付期間内にお申込みください。
    申込受付期間 4月24日(木)10:00 ~5月30日(金)15:00

  • 開催時間

    10:30~11:30

  • 参加教員

    阿部朋恒・千葉雅也

 

2025年6月8日(日)

  • 開催方法

    Zoomによるオンライン配信

  • ◆要事前申込み◆
    ※参加にあたっては事前申込みが必要です。大学院進学説明会の「申込はこちら」リンクより申込受付期間内にお申込みください。
    申込受付期間 4月24日(木)10:00 ~6月6日(金)15:00 

  • 開催時間

    10:30~11:30

  • 参加教員

    後藤基行・美馬達哉

アクセス

 

入試日程(2025年度実施分)

[2025年4月14日最終更新]
※必ず入試要項の冊子で最終確認してください。
※入学試験要項は下記リンクからダウンロードできます。
入学試験要項一覧(一般学生の方へ)

2026年4月入学

 

7月実施入学試験

  • 【入試方式】
    学内進学入学試験
  • 【出願期間】
    2025年5月29日(木)~ 2025年6月12日(木)
  • 【試験日】
    2025年7月5日(土)

 

9月実施入学試験

  • 【入試方式】
    一般入学試験・一般入学試験(自己推薦)・社会人入学試験・外国人留学生入学試験・学内進学入学試験・APU特別受入入学試験・転入学試験
  • 【出願期間】
    2025年7月17日(木)~ 2025年7月31日(木)
  • 【試験日】
    2025年9月7日(日)

 

2月実施入学試験

  • 【入試方式】
    一般入学試験・一般入学試験(自己推薦)・社会人入学試験・外国人留学生入学試験・学内進学入学試験・APU特別受入入学試験・転入学試験
  • 【出願期間】
    2025年12月4日(木)~ 2025年12月18日(木)
  • 【試験日】
    2026年2月1日(日)

 

大学HPの入試日程情報もあわせてご確認ください

先端研の入試方式

先端総合学術研究科の入試方式

入学定員は全体で30 名です。受験資格や実施時期を詳細に定めた入試要項については、必ず最新のものをダウンロードしてください。