【CFP】国際コンファレンス「社会正義とカタストロフィ:リスク・責任・互恵性」報告者募集

国際コンファレンス
社会正義とカタストロフィ:リスク・責任・互恵性
Social Justice and Catastrophe: Risks, Responsibility and Reciprocity

カタストロフィは突然、特定の場所と時間に降りかかってくる。カタストロフィによって、社会の一部は被災するものの、それ以外は無傷のままである。正義は、その特定の被災者に対し、いかなる対応を求めるだろうか。被災者は、人道的支援や経済的な復興支援を受ける権原を超えて、いかなる権原を有するだろうか。被災者に対するわれわれの義務と被災者の権利は、どのような関係にあるだろうか。どのような支援や補償が、正義の要求するところとなるだろうか。正義の観点からは、どこまでが個人が負うべきリスクで、どこまでがわれわれが担うべき責任の範囲になるのだろうか。そしてそれらと互恵性・互酬性の理念は、どのように関係しているのだろうか。

上記テーマに関連する研究報告を、広く募集します。

開催概要

日時 2014年3月19日(水)・20日(木)
会場 立命館大学 衣笠キャンパス 創思館 カンファレンスルーム

応募要項

報告要旨(日本語の場合:800字~1,200字、英語の場合:約400 words)を電子ファイル(ワードファイルかPDF)で次のアカウントに送ってください。
justiceandcatastrophe★gmail.com(★→@)

締切日

2013年12月26日(木)厳守
(※採択の可否については、2014年1月17日までにお知らせする予定です)

報告時間

報告時間20分+討論時間5~10分

使用言語

日本語と英語(質疑応答のみ同時通訳者あり)。
(※報告原稿は日本語で用意していただいて結構です)

出版

一部の報告原稿は、『立命館言語文化研究』に掲載されます
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/lcs/kiyou.html

招待報告者

Mark Anspach (Bologna, Italy), Adam Broinowski (ANU, Australia), Paul Dumouchel (立命館大学), 後藤玲子 (一橋大学), 井上彰 (立命館大学), 中山竜一 (大阪大学), 大澤真幸, 宇佐美誠 (京都大学)

世話人

Paul Dumouchel (立命館大学大学院先端総合学術研究科・教授)
井上彰 (立命館大学大学院先端総合学術研究科・准教授)
後藤玲子 (一橋大学経済研究所・教授)

アクセス

立命館大学ホームページ

「分析哲学と芸術」研究会(2013年度)

院生代表者

  • 田邉 健太郎

教員責任者

  • 吉田 寛

第2回公開研究会

開催概要

タイトル フィクションの哲学
日時 2013年12月15日(日)14時00分~
会場 立命館大学衣笠キャンパス 創思館401・402号室
参加資格など 事前予約不要、参加費無料、学外の方も御参加いただけます

講師

河田学(京都造形芸術大学)、藤川直也(京都大学)

内容

河田学:
フィクションにおける〈語り手〉の問題は、いわゆる物語論(ナラトロー)の中心的課題の一つとして長年にわたり議論されてきた。物語論における〈語り手〉論は、分析哲学におけるフィクション論とどのような位置関係にあるのだろうか。両者を接続しようとした試みの一つが、マリー・ロール・ライアンが『可能世界・人工知能・物語理論』(Possible Worlds, Artificial Intelligence and Narrative Theory, 1991)において行った、サール批判を踏まえての〈語り手〉概念の定式化であった。本報告では、ライアンの試みがもたらした結果を確認し、そこからえられる〈語り手〉なる対象の性質を検討する。時間に余裕があれば、分析哲学側の〈語り手〉論として、『物語と語り手』(Narratives and Narrators, 2010)におけるグレゴリー・カリーの議論にも触れたい。

藤川直也:
「フィリップ・マーロウ」のようなフィクションに出てくる名前(以下、フィクション名と呼ぶ)の意味論は、少なくとも、次の二つの文が真であるということを説明できるようなものであるべきだろう。

(1) a. フィリップ・マーロウは存在しない。
b. 『リトル・シスター』によれば、フィリップ・マーロウは探偵だ。

キャラクター指示説によれば、フィクション名は、フィクションのキャラクターを指示する。キャラクター指示説が(1)の文にどんな真理条件を与えるかは、キャラクターがどのような存在者であるのかに依存する。本発表では、キャラクターの形而上学理論として、それは一種の非存在対象であるとするマイノング主義的な立場を取り上げ、それと組合わさったときに、キャラクター指示説が(1)の文の真理条件をどう説明するかを概観し、この理論のありうる問題を考察する。キャラクターに関するマイノング主義的理論としては、Parsons, T. (1980) Nonexistent Objectsのものと、Priest G. (2005) Towards Non-Beingのものを取り上げる予定である。(時間が許せば、キャラクターは人間の心的な活動が生み出す人工的な抽象的対象であるとする立場(文化的人工物説)も取り上げる。)

第1回公開研究会

開催概要

タイトル 作品からパフォーマンスへ――普遍論争と芸術作品の唯名論
日時 2013年10月20日(日)14時00分~
会場 立命館大学衣笠キャンパス 創思館406号室
参加資格など 事前予約不要、参加費無料、学外の方も御参加いただけます

講師

西條玲奈

内容

 この発表では、20世紀以降の分析形而上学における普遍論争によって洗練された哲学的概念を使い、芸術作品の存在論を提供する試みを行います。大きく二つのパートに分かれており、はじめに理論的基盤になる性質の存在論に対する代表的な三つの立場【普遍者実在論】【クラス唯名論】【トロープ唯名論】を、できるだけニュートラルな立場で概観します。(私はデイヴィッド・ルイス流のクラス唯名論の支持者なので多少の身びいきはご容赦願います。)現代の普遍論争とは、人間や美しさや白さといった性質がその担い手である個体ーーアリストテレス的に述べるなら第一実体ーーは別の種類の存在者かどうかを争っているものです。性質と芸術作品を類比的にとらえてみよう、というのがこの発表の基本的な発想です。
 なぜ性質と芸術作品が関係するのでしょうか。両者が似ているのは、通常、その事例となるものが複数存在しうるという特徴をどちらももつからです。たとえば、ろくでなしという人の性質はドストエフスキーもルソーも(おそらく)共有しているでしょう。この場合ろくでなしという性質はドストエフスキーとルソーという異なる事例をもっています。同様に、写真、音楽、映画、演劇などの芸術作品は、「同じ作品の異なるプリント、演奏、上演などなど」をもちます。便宜的に作品は複数のパフォーマンスをもつといっておきましょう。このような特徴は反復可能性と呼ばれることがあります。この反復可能性の共有が、性質の存在論と芸術作品の存在論を結びつけたくなる根拠です。
 前半で性質の存在論の道具立てを確認した後、後半部分では、いよいよ芸術作品をとらえる理論を検討します。自然と思いつくのは、芸術作品を普遍者と同一視する立場です。普遍者とは、まさに反復可能性を備えた存在者で、その事例となるものに共通の本性を与えるものと考えられています。作品とパフォーマンスの関係も、普遍者とその事例に類似しているのは、1611年にイングランドで上演された『マクベス』と、1980年に蜷川幸雄の演出で日本語で上演された『NINAGAWAマクベス』が同じ『マクベス』なのは、それぞれの上演が同一作品の事例になっているからに思えます。しかし私はここで、反復可能性を備えた芸術作品が個々のパフォーマンスとは別種の存在者であることを否定するつもりです。存在するのは、個々のパフォーマンスだけであり、それらを「同じ作品」に属せしめる固有の存在者はいないと主張します。これは普遍論争でいうところのクラス唯名論に相当します。芸術作品を実在論的にとらえるのがよいか、それとも唯名論的にアプローチするのがよいか。どちらも利点と欠点を抱えています。ここでは、唯名論的な芸術作品の理解が好ましいのはどのような場合なのかを、こうした論争の意義とともに積極的に説明したいと思います。
(講師より)

公開ゼミナール「共和主義的三原則の理論家ピエール・ルルー」

公開ゼミナール
共和主義的三原則の理論家ピエール・ルルー

開催概要

日時 2013年10月21日(月)16:20-18:20
会場 立命館大学(衣笠学舎)末川記念会館第3会議室(2階)

登壇者

ブリュノ・ビアール教授(フランス エクス・マルセイユ大学)
Prof. Bruno Viard (Univ. d’Aix-Marseille)

内容

1830年はフランスでは近代社会の始まりの年である。とりわけ、ピエール・ルルーが親しくつきあっていたサン=シモン派の動向のなかから、個人主義と社会主義という新語が作り出された。我々は今日なお、その遺産のうえに生きているのである。これらの概念を対立させるのではなく、ルルーはその統合を試みた。彼は1848年 、フランス共和国が自由・平等・友愛の標語を採用するにあたって大きく寄与した。20世紀に入りマルクス主義の覇権のもとで忘れられていたルルーは、今日では大変予言的であるように思える。というのも、彼は1832年にはすでに、現代社会が本質的に個人主義と全体主義の二重の脅威にさらされていたことを理解していたからである。政治的問いを大きく超えて、彼の思考は人類について、その心理学について、宗教、そして歴史についての一つの独自の眼差しを提示しているのである。
(ブリュノ・ビアール教授 発表要旨より)

プロフィール

  • ブリュノ・ビアール教授(フランス エクス・マルセイユ大学)
    Prof. Bruno Viard (Univ. d’Aix-Marseille)

    1947年生まれ。研究分野はロマン主義、19世紀思想史、心理学・社会学・20世紀の文学(プルースト、ジオノ、ウエルベック、リテル)関連(発表者原稿より)。著書に『三人の甥あるいは愛他主義と利他主義の和解』(2002)『詩人と経済学者、文学への人類学的アプローチ』(2004)『人類の思想家ピエール・ルルー』(2009)『フランス・ロマン主義作家を読む』(2009)等、邦訳されたものに『100語でわかるロマン主義』白水社文庫クセジュ(2012)がある。社会学や人類学の方法論を取り入れながら、文学・思想史を研究、その対象はおもにロマン主義時代ということになる(『100語でわかるロマン主義』白水社文庫クセジュ 訳者あとがきより抜粋、加筆)。

講演日程

  • 21日(月)
    立命館大学 16:20-18:20「共和主義的三原則の理論家ピエール・ルルー」
  • 22日(火)
    日仏会館(東京・恵比寿)18:00-20:00「マルセル・モース:利己主義と利他主義の和解」
  • 23日(水)
    東京大学(本郷)18:00-20:00「共和主義的三原則の理論家ピエール・ルルー」
  • 24日(木)
    中央大学(多摩キャンパス)14:40-16:40:「ルソーは精神分析者か?」
  • 26日(土)
    別府大学13:30-14:50「ルソー、ロマン主義、そしてジョルジュ・サンド」(日本フランス語フランス文学会秋季大会)

アクセス

立命館大学ホームページ

主催

立命館大学先端総合学術研究科

公開対談「〈仲良し=コミュニティ〉を問い直す」

竹井隆人著『デモクラシーを〈まちづくり〉から始めよう』(平凡社刊)
刊行記念公開対談 上野千鶴子(社会学者)×竹井隆人(政治学者)
「〈仲良し=コミュニティ〉を問い直す」

開催概要

日時 2013年9月27日(金)19:30-21:00
会場 立命館大学(衣笠学舎)創思館303&304教室(3階)

登壇者

  • 登壇者

    上野千鶴子先生、竹井隆人先生

  • 司会

    明石健五(『週刊読書人』編集者)

内容

『デモクラシーを〈まちづくり〉から始めよう』は、〈まちづくり〉に従事してきた竹井隆人氏ならではの、デモクラシーから始める〈まちづくり〉考である。
〈まちづくり〉とは、ほぼ例外なくハード面での整備、たとえば高層ビルディングという大規模で堅牢な建築物を新造または建て替えることをその成果とし、それで「終わってしまう」ことがほとんどだが、そもそも〈まちづくり〉とは一過性のものではなく、日頃から人びとが主体となって、共同してその“まち”を運営し、維持していこうとする意欲と営為の継続(つまりデモクラシー)を指すのではないのかと問う。
竹井氏のこうした問いかけは、〈まちづくり〉のみならず、混迷する政治状況に直面している私たち国民全員に問いかけてられている。これは“まち”だけの問題ではないのだ。国家や地方自治体といった、より大きな人びとが居住することを基点とする、あらゆる社会にとっても同様のはずだ。本書はそうした考えのもとに、昨今の東日本大震災において露呈した原子力ムラの存在から、シャッター通り商店街や騒音おばさんまで、今日的な問題を例にとり、デモクラシー不在の日本社会の問題を問い直す試みである。
対談者の上野千鶴子氏は、そんな日本社会における欺瞞の多くをあばいてきた。『家族を容れるハコ』では、住宅問題にも提起をし、『脱学校化社会』では学校制度にも的確な指摘をしている。私たちが見失いがちな、「仲良し=コミュニティ」によって隠されている、似非正義のなかにひそむ真実を、上野氏はいつも見事に見抜いてくれる。
そんな二人の対談は、これからの未来を作る学生にとっても非常に刺激的で有益なものになると確信している。

プロフィール

  • 竹井 隆人(たけい たかひと)

    1968年京都市生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(政治専攻)。政治学者。ながらく政府系金融機関にて〈まちづくり〉の最前線で従事する傍ら、研究活動に邁進。これまで学習院大学法学部非常勤講師、立命館大学政策科学部非常勤講師、日本政治学会年報委員等を歴任。
    単著に『デモクラシーから〈まちづくり〉を始めよう』『集合住宅と日本人』(ともに平凡社)、『社会をつくる自由』(ちくま新書)、『集合住宅デモクラシー』(世界思想社)。共著に『排除と包摂の政治学』(木鐸社)、『都市と土地利用』(日本評論社)など。訳書にベンジャミン・バーバー『ストロング・デモクラシー』(日本経済評論社)、エヴァン・マッケンジー『プライベートピア』(世界思想社・共訳)、エドワード・ブレークリー&メーリー・スナイダー『ゲーテッド・コミュニティ』(集文社)などがある。

  • 上野 千鶴子(うえの ちづこ)

    社会学者・立命館大学特別招聘教授・東京大学名誉教授・日本学術会議会員・認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長URL http://wan.or.jp/
    1948年富山県生まれ。京都大学大学院社会学博士課程修了、平安女学院短期大学助教授、シカゴ大学人類学部客員研究員、京都精華大学助教授、国際日本文化研究センター客員助教授、ボン大学客員教授、コロンビア大学客員教授、メキシコ大学院大学客員教授等を経る。1993年東京大学文学部助教授(社会学)、1995年から2011年3月まで、東京大学大学院人文社会系研究科教授。2011年4月からNPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。
    専門は女性学、ジェンダー研究。この分野のパイオニアであり、指導的な理論家のひとり。近年は高齢者の介護問題に関わっている。
    1994年『近代家族の成立と終焉』(岩波書店)でサントリー学芸賞を受賞。『上野千鶴子が文学を社会学する』(朝日新聞社)、『差異の政治学』『生き延びるための思想』(岩波書店)、『当事者主権』(中西正司と共著、岩波新書)、『家族を容れるハコ 家族を超えるハコ』(平凡社)、『老いる準備』(学陽書房)、『おひとりさまの老後』『男おひとりさま道』(法研)、『ひとりの午後に』(NHK出版)、『女ぎらい』(紀伊國屋書店)、『ケアの社会学』(太田出版)、『ナショナリズムとジェンダー』『生き延びるための思想』(岩波現代文庫)、『快楽上等』(幻冬舎)、『みんな「おひとりさま」』(青灯社)、『上野千鶴子が聞く 小笠原先生、ひとりで家で死ねますか?』『身の下相談にお答えします』(朝日新聞出版)など著書多数。新刊に『<おんなの思想> 私たちはあなたを忘れない』(集英社インターナショナル)、『女たちのサバイバル作戦』(文春新書)。2012年度朝日賞受賞。

アクセス

立命館大学ホームページ

主催

立命館大学先端総合学術研究科

共催

株式会社平凡社、週刊読書人

問い合わせ先

平凡社 担当 安井梨恵子
uenovstakei@gmail.com
(このアドレスは今回の対談のためのもので、対談終了後に削除されます)

2012年度後期博士論文・博士予備論文構想発表会

2012年度 博士論文/博士予備論文構想発表会 後期

今次は予備論文の発表者の届け出はなく、博士論文のみの構想発表会となっています。

会場

創思館1Fカンファレンスルーム

日時・発表者・論題

2013年2月16日(土) 11:00~12:00
<博士> 西沢 いずみ(生命)
京都西陣における住民参加による地域医療の歴史的検討

注意事項

発表者の方へ

  1. 時間配分 <博士論文構想発表会> 発表時間30分、質疑応答20分(合計50分)
  2. 発表は、論文のテーゼ・論旨に絞って、簡潔かつ明確に述べること。
  3. 発表時のレジュメ(A3片面印刷1枚)を、必ず予め50部用意(足りない場合は事務局にてコピーします)して持参すること。レジュメには以下の事項を簡潔に記載すること。レジュメのデジタルデータ(DOCあるいはPDF)はメールに添付して提出してください。学外サーバーで配付します。

    ・論文の主旨
    ・論文の章立て
    ・研究史上の意義
    ・主要参考文献
    ・必要ならば図表

    ※発表用原稿又はメモはレジュメとは別に各人において用意すること。

  4. 発表に使用する機器類については事前に相談すること。
  5. 構想発表会は公開で行っていることでもあり、2010年度よりWEBでの音声配信も先端研内で公開としていますが、なんらかの理由により公開しない場合はその旨届けて下さい。届けがなければ基本公開とします。

先端研院生の方へ

  1. やむを得ぬ事情のあるときを除き、先端総合学術研究科の大学院生は全員参加を原則としています。(除:授業との重複者)
  2. メールでの欠席連絡については、必ず件名に「先端研」と入れてください。

    メール送付先: doku-ken[at]st.ritsumei.ac.jp

メディアからの発信 2013年度
  • 千葉雅也准教授の著書『動きすぎてはいけない ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』の書評が、『朝日新聞』に掲載されました(評者:佐々木敦「繋がり過ぎる時代、あえて留まること」(2013/12/8))。→リンク
  • 千葉雅也准教授の著書『動きすぎてはいけない ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』の書評が、『日本経済新聞』に掲載されました(評者:國分功一郎〔高崎経済大学准教授〕「「いい加減」な生の姿を記述」(2013/11/17))。→リンク
  • 研究指導助手・村上潔の著書『主婦と労働のもつれ――その争点と運動』の書評が、『社会学評論』第64巻第1号に掲載されました(評者:国広陽子氏〔東京女子大学現代教養学部人間科学科教授〕)。→リンク
  • 研究指導助手・村上潔の著書『主婦と労働のもつれ――その争点と運動』の書評が、『大原社会問題研究所雑誌』657(2013-07)号に掲載されました(評者:堅田香緒里氏〔埼玉県立大学社会福祉学科助教〕)。→リンク
  • 本研究科の西田亮介特別招聘准教授と毎日新聞社は、今夏の参議院議員選挙より解禁されるインターネット選挙運動を分析するための共同研究プロジェクトを開始しました。(参院選 立命館大と共同研究によるツイッター分析を紙面とWEBで展開(2013/06/28))→リリース詳細
公聴会(2012年度分)

2012年度(遡及) 甲号(課程博士)学位審査 公聴会

以下のとおり公聴会を実施いたします。
なお、やむを得ぬ事情のあるときを除き、先端総合学術研究科大学院生は全員参加を原則としています。

■ 学位審査申請者:角崎洋平 (公共領域)
学位申請論文名:「福祉的貸付の歴史と理論」
日時: 2013年 6月26日(水)11時00分~
場所: 創思館 303・304教室
審査委員:
【主査】立岩真也  教授 (立命館大学先端総合学術研究科)
【副査】佐藤順子  講師 (佛教大学福祉教育開発センター)
【副査】後藤玲子  教授 (一橋大学経済研究所)
【副査】小泉義之  教授 (立命館大学先端総合学術研究科)
【副査】井上彰  准教授 (立命館大学先端総合学術研究科)

■ 学位審査申請者:山本由美子(生命領域)
学位申請論文名:「現代フランスにおける死産児への法的および医学的対応―死にゆく胎児に関する生命倫理学的検討―」

日時: 2013年 7月 5日(金)13時00分~
場所: 創思館 401・402
審査委員:
【主査】松原洋子  教授 (立命館大学先端総合学術研究科)
【副査】土屋貴志 准教授 (大阪市立大学文学研究科)
【副査】渡辺公三  教授 (立命館大学先端総合学術研究科)
【副査】小泉義之  教授 (立命館大学先端総合学術研究科)

■ 学位審査申請者:近藤宏 (共生領域)
学位申請論文名:「 森と土地からなる「現在」―パナマ東部先住民エンベラの同時代史に関する人類学的考察―」
日時: 2013年 7月16日(火)14時00分~
場所: 創思館 カンファレンスルーム
審査委員:
【主査】渡辺公三  教授 (立命館大学先端総合学術研究科)
【副査】箭内匡  准教授 (東京大学総合文化研究科)
【副査】崎山政毅  教授 (立命館大学文学部)
【副査】西成彦   教授 (立命館大学先端総合学術研究科)
【副査】小泉義之  教授 (立命館大学先端総合学術研究科)

■ 学位審査申請者:石田智恵 (共生領域)
学位申請論文名:「<日系人>の生成と動態 ―集団カテゴリーと移民コミュニティの歴史人類学―」
日時: 2013年7月19日(金)14時00分〜
場所: 創思館401・402
審査委員:
【主査】渡辺公三  教授 (立命館大学先端総合学術研究科)
【副査】内堀基光  教授 (放送大学教養学部)
【副査】米山裕   教授 (立命館大学文学部)
【副査】西成彦   教授 (立命館大学先端総合学術研究科)
【副査】小泉義之  教授 (立命館大学先端総合学術研究科)

■ 学位審査申請者:川口有美子(公共領域)
学位申請論文名:「ALSの人工呼吸療法を巡る葛藤-ALS/MND国際同盟・日本ALS協会の動向を中心に-」
日時: 2013年 7月 22日(月)13時00分~
場所: 創思館 カンファレンスルーム
審査委員:
【主査】立岩真也  教授 (立命館大学先端総合学術研究科)
【副査】美馬達哉 准教授 (京都大学医学研究科)
【副査】松原洋子  教授 (立命館大学先端総合学術研究科)
【副査】井上彰  准教授 (立命館大学先端総合学術研究科)

■ 学位審査申請者:吉野靫(公共領域)
学位申請論文名:「性同一性障害からトランスジェンダーへ ―法・規範・医療・自助グループを検証する―」
日時: 2013年 7月 22日(月)14時20分~
場所: 創思館 カンファレンスルーム
審査委員:
【主査】立岩真也  教授 (立命館大学先端総合学術研究科)
【副査】山田富秋  教授 (松山大学人文学部)
【副査】松原洋子  教授 (立命館大学先端総合学術研究科)
【副査】上野千鶴子 教授 (立命館大学先端総合学術研究科)

■ 学位審査申請者:櫻井悟史(公共領域)
学位申請論文名:「死刑執行の歴史と理論―日本の死刑制度存廃論批判―」
日時: 2013年 7月 22日(月)15時40分~
場所: 創思館 カンファレンスルーム
審査委員:
【主査】立岩真也  教授 (立命館大学先端総合学術研究科)
【副査】一ノ瀬正樹 教授 (東京大学人文社会系研究科)
【副査】小泉義之  教授 (立命館大学先端総合学術研究科)
【副査】上野千鶴子 教授 (立命館大学先端総合学術研究科)

★ 公聴会発表者へ
公聴会発表にあたっての留意事項です。

(1) 発表時間は30分、質疑応答30分とする。
(2) レジュメの様式は特に指定しない。あらかじめ50部を用意して持参すること。
(3) レジュメのデジタルデータをメールに添付して提出すること。(学外サーバーにて配付する。)
(4) 発表用原稿またはメモはレジュメとは別に各人において用意すること。
(5) 発表用に使用する機器類については事前に相談すること。
(6) 2010年度よりWEBでの音声配信も先端研内で公開としていますが、なんらかの理由により公開しない場合はその旨届けること。

以上

更新情報:2012年度(遡及) 甲号(課程博士)学位審査 公聴会

2012/6/6
未定だった日程・会場情報を追記しました。
2012/5/24
4名分の詳細を追記しました。
2012/5/23
2012年度(遡及) 甲号(課程博士)学位審査 公聴会の情報を公開しました。

2012年度 甲号(課程博士)学位審査 公聴会

以下の通り、2012年度学位審査公聴会を実施いたします。
やむを得ぬ事情のあるときを除き、先端総合学術研究科大学院生は全員参加を原則としています。

■ 学位審査申請者:大野 光明 氏(公共領域)
学位申請論文名:「沖縄の日本「復帰」をめぐる社会運動の越境的展開――沖縄闘争と国家」
日時:2012年12月06日(木)15:00~16:00
場所:創思館401・402
審査委員:
【主査】立岩 真也 教授(先端総合学術研究科)
【副査】冨山 一郎 教授(同志社大学大学院グローバルスタディーズ研究科)
【副査】渡辺 公三 教授(先端総合学術研究科)
【副査】天田 城介 准教授(先端総合学術研究科)

公開コロキウム 社会システムの中の身体/アート

公開コロキウム
社会システムの中の身体/アート

<クリックでPDFファイルダウンロード>

主旨

 生命と心の容れ物である身体は、多様な社会システムの中でそれぞれの意味や価値を表象しながら、個人と公共を媒介している。アートというシステムの中で身体は、インスピレーションの源泉として、 プライマリーなモティーフとして、 そして創作行為の主体として、創造に結びついた特権的地位を付与されてきたように見える。だが、アートの身体が他の社会システムへと移行するとき、そこには身体の解体あるいは脱身体化と言える現象が見出されるのではないだろうか。
 本コロキウムは、そのような問いを出発点として、第一部で過去の革新的な身体表象が社会に与えたインパクトとそれが回収される過程を確認し、第二部では現代アートの身体性を通して、生命と心と社会の新たな関係の中でわれわれが共生するための実践や認識論的可能性を討議していきたい。

開催概要

日時 2013年6月23日(日)13:00-17:30
会場 立命館大学 衣笠キャンパス 創思館カンファレンスルーム
参加条件 参加費無料・定員119名

プログラム

  • 13:00 開会のあいさつ

    松原洋子(先端総合学術研究科長)

  • 13:05-14:45 第一部 「身体による創造とその消費」
    司会:山崎明子(奈良女子大学)

    長田謙一(名古屋芸術大学)
    「研究課題【社会システム〈芸術〉とその変容】について」
    竹中悠美(立命館大学)
    「大恐慌のドキュメント写真における〈貧困の身体〉」 
    木村理恵子(栃木県立美術館)
    「1930年代日本の舞踊教育―石井小浪の活動を中心に」
    鴻野わか菜(千葉大学)
    「70年代ソ連のパフォーマンス・アート─非公式活動のゆくえ」

  • 15:00-16:30 第二部 「新たな座標系を求めて」
    司会:竹中悠美(立命館大学)

    服部正(甲南大学)
    「アウトサイダー・アートにおける身体性」
    ブブ・ド・ラ・マドレーヌ(アーティスト)
    「水際の身体─〈水図プロジェクト〉のただ中で」
    千葉雅也(立命館大学)
    「多面的なカタレプシー(硬化症)─フランシス・ベーコンの身体と都市」 

  • 16:45-17:30 共同討議

主催

日本学術振興会科学研究費基盤研究A【社会システム〈芸術〉とその変容─現代における視覚文化/美術の理論構築】(研究代表:長田謙一)、立命館大学大学院先端総合学術研究科

アクセス

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Core Ethics Vol.9

立命館大学大学院先端総合学術研究科
『Core Ethics』Vol.9 2013年

『Core Ethics』Vol.9表紙

目次 PDF<225KB>
奥付 PDF<57KB>
正誤表 PDF<31KB>
English


論文

障害児教育政策の現状と課題
――特別支援教育の在り方に関する特別委員会審議の批判的検討――
有松 玲 p.1
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DV被害者支援機関における支援の現状と課題
――フォーカス・グループインタビューより――
泉川 孝子 p.15
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韓国における公的扶助制度の扶養義務
――その実態と家族への影響を中心に――
林 徳栄 p.27
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アカマツ保全言説の検討
――京都における風致概念の展開――
岩田 京子 p.39
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『アリス』のパラドクス解釈の試み
――マクタガートとドゥルーズの時間論を中心に――
角田 あさな p.49
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バングラデシュの初等教育におけるジェンダー格差は解消されたのか
――障害児の教育へのアクセスの現状と政府統計との乖離――
金澤 真実 p.59
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「Y問題」の歴史
――PSWの倫理の糧にされていく過程――
桐原 尚之 p.71
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戦争と号外(2)
――第一次世界大戦からアジア・太平洋戦争まで――
小林 宗之 p.83
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自立生活センターの自立支援と相談支援事業
白杉 眞 p.93
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人は他者を支えるためにセルフヘルプグループに参加するのか?
――交換理論で読み解くセルフヘルプグループ――
白田 幸治 p.105
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搾取される笑顔
――日雇い制派遣イベントコンパニオンのジェンダー化された感情労働を事例として――
田中 慶子 p.117
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神谷美恵子と長島愛生園
――ハンセン病から精神医学へ――
田中 真美 p.127
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美的実在論の現代的論点に関する一考察
――ニック・ザングウィルの議論に焦点を当てて――
田邉 健太郎 p.141
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「僅かな資源しか持たない」離別シングルマザーの家族戦略と老後設計
――成人子との決別で獲得したひとりの老後――
谷村 ひとみ p.151
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天畠大輔におけるコミュニケーションの拡大と通訳者の変遷
――「通訳者」と「介助者」の「分離二元システム」に向けて――
天畠 大輔 p.163
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カーシェアリングがもたらすもの
――利用者の効用に着目した分析――
仲尾 謙二 p.175
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過労死被害と労災申請
中嶌 清美 p.187
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在宅ALS患者の身体介護の困難性
――ホームヘルパーの介護経験から――
西田 美紀 p.199
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1960-70年代の保健薬批判
――高橋晄正らの批判を中心に――
松枝 亜希子 p.211
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1960年代の住吉における部落解放運動の分岐点
――「天野事件」を中心に――
矢野 亮 p.221
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戦前期の髙島屋百選会の活動
――百選会の成立とその顧問の役割――
山本 真紗子 p.233
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大阪市公立学校における在日韓国・朝鮮人教育の課題と展望
――民族学級の教育運動を手がかりに――
梁 陽日 p.245
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研究ノート

ALS患者をめぐる支援制度の日韓比較
――難病・障害支援制度と介護保険制度の分析を通じて――
安 孝淑 p.257
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大学生活協同組合の経営改善とその存在意義
――同志社生活協同組合を中心とした経営危機の分析――
三上 保孝 p.269
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中国の観光産業におけるコンテンツの役割
――映画『狙った恋の落とし方2。』からの考察――
王 屹 p.279
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植民地主義研究会(2012年度)

院生代表者

  • 番匠 健一

教員責任者

  • 小泉 義之

企画目的・実施計画

 公募研究会としては2009年度に発足し、今回の申請で第4期目にあたる。ポストコロニアル研究や帝国史・植民地法制史など、近年の植民地主義研究の動向を踏まえつつ、植民者と被植民者を単純な構図に当てはめ植民地主義の支配の構図を単純化して語ってしまう欲望から身をひき、それぞれの場所に固有の植民地システムと個々のシステムの連関、植民地権力の偏在性を、近現代史を貫く歴史的なパースペクティブを共有しながら切磋琢磨することが、本研究会の目的である。
植民地主義関係のテキストの輪読、もしくは研究会のメンバーの研究発表を行いながら、それぞれの企画構成員が自身と自身の研究にとっての植民地主義とは何かという問いを深め、問題意識を共有する場の構築が、本研究会を実施する意義である。
 おおよそ月一回のペースで定期的に植民地主義に関する文献を購読し、同時に研究会の構成員による研究発表を行う。10月には、日本植民地における戸籍法研究者である遠藤正敬氏を招聘して公開研究会を開催する予定である。 また、他大学の院生も含めた共同研究グループでの国内植民地研究の資料調査・フィールドワークを行う予定であり、本研究会の構成員が参加する場合この資料調査の補助費を支給する。

活動内容

第1回 植民地主義研究会
2012年6月8日(金)16:00~

  • 大野光明(立命館大学博士課程)
    「沖縄べ平連論――フェンスを『越える』実践の条件と困難」
  • 西川長夫
    「3.11が明らかにしたこと-原発とグローバル化の問題を中心にして」

第2回 植民地主義研究会
2012年8月30日(木)16:00~

  • Colonial Linkages from the Viewpoint of Agricultural Colonization Theory in Hokkaido 北海道における農業植民論からみた植民地連関
    Kenichi Banjo (Ritsumeikan University)
  • Discourses on Okinawa as a Colony in Japan in the 1960s and 1970s 1960-70年代の「日本植民地としての沖縄」言説の検討
    Mitsuaki Ono (Ritsumeikan University, Research Fellow of Japan Society for the Promotion of Science)

第3回 植民地主義研究会 公開研究会
テーマ「植民地統治と国籍問題」
日時:2013年2月11日(月)
場所:立命館大学衣笠キャンパス、学而館2階 第2研究室
時間:15:00~19:00

  • 遠藤正敬(早稲田大学台湾研究所研究員)
    「「日本人」の鋳型としての戸籍-「民族」そして「国籍」を司る「家」の論理」
    コメント:原佑介
  • 鄭卉芸(大阪大学日本学研究科博士課程)
    「重層の「外地」に棲む妾」
    コメント:松田有紀子
  • 倉本知明(文藻外国語学院講師)
    「饒舌と沈黙-1970年代台湾文学における復員者と女性表象」
    コメント:原佑介

成果及び今後の課題

 研究計画にあるとおり、近年の日本植民地研究・ポストコロニアル研究の成果に学びながら、それぞれの研究テーマと植民地主義の問題とを関連付けて研究を進めるというのが、本研究会のテーマであった。本研究会は、生存学研究センター若手強化型研究プロジェクトとしても助成を受けることができ構成メンバーによる調査研究やフィールドワークを行うことができた。また、定例研究会や公募研究会の場において、構成メンバー以外の研究者と共同して議論を進めることにより、植民地をテーマにする他大学・本学他研究科との交流をはかることができた。
 来年度以降は、とりわけアメリカの占領政策と戦後日本社会の形成というテーマと接続する形で日本植民地主義を扱っていく予定である。

構成メンバー

  • 大野光明 先端総合学術研究科・公共領域・2005年度入学
  • 大野藍梨 先端総合学術研究科・共生領域・2006年度入学
  • 田中壮泰 先端総合学術研究科・共生領域・2005年度入学
  • 吉田幸恵 先端総合学術研究科・公共領域・2009年度入学